188 練到骨髄
188 練到骨髄
武術の肉体練功の第五段階目である。
目的は、
『骨で身体を動かせる様にする』
事であり、
文字通り、
『身体を動かすコツを掴む』為の練習と言える。
以前に、別の短編
『八極拳の熊歩・震脚について』
の中で書いたが、
当時の師匠から練到骨髄の軽いヒントとして教えてもらったのが、
『震脚』の技術であった。
ちゃんとした震脚をすると特殊な『振動波』が足から全身の骨に波及する。
これが練到骨髄の準備段階の『練功法』の一つとの事、
そして『爆発呼吸』を練到骨髄の完成段階に入った人間が行うと、
全身の骨が振動波を発するようになる。
劉雲樵公の言った小さな木魚の連打の音をかき消してしまう『梵鐘』の一撃が出来る。
(呼吸器を包む骨である『肋骨』で構成される空洞を寺の梵鐘に例えて、練到骨髄の振動波が肋骨から発生するとの事を言っている)
師匠よりそれで軽く手の平を打たれると、
掌に『キーン』と言う不思議な響く感触が暫く続いた。
某格闘漫画・修○の門の無空波は、
中国武術にとっては、
『2000年前に通過した道ッッッ!』
(某格闘漫画の中国武術家の言)
である。
ちなみに身体が壊れたりせず、
連発可能だったりする。
正式な練功法は、
まずは弟子は打透筋骨膜の状態まで行っているのが条件で、
放鬆・伸筋抜骨・五行之気・打透筋骨膜の4つのバフを自分でかけた状態で立っている所を、
そこを師匠が、練到骨髄の身体になった上で、
待機している弟子の身体を棒などで、
『軽く叩いて行く』
個別に各部位の骨に振動波を入れていく。
因みにこの練功も体験した事がある。
打透筋骨膜の練習のやり方を習った直後に、
自分が打透筋骨膜の状態で立っているのを、
師匠が数ヶ所に軽く何度か叩打を入れる。
生徒Aに手を出して貰う、
私は拳を生徒Aの手に当てる。
師匠「そこから自分の『骨』を意識して、骨で動くつもりで手を伸ばしてみろ」
やってみると、軽く生徒Aが後ろに転んで行く。
一回だけ。
師匠「体得してる訳じゃないから一回でガス欠になる。」
ここで一つ思った事が、
①以前に師匠から自身は今までに習った伝統的な練習・練功をやっていて無意識で練到骨髄まで到達したと言う話を聞いている。
②練至骨髄の正式な練功は、
外見的には『排打功』と区別がつかない。
私「師匠が練習場の壁で排打功をやっているのを良く見ましたが、あれってもしかして?」
師匠「そうだよー、練至骨髄の練功を自分でやってたんだよ」
やはり、『才能のある人』は無意識に出来てしまう(言葉に出来ない)が、
ここにも発生していた。
総合格闘技やっている人など、
実際に打撃を打ち合う事をやっている人で天賦の才がある人などは、
無意識に練到骨髄と同種のものを身につけている可能性がありそうである。
ここから自分でネットを調べてみたが、
伸筋抜骨→易筋経
練到骨髄→洗髄経
であるが、
洗髄経の動画も説明文も、
『結跏趺坐での瞑想』しか出てこない。
AI(Gemini)に探して貰ったが、
小周天〜大周天っぽい練習の説明しか無い。
骨を叩く練習は洗髄経の練習としてあるのかと聞くと、
洗髄経の延長上にやるのは『あり得る』と言うのと、
『拍打』と言う名前の練習法で調べると良いとの答え、
検索にて一応それらしい記述はあった。
ただしかし、
これは一人では中々に練習が難しい。
才能が無い人間は金持ちの子供が完全個人教授で師匠からやってもらうぐらいしか方法が無い。
例えば劉雲樵公は親が金持ちで、
李書文からは完全な個人教授を受けている。
そして宮宝田公に八卦掌を習う際には、
宮宝田公に貨物列車一台分の黄金が張驤伍将軍から送られたと聞く。
師匠「劉雲樵公の八卦掌の動画を見ると、宮宝田公が物凄く力を入れて教え込んだのがわかる」
との事。




