003.魔法の練習
4年たった。
あの後、湖の精霊に助けれられた。
「お兄ちゃん。今日は魔法の練習だよ」
俺に声をかけてきた銀髪の幼女は妹のマーリン。
生後約1年で獣人化出来るようになった。
正確には獣人が本来の姿で、弱っているときにキツネの姿になる。
後は変化でキツネの姿になるくらいだ。
母ギツネは、乳首の数が違うから、授乳させるためにキツネの姿になってたようだ。
「うげぇ、魔法かよ」
ここは、剣と魔法の世界だそうだ。
俺には魔法の才能があまりないので、魔法の練習は拷問と変わらない。
マーリンは、魔法才能がありすぎて、教える方が困ってるくらいだ。
そのマーリンを相手に魔法戦だぜ。
マジ拷問。
「ファイヤーボール」
10個のファイヤーボールが俺を目掛けて飛んできた。
手加減しろよ。
「エンチャントウォーター」
刃引きされた剣に魔法をかける。
そして、ファイヤーボールを消していく。
そう、一つ残らずだ。
「お兄ちゃん、ズルい~」
「ズルくない」
マーリンのように、魔法の才能はあまりなかったが、剣と槍の才能はあった。
だから、強化魔法を使えば、マーリンの相手は出来る。
手加減は必要だがな。
一応、魔法の練習なので、魔法剣での攻撃はしない。
「ファイヤーボール」
5個のファイヤーボールが現れて、マーリンに向けて飛んでいった。
魔法少女の真似をして複数のファイヤーボールが出せるようになったのは俺のが先なのに、マーリンの方が上手く使える。
「ウォーターシールド」
分厚い水の壁が現れて、俺のファイヤーボールの進行を妨げる。
俺の魔法の才能じゃあの水の壁を抜くのは出来ない。
「ストーン&ウインド&ファイヤーボール」
合わせ技だ。
「えっ? えっ?」
マーリンは戸惑っている。
今まで使ってない魔法だからな。
中身のないドリル状の石に酸素とファイヤーボールを封入して飛ばす。
酸素が燃えないように、酸素とファイヤーボールの間に真空状態を作ってある。
そして、ここで真空状態の部分を無くす。
酸素によりファイヤーボールが激しく燃えてドリル状の石が加速した。
ドリル状の石は、マーリンのウォーターシールドを通り抜けて、マーリンの足元に刺さった。
「何それ? お兄ちゃん、ズルい」
マーリンが文句を言ってきた。
「ズルくない」
もちろん、この魔法を教えることになって、俺がこの魔法を受けるようになる。
マーリン、ずりぃぞ。




