迷宮深層~アクアside~
今回は想像すると少しグロテスクです。気をつけてください。
「せいっ、やぁ!」
前から来た魔物を倒すが、直ぐ新しい魔物が出てくる。
「っ、また!きりがない!でも、、、!」
私は蓮が教えてくれた事を思い出す。
『いいか、アクア。これから一対多で戦うことが多くなる。その時はどうすれば良いと思う?』
『ええっと、、、速く動いて敵を撹乱させる?』
『それも良いな。だが、隙間なく囲まれて一斉に攻撃されたらどうしようもない。』
『だったらその状況にならなければ良い!』
『そうだな、そのためにやるのが兵法の1つだ。』
『へーほー?』
『兵法な。詳しくは、《一対多を行わない》事だな。』
『?一対多なのに一対多じゃないの?どういう事?』
『一対一を何回もやるんだ。その敵の数だけな。一体一体はコンマの世界で、常に勝ち続ければ良い。』
『へー。どうやってやるの?へいほう。』
『それは自分で考えろ。』
蓮はアニメの受け売りだからな。と照れ臭そうに笑った。アクアは、「あにめ」というものがよくわからなかったが、一対一を何回も繰り返す方法を考えた。
「私の答えはこれ!」
と言うが否や、アクアの姿がぶれたように魔物は見えた。。魔物は追おうとするが、見失ってしまう。そして次の瞬間、
「ハッ!」
一体の魔物の後ろに現れたアクアが瞬時に首を切り飛ばし、またぶれた。それが何回も続く。
魔物は困惑した。何故姿を見失うのか?相手はそれほど速くないはずだ。
その答えは、アクアの移動のしかたにある。
(あそこが薄い!)
また魔物が絶命する。数が段々と減っていく。
ではアクアは何を見ているのか?それは、視線だ。魔物の視線の、細かく言えば認識の薄い場所を狙って全速力で飛び込む。そして最大威力の一撃をもって敵を沈める。それがアクアなりに考えた答えだった。
「いつ終わるのかな、これ。早く終わらせないと。」
アクアは急いで攻略を進めた。
──深層第40層──
「どこかしら、ここ?」
アクアは今、東京に立っていた。
「高い建物がいっぱいある、、、。」
アクアはきょろきょろと辺りを見回す。
「何かしら、白い線が並んでる。」
横断歩道を見たアクアが不思議に思う。と、
「っ!人間?」
人型の魔物が大量に出現した。
「いや、違う!これは魔物ね!」
アクアは少し迷ったが、直ぐに気持ちを戦闘へ切り替えた。
「ハァ!」
2体の首を同時に両断するが、直ぐに4体の魔物が攻撃してくる。
「きゃっ!?か、数が多い!どうすれば良いの!?」
そう、数が多くて死角が無いのだ。
「なら、全部纏めて一掃すれば良い!」
アクアはおもむろに側に立っていた電柱を掴むと、引っこ抜き、両手で振り回した。
人を模しているためグシャ、ブチュ、と音を立てて内臓がはみ出す。
「うっ、、、。」
あまりの凄惨さにアクアは口を押さえそうになった。
「うぁぁぁぁぁぁ!!」
嘔吐感と嫌悪感を叫んでかき消し、より一層魔物を一掃した。
そして残ったのは、血の海の中心にいるアクアのみだった。
「はぁ、はぁ。レンに早く会いたい、、、。」
アクアは蓮を心の支えにして残りの階層の攻略を始めた。
本文を修正しました!申し訳ありません。
アクアは第50層でゴールです。理由はもう少しで明かされます。予想は出来るかもしれませんが。
次回はティアsideです。




