初心者講習
忘れかかっていた設定が、やっと回収できました。
「おひさー、ギレンさんいる?」
「うっ、またあのガキだ。ギルマス呼んで来い。」
なんか受付の人に嫌われてるのかな?
「何で直ぐにギルマスよぶの?挨拶ぐらいはしないの?」
「俺はサリーダさんは尊敬しているが、個人的には絶対に関わりたくない。生理的に駄目なんだ。だからサリーダさんの知り合いとも関わりたく無い。」
ああ、薔薇が駄目な人だったんだ。他人の趣味なんだから、温かく見守ってあげれば良いのに。
でも、生理的に駄目って言うから、持って生まれたアレルギーみたいなものかもね。
嫌われている原因が分かったから、今後はこっちもスルーで行こう。
「ギレンさん、約束のワイバーン持ってきたよ。」
「おお、やっと来たか。こっちは鍛冶屋と錬金術師をずっと待機させていたんだぞ。」
「サリーダさんのとこで、査定して貰うのに時間がかかっちゃったからね。サリーダさんの査定明細は受付の人に渡してあるから、それ以上の買取ヨロシク!」
「ああ、約束は守るぜ。ところでお前、今日はこれから予定があるのか?」
突然何を聞いてくるのか?ひょっとしてナンパ?やっぱりサリーダさんのお友達?
「あとはランプータンに帰るだけです。あんまり長くパーティーが別れているのも良くないから。」
「だったら、ちょうど今日の昼から冒険者の初心者講習があるから、受けて行け。お前前回の予約ぶっちぎっただろう。通常なら受け付けないが、今回はワイバーン素材のお礼に、今からねじ込んでやる。」
ああっ、忘れてました。私冒険者登録はしたけれど、講習は受けてなかったんですね。シリルさん達にも、常識だって言われた事を、まだ教わっていませんでした。
「スミマセンデシタ。ぜひお願いします。」
「じゃあ、昼メシ食ったらもう一度ここに来い。受付で名前を言えば、案内してやる様手配して置く。お前の名前はツグ:コーダで良かったよな?」
「いえ、カードに登録してあるのは、ツムグ:コーダです。」
「ああ、そうだったか。じゃあそれで登録して置くよ。おい、午後からの受講生一人追加だ。」
どこから出てきたのか、執事みたいな人が、サッとギレンさんの斜め後ろに現れ、メモを取って、また消えた。忍者か。
「それじゃまた後でな。ギルドマスターは忙しいんだよ。」
ぜってー嘘だろ。でも、こっちももう用事無いし、講習の後にはワイバーン代貰えるらしいんで、とっとと帰ろう。
「ただいまー。御飯食べてから、また冒険者ギルドに行く事になったよ。」
シリルさんとルカさんは、早めの昼食を取って、リラクゼーションタイムらしい。護衛を頼んだんだけど、二人には良いリゾートになった様だ。一泊三十倍の効果恐るべし。
バイキングでランチした後、また冒険者ギルドに向かう。
「こんにちはー。ツムグ:コーダです。講習を受けに来ました。」
「こっちだ。」
もう挨拶もしてくれない。仕方ないので後についていく。
「今日の講習を担当する、クワトロだ。時間が無いからな。ビシビシ行くぞ。」
ああ〜〜〜、ホワイトベースの人だ!こんな所で教官なんてやってたのか!
「ああ〜ん?お前ナナシじゃないか?何でこんな所にいるんだ?」
「いや〜〜、初心者講習は受けとこうと思いまして。」
「お前が初心者講習だと?どんな冗談だ?タイマン張ったら俺より強いだろう。」
「知識がまるで足りないんですよ。どうか教えて下さい。」
「うーむ、確かにお前には世間知らずな所があったな。しょうがない、みんな、今日の講習は座学中心で行くぞ。実技をやりたい者は、講習後にそこのナナシが相手をしてくれるそうだ。」
えー、何で、でも今は黙って教わるしか無いか。
「アムロも新型スーツが出来たんで、一度お前と手合わせしたいと言っていたぞ。何なら今から呼ぼうか?」
「御勘弁下さい。今日は勉強に来たのです。」
クワトロは、教え上手な良い先生だった。あれなら、独立してパーティーを組んでも、良いリーダーになれるだろう。御礼に、今日の他の講習生と、講習後に組手をしてあげた。もちろんアタタタ〜〜とか使わないよ。
みんな素直な新人で、実戦経験のある私の指導を、良く聞いてくれた。感動して、レベルが上がったらホワイトベースか壊走ラスプータンに入れて下さい、なんて奴もいた。
「何だ、お前ナナシから、壊走ラスプータンにレベルアップしていたのか。噂は聞いているぞ。地方の田舎で盗賊を殲滅しているパーティーだと。ブライトさんは、ローカルのチンピラパーティーだと言っていたけど、中身がチームナナシだと知ったらビックリするだろうな。」
「出来ればその辺はナイショで。あんまり目立ちたく無いんです。」
「まあ、ナナシだったお前が言うんだから本当なんだろうな。でも、アムロがタイマン張りに来たら、受けてやってくれよ。」
出来ればその辺もナシの方向で…
遅すぎちゃって、ごめーん。マコトニスイマメーン。
ジョイマンって、古いか。




