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史上最高のサキュバスと契約を結んだのは良いけれど、何か思っていたのと違うのでチェンジしたいんですが……え、もう遅い?  作者: 釧路太郎
夜のちょっとエッチな時間

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第三話 可愛いがたくさん

 ゆきのと小悪魔はかいりの両サイドに移動すると、かいりの隣に椅子を置いて逃げられないように取り囲んだ。それを正面から見ている愛華はおどおどしながらも、今からかいりの攻撃の秘密がわかるのかと期待感で胸がいっぱいになっていた。

 卓上に置いてあるドリンクを一口飲んだゆきの。かいりの顔をじっと見てタイミングを見計らっていたのだけれど、かいりがゆきのの目をじっと見返した。見返されたと感じたゆきのは目を逸らしてしまった。

 続けて小悪魔もかいりのことをじっと見ようとしたのだけれど、かいりはゆきのにしたのと同じように小悪魔の目をじっと見つめていた。小悪魔もゆきの同様に目を逸らしてしまったのだが、これではどっちが優位なのかわからないなと愛華は感じ始めていた。そして、かいりにジッと見つめられてしまった愛華も思わず目を逸らしてしまった。


 人と話をする時に相手の顔をちゃんと見つめるかいりと、実は恥ずかしがりやなところがある三人は中々話を進めることが出来なかった。ゆきのが喋りだそうとしたらかいりにジッと見つめられて言葉に詰まってしまうし、小悪魔が説明をしようと口を開くと同じようにかいりに見つめられて口ごもってしまう。別の話でかいりの気を逸らそうと愛華が話し出した時、二人と同じようにかいりに見つめられて緊張して固まってしまった。

 三人とも言いたいことがあるのに、恥ずかしくなって言えなくなっている。愛華はかいりの秘密を知らないので恥ずかしがる必要はないのだが、ジッと見つめられてしまうと言いたかったことも言えなくなってしまうようだ。


「もう、二人とも私の攻撃の秘密を教えてくれるんじゃないの?」

「教えようとは思ってるんだけど、そんな風に見つめられたら緊張しちゃうというか」

「ボクもそんなにまっすぐキラキラした目で見られるとダメかも。そんなに純粋な感じで見つめられると困っちゃうというか」

「そんなこと言われても、私の秘密がわかるって言うんだから真剣に聞かなきゃって思うのは当然でしょ。愛華ちゃんもそう思うよね?」

「そう思うけど、かいりちゃんみたいにかわいい子に見つめられるのは照れちゃっても仕方ないと思うよ。ゆきのちゃんも小悪魔ちゃんも可愛いと思うけど、三人とも違った可愛らしさがあると思うし」


 突然可愛いと言われてしまってかいりは驚いていたが、ゆきのと小悪魔も可愛いと言われたことに驚いていた。サキュバスであるイザーちゃんとうまなちゃんのような子が可愛いというものだと思っていたゆきのと小悪魔。かいりも二人と同じようにイザーちゃんとうまなちゃんは可愛いという対象だと思っていたしゆきのと小悪魔のことも可愛いとおもっていた。三人とも自分のことが可愛いと言われたのは小さい時以来だったのだが、可愛いと言われるよりもその強さに目が行ってしまっていたため可愛いと言ってもらえていなかっただけだという事を知らないようだ。


「そんなこと言う愛華ちゃんだって可愛いじゃない。いつも色んな服を着て可愛いなって思ってたし、あたしもコスプレしてみたいって思ってるし」

「ボクも前から愛華ちゃんは可愛いなって思ってたよ。零楼館乳首郎(れいろうかんちくろう)みたいなおじさんの横にいるからってのを抜きにしても、普通に可愛い女の子だもん」

「私も二人と同意見だよ。零楼館乳首郎(れいろうかんちくろう)さんとお話してる時から思ってたけど、愛華ちゃんみたいなキラキラした女の子になりたいって思ってたんだ」


 三人から同時に責められた愛華はこの場から逃げたいと少しだけ思っていたが、こうして面と向かって可愛いと言われることは素直に嬉しかった。零楼館乳首郎(れいろうかんちくろう)が冗談半分に可愛いと言ってくることは日常的によくあったことなので言われたところで何の感情もなかったのだが、こうして可愛い女の子三人から可愛いと言われるのは嬉しかった。同じ言葉でも言ってくれる相手によって感じ方がこうも違うのかと思い知らされる出来事であった。


「でも、ゆきのちゃんも可愛いと思うよ。天空の民ってもっと鳥人間みたいに気持ち悪い見た目だと思ってたけど、実際にあって見たらゆきのちゃんって凄く大人っぽいもんね。大人っぽいのに、どこか可愛らしさもあるから不思議だよね」

「そういう小悪魔ちゃんだって気品がある感じなのに凄く可愛いらしさもあるよ。本当は怖い悪魔なのかもしれないって思うこともあるけど、それ以上に可愛いなって思っちゃうもん」

「かいりちゃんだって小さくて可愛いよね。身長は一番小さいのに、四人の中で一番オッパイが大きいのは納得できないけど、ボクは戦闘に特化してたから胸は小さい方が何かと都合良いってだけだもんね」


「三人のお話をまとめると、三人とも可愛いってことでいいですよね?」

「三人じゃなくて四人だよ」

「愛華ちゃんも可愛い」

「小悪魔ちゃんと同じくらいの胸だけど、愛華ちゃんも戦闘特化型だっけ?」

「違いますけど。私は戦闘向きじゃないです」


 可愛いの応酬はその後もしばらく続いていたが、誰かがお腹が空いたと言ったところでいったん休憩に入った。

 その時に、かいりの攻撃の秘密を話していなかったという事に気付いたのだが、答えを言うタイミングではないと思ったゆきのと小悪魔はもう少しだけ様子を見ることにした。

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