189 打透筋骨膜から練到骨髄への補論・雑感
189 打透筋骨膜から練到骨髄への補論・雑感
打透筋骨膜から練到骨髄の準備となる練功法について、
先日、思い出した様に(笑)師匠が説明してくれたので書いておきたい。
前回書いた中で、
師匠が練到骨髄に至るヒントとして示した『震脚』と『爆発呼吸』
これは身体練功の段階としては打透筋骨膜の終盤の練功であり、
練到骨髄に繋がる練功法だと言う。
『震脚と爆発呼吸を完璧なタイミングで合わせる。』
この時に骨だけではなく『パン!』と皮膚が張って振動波が骨からスジそして皮膚へと、全身に波及する。
皮膚に振動波が起きる。
例として、膨らませた風船を弾くと太鼓の様な『音』がする、
スジのところで書いたが、
そう意識でイメージして動く事で、
人体では出来ない筈の現象を、
『機能上』起こしてしまうのが中国武術である。
これが蘇晃彰老師の言う
『皮膚で打撃できる』
の意味だと言う。
実際にそれをやられると、
軽い感触で押されたのにヨロヨロと後ろに崩れ、退がって行く。
この辺りの理屈・イメージを深掘りして考察して行くと、
『こんな事を昔の人は考えて段階を組んだのか!、あまりにも出来過ぎた話、ファンタジーだ!』
と思ってしまった。
『蓄勁は弓を引くが如し、発勁は矢を放つが如し。』
と良く言われる。
弓を張るのは打透筋骨膜。
弓は古来より、
竪琴の様に弦を弾く事で発する音が、
『魔を祓う音』とされている。
弓は弦楽器の一種、
あるいは、
古代人が『生きる為』に、
狩の為に作っていた弓から弦楽器が発生したのかも知れない。
まずは『骨』が弓の剛体部分で、『スジ』が弦の部分。
強く弦を張った弓は弦楽器となり、
弦を弾く事で弓本体(骨)が振動波を作り出す事が出来る。
この段階で漸く『練到骨髄』へ向けた鍛錬が出来ると言う。
何故なら、
『弦を張っていない弓(骨)は、音が響かないから』
(振動波が発生出来ないから)
弦楽器は進化して三味線や二胡になると、
木の板と皮の膜で囲まれた『響く部分』を持つ様になる。
(三味線は膜の部分に猫や犬の皮が使われ、二胡はニシキヘビの皮が使われていると言う)
つまり三味線や二胡は、
木の薄い板と動物の皮で囲われた空間が震えて良い音を出す。
弓本体の部分に太鼓と同じ『膜』の役割を作っている。
打透筋骨『膜』、
だから、『スジと骨と皮膚』だと言う。
(毎度の事だが、すらっと重要な話をぶっ込んだと思ったら流されて、すぐ次の話に行ってしまう)
だから、
『打透筋骨膜』は、
『打"響" 筋〔スジ)骨(剛体)膜(皮膚)』と訳(?)せる。
弓
↓
弦楽器
↓
弦を剛体に張り、
膜と薄い剛体で囲まれた状態に進化
劉雲樵公の例え話の『梵鐘』も金属で囲われた空間を持ち、
人体では肋骨と肺と横隔膜が
『響く空間』を形造り、
『振動が全身に響く』身体になって、
漸く骨に振動波を入れて行く練習が可能となり、
『練到骨髄』の段階になる。
いや本当に出来過ぎな練習階梯である。
何故こんなシロモノを考えたのか、
非常に気になる。




