第三十話 四つん這いになってお尻を向けるという事
意を決したまー君はゆかとゆいに近付くと、順番に頭を撫でていた。
最初に頭を撫でられたゆかはびっくりして固まってしまったのだが、まー君が耳元で何かを囁いたのを聞いてから小さくうなずくと、その場にしゃがみこんでゆいを見上げていた。
すぐ隣にいるのにまー君の声が聞こえなかったゆいは何を言われるのだろうと身構えていたのだけれど、頭を撫でられた瞬間にそんな事はどうでもいいと思ってしまった。頭を撫でられる想像はしていたのに、実際にされるとここまで心地よいモノなのかと感動してしまった。
そして、まー君が耳元で囁いた言葉を理解すると、自分を見つめているゆかに向かって小さくうなずいてから同じようにしゃがんでいた。
二人ともまー君に背を向ける形になって膝をつくと、そのまま状態をゆっくりと倒して四つん這いの状態になった。まっすぐに顔を前に向けている二人はまー君のことを見ていないのだが、それはこんな姿を見られるのが恥ずかしいという気持ちの表れなのかもしれない。
四つん這いになりつつも少しだけ腰を落としてお尻を上げている体勢をとっているゆかと背中を反って状態を上げているゆい。二人とも少しずつ汗ばみ体がしっとりとしているのは暑いからというよりも、これからまー君がすることに対しての期待感による体温上昇の結果かもしれない。
そんな二人の気持ちを焦らすかのように、まー君はゆっくりと手を伸ばして二人のふくらはぎを触ると、二人は声を押し殺しつつも両手に力を入れて耐えていた。優しくゆっくりと触る手が少しずつ上へと移動しているのを感じた二人はまー君の指が移動するのに合わせてビクッと反応していった。まー君はそれを確認するかのように、二人がビクッとなった個所を何度かなぞっていた。
顔が地面につきそうなくらい低い位置に落としているゆかは手のひらではなく肘をついて体を支えつつ両手で顔を覆い隠し、誰にも表情を読まれないように守っていた。
一方のゆいは両手をピンと伸ばして状態を反らし、ゆかとは正反対に顔を天井に向けて両目と口をしっかりと閉じて耐えていた。
それでも、二人の足を触っているまー君の手が紐パンに触れそうになった時、二人の我慢が限界に達したのかくぐもった声とともに長くゆっくりと息を吐いていた。耐えきれそうで耐えきれなかったのか、二人とも顔が紅潮し額に汗がじっとりとにじんでいた。
「手でパンツを脱がせるのは禁止みたいだからお尻は触れないんだけど、それ以外の部分だったら触ってもいいんだよね?」
まー君の問いかけに答えたいと思ったゆかとゆいであったが、それに答えている時に体を触られてしまうと変な声が出てしまいそうで、答えることが出来ずにいた。
きっと、まー君は声を出そうとしたタイミングを見計らって触れてはいけないところに指をあててきてしまうと想像してしまったのだ。その想像が現実になるかはわからないが、二人ともそれを心のどこかで望んでいるような節があった。
「返事がないってことは、これ以上は触らない方が良いってことかな?」
ここでやめられてしまっては何か気持ち悪いと思ったゆかは顔を隠したまま小さくお尻を動かしてまー君の手に当たるようにしていたし、天井に顔を向けていたゆいはそのまま顔を下に向けてゆかと同じようにお尻を動かしてまー君の手の近くへと移動させていた。
それに気付いたまー君は肩から先を一切動かさずに二人の行動を見守っていた。
そして、まー君の指は動かず固定されたままなのに、ゆかとゆいが自らお尻を動かして指に触れるようにしていた。まるでどこかへ誘導しているのではないかと思うような動きを見せるると、そのまままー君の指をお尻で挟んでいた。
「どうして二人とも同じ動きをしているのかな?」
もちろんゆかとゆいの二人はまー君の質問に答えることはないのだが、同じような力でまー君の指を挟んで逃がさないようにしていた。
そうは言っても、指を引けば簡単に離れることが出来ると思うのに、まー君はそれをしようとはしなかった。指を挟んでいるお尻をじっと見つめていた。
「お尻で指を挟むのは良いんだけど、この指はどうしたらいいのかな?」
その質問にも二人は答えず、まー君はさらに別の質問をした。
「この指を引いて離れてもいいんだけど、二人はそれを望んでないんじゃないかな?」
少しだけ二人の体が反応したような気がするのだが、ごくわずかな動きだったのでただの疲労による体の動きかもしれない。
それを確かめるために、まー君は一つの提案をしてみた。
「このまま指を引いてしまうと、もしかしたら一緒にパンツを引っ張ってしまうかもしれない。それによってパンツが少しずれてお尻が見えてしまったとして、その位置にホクロがあったとしたら、俺はとんでもない罰を受けることになってしまうんだろうな。だから、そうならないようにしないといけないと、俺は思うんだよ」
そんな偶然があるのだろうか?
しっかりとまー君の指を挟んでいるゆかとゆいのお尻の力は強く、少し汗ばんでいることもあってまー君が指を抜いた時に一緒にパンツがズレてしまう可能性は確かにあるだろう。
まー君がまっすぐに指を引かず、少し斜めに引っ張ってしまったとしたら?
パンツが脱げないまでも、ズレてしまってお尻が見えてしまう可能性は高いのかもしれない。
むしろ、偶然を装ってパンツを脱がすつもりなのではないかとゆかとゆいは考えてしまった。
「この指を引いちゃうと事故が起こる可能性が高いんだよね。だから、こうする方が良いのかなって思っちゃった」
まー君はお尻に挟まれている指を抜くのではなく、思い切って押し込んでいた。
ゆかとゆいはまー君の指が動こうとしているのを察知して事故が起こらないように挟んでいる力を緩めたのだが、まー君の指が離れたのではなく自分の方に向かってきていたことには気付かなかった。
今まで誰にも触れられたことのない部分を突かれた二人は今まで抑えていたものを解放するかのように大きな声を出していたし、割としっかり目に突かれてしまったことで布越しとはいえジャストフィットしてしまったので体が大きく反応してしまった。




