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001.異世界転生

章ごとに作品を分けていく方式で投稿する予定。

 まるでハイスピードカメラで撮った映像のような世界だ。


 事故った。

 北の大地にツーリングに来てだ。

 小さな子ギツネが道路にいたんで避けたらこのざまだ。


 せめて対向車がなければな・・・。

 ほとんど、対向車なんてすれ違っていなかったのに、なんでトラックがいるんだよ。

 ハイサイドして空中に投げ出されて、居眠り運転してるトラックの運ちゃんを見ながら、そう思った。


 あっけなかった。

 俺の人生は、本当にあっけなかった。


 せっかく、全オーナーに不評な250ccのバイクのウインカーの部分をLEDヘッドライトに替えたカスタムバイクにしたとこだったのになぁ。

 と言うか、最初からこの仕様にしておけよ。






 気が付くと乳を吸っていた。

 って、俺、死んだんじゃ?


 獣臭い。


 乳を吸いたい欲求を我慢して周りを見渡すと犬?


 違う。

 キツネだ。


 子ギツネが母親から乳を吸っている。

 美味しそうに乳を吸っているのを見たら、俺も乳を吸いたい欲求に負けて同じように乳を吸った。


 満足。

 満足。

 めっちゃ満足。


 いや、本能的な感想だぞ。


 周りの子ギツネも満足そうにして眠ってしまった。

 俺も睡魔に負けそうになり、ウトウトし始めた。



     ポンッ



 母ギツネが煙に巻かれ、母ギツネを包んだ煙が晴れてくると、綺麗な銀髪の巫女服を着た女性がいた。

 ケモ耳と尻尾を付けてる女性だ。


 何それ?

 あまりの衝撃に目が覚めた。

 ケモ耳ソムリエの俺としてはじっくりと色々な角度で見てみたいが、身体が上手く動かせない。

 何この生殺しの状況!

 マジ勘弁してくれ。


 母ギツネは1匹ずつ子ギツネを抱くと、背中をポンポンと叩いて、ゲップをさせていった。


「ランスちゃんは、まだ、起きてるの? 悪い子ね」


 そう言いながら、俺を抱くと、俺の背中を軽く叩き出した。

 今は、母ギツネの肩に首を載せられている。

 これだけケモ耳に近いのに、角度的に見えない。

 この状況、どう考えても、転生だよな?

 でも、チートスキル貰ってねぇぞ。


「ゲフッ」


 まぁ、子ギツネとして、マターリと生きていくのも良いか。



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