カードだと!
久し振りの更新です。
「うん、だったらまずギルドで登録する必要がありますね。」
シリルさんは相変わらず冷静だ。
「まだギルド登録してなかったの?普通冒険に出る前に必ずして置くのに。」
リリルさんは呆れている。
ルカさんは無言だ。突っ込んだら負けだと思っているのだろう。
そう言えば、ステータスの確認は何度もしていたが、ステータスカードなる物の確認はした事がなかった。
「表示、ステータスカード」
「あなたのステータスカードは存在しません。ギルドか教会で作成する必要があります。」
なにそれ?ステータスカードって作らないとないものなの?
「あなたのステータスはすでに存在します。しかし、それを他人に証明する為のものが、ステータスカードなのです。ギルドか教会の承認によって、あなたのステータスは他人に証明されます。もちろん、ステータスカード無しでも実力の証明は可能です。でも、その度に実力を見せつけないといけないので、大分面倒臭いですよね。」
「ギルドと教会の違いは?」
「ギルドでは、力を示すだけでカードの登録が出来ます。教会では、力のテストだけでなく、寄付が必要になります。お金がかかる分、教会のカードの方が役人には信用が高いようです。」
「だったら、一番寄付の高い教会へ案内してくれ。幸い今は金に余裕がある。一番良いカードを作りたい。」
「はあ〜ん!何抜かしてるのさ〜〜。そんなお金に余裕があるなら、このネイさんにお腹いっぱい美味しい物を奢ったらよろしいね〜。」
「ネイさん、言葉使いおかしくなってるから。もちろんみんなにも、美味しい物を食べてもらうよ。でもその後で、一番高い教会へ案内してください。」
「何故一番高い教会へ行くのだ?カードが必要なだけならギルドで十分だろう。」
「シリルさん、俺は今後、此所で商売をして行きたいんだ。だったら、少しでも有利な条件で始めたい。初期投資が有利かどうかは分からない。でも、余裕があるなら、最上の条件で始めたいんだ。」
「お前、そんな態度で交渉に行ったら、メチャメチャたかられるぞ。」
「その為にルカさんやシリルさんが居るんじゃないですか。タフネゴシエーターお願い致します。」
ルカとシリルは頑張ったが、流石にプロには敵わなかった。ツグ的には頑張ったと思うのだが、二人には満足出来なかったようだ。
二人の血涙は置いておいて、予算内で収まったのでツグは満足だ。
新しいステータスカードを手に入れた。これで街で商売が出来る。
「お前なあー、普通の町ならこの三分の一の価格で、、、」
「でも、カードの信用度は半分以下、、、」
「良いよ。商売の基準は双方の満足度。僕はこのカードが買えて満足だ。向こうもこの値段で売れて満足だ。Winwinで上等じゃ無いか。」
「ツグ、お前って、本当に欲がないな。」
「シリル、俺が商売を始めて最初に教わった事は、損して得取れ、だよ。」
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