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史上最高のサキュバスと契約を結んだのは良いけれど、何か思っていたのと違うのでチェンジしたいんですが……え、もう遅い?  作者: 釧路太郎
夜のちょっとエッチな時間

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第七話 サキュバス娼館から

 強者たちが作戦会議をしていると同時にサキュバス娼館ではとある計画が進められていた。


「みんなは間違ってもまー君に手を出そうとしちゃダメだからねぇ。誰か一人でも間違えちゃったら、私たちみんな路頭に迷うことになっちゃうんだよぉ。私たちは、契約に支配されて縛られているか弱い女の子だってことを自覚しなくちゃダメだぞぉ」

「それはわかってますけど、このまま黙って見てるだけじゃ何も楽しくないです。楽して稼げるのは良い事だろうって思ってた時もありましたけど、何にもしてないのに毎日月給分くらいのお手当てがもらえるって考えると頭がおかしくなりそうなんです。何もしてないのにお手当てがもらえるなんて、ダメサキュバスになっちゃいそうで怖いです」

「その気持ちはわかるよぉ。私もあなたたちと同じような気持ちで毎日過ごしてるからねぇ。でも、それって今まで頑張ってきたご褒美だったり、これから成長する分の前借だって思えばいいんじゃないかなぁ。そう考えれば、みんなも楽して稼ぐだけじゃなくて、余裕が出来た分だけスキルアップに費やす時間が出来たって考えればいいんじゃないかなぁ?」

「先輩たちもそう言うんですけど、やっぱり私はちゃんとサキュバスらしいことをして楽しみたいです。今も十分サキュバスらしいことは出来てるんですけど、あんなに一杯お手当てがもらえてる今だからこそ、まー君にお相手してもらいたいな。なんて思ったりもしてるんです。でも、それは絶対にダメな事だってわかってるんで、我慢しようとは思うんですけど、どうしても私の中に眠っていたサキュバス魂が目覚めちゃって、体も火照って疼いて抑えきれないんです」


 伝説のサキュバスであるイザーちゃんとうまなちゃんがまー君と永久独占契約を結んだことによってサキュバス娼館のランキングは大きく変動していたのだ。その恩恵を一番受けたであろうろりっこサキュバスの彼女は体の火照りを抑えることが出来ずにいた。

 三日に一度の休みなんていらないと思うくらいに客を取りたいと思っている彼女。しかし、労働環境の改善とよりよい環境での仕事をしてもらいたいというサキュバス娼館側からしてみると、本人が希望するからと言って休みを減らすなんてことは出来ない。いくら本人が希望したからと言って、誰か一人を特別扱いすることなどできないのだ。毎日でも働きたいというサキュバスはいくらでもいるのだが、この世界との契約を遵守しなければいけないという縛りがあるため、希望を通すことは絶対に不可能と言ってもいいだろう。


 だが、そんな彼女たちにたった一つだけ、何にも縛られない方法が存在している。


「あなたがどんなに素晴らしい接客をしていたかは、あなたとプレイしたお客様の表情を見ていたらわかるのよねぇ。リピート率の高さもあなたが特別な存在として認識されている証拠だと思うしぃ。そんなあなたにたった一つだけ存在している裏技をおしえてあげちゃおうかなっておもってるんだけどぉ、聞きたいかなぁ?」

「もちろん聞きたいです。その裏技って、ここにもう戻ってこれなくなる系だったりします?」

「そんなのじゃないよぉ。例えば、あなたが引退したいって思っちゃって、本当に引退しちゃったとしてもぉ、復帰する権利は永久保証だったりするんだよぉ。私たちの仲間になったってことは、みんなであなたのことを認めたって証拠だしぃ、その絆は永遠なんだって証明にもなるんじゃないかなぁ」


 様々な理由によってサキュバス娼館を去らなければいけない時はやってくる。そんな時には当然別れを惜しみ悲しみに打ちひしがれる者も多く存在するが、大半はそこまで関りがないという事もあってあっさりとしたものである。

 サキュバス娼館を去る理由で一番多いものは、誰か特定の相手や団体と専属契約を結ぶという事なのだ。不特定多数を相手にするよりも、一人の個人や一つの団体に所属する者のみを相手にする方が安全であり安心につながるのだ。

 そのほかの理由で目立つものとしては、体を壊して満足に働くことが出来ない場合だったり、サキュバス以外のモノに転生するという事も多かったりする。

 前世がサキュバスというのはマイナスにとらわれることは少なく、興味を持たれることが多い。今までサキュバス娼館が積み重ねてきた信頼と実績による影響が大きいと思うし、野生のサキュバスであってもみだりに人を襲うという事もないのでサキュバス自体に悪い印象を抱くものはほとんど存在しない。


「あなたがどうしてもまー君の相手をしたいって思うんだったらぁ、私が特別な方法を教えてあげちゃうよぉ」

「それって、どんな方法ですか?」

「それはとっても簡単な方法なのぉ。あなたは何もしないで三日間待ってくれればいいだけなんだよぉ。今から三日間、何もしないで待っていられるって約束してくれるかなぁ?」

「それくらいだったら約束しますけど、なんで三日間も待つ必要があるんですか?」


「それはねぇ、あなたにサキュバス娼館を抜けてもらってぇ、野生のサキュバスになってもらう必要があるってことなんですぅ」

「クビになるってことですか?」

「うーん、クビとは違うかなぁ。あなたが承認してくれるって言うんだったら、今からサキュバス娼館の所属リストから抹消しちゃうよぉ。それが反映されるまで三日間くらいかかるってことなんだぁ。だから、三日間待っててくれたらまー君のところに言ってもいいんだよぉ。相手にされるかは、私にはわからないけどねぇ」


「もしも、上手くいかなったとして、その時はもう一度サキュバス娼館に入るための試験を受けることは出来るんですか?」

「試験は受けられないよぉ。あなたはもうすでに合格しているしぃ、同じ試験を何度も受ける必要はないってことかなぁ。戻ってきたくなったら、いつでも待っててあげるよぉ」

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