XDAY マイナス3日
XDAY マイナス3日
ローヤルは仕官大学の格納庫で
フレクス製、機動歩兵、青のイレブンの調整をしていた。
2日後に、機動歩兵による、シミュレーションがある。
今回は、キリーに負ける訳には行かなかった。
全長20メートルのずんぐりした胴体には、フレクスの科学力が集結しているとのことだったが、そのスピードはもうひとつだった。
ローヤルはキア王子から、ボストン博士の贈り物だ、と言って、譲ってくれたのだが、昨年の大会は、機動性の無さで大敗した。
今年は、昨年に比べてローヤルの能力はアップしたが、しかし、まだ、使いこなすほどにはなっていない。
この1週間、動かし続けているのだが、勝つには中々難しいようにローヤルには思えた。この半年の訓練および実戦で大分上達はしたが、しかし、キリーはノーザンの最新鋭機ベリアルを使うはずだ。
互角の機種なら、勝てる自信があったが、この機では勝つ自信が無かった。
「うーん、しかし、やるしかあるまい。パフェをおごるのも癪だし、周りにまた、何を言われるか知ったものではないし」
スウ・アゾレス13歳。ガキだと思うのだが、既に国民には結構人気がある。
アイドル並なのだ。
そのアイドルと喫茶店なんか行こうものなら、何を言われるか判ったものではない。
親衛隊なるものに見つかると後がうるさかった。マスコミなんて、とんでもないと言ったところだ。
それでなくても、風当たりの強いところに、そんなことがあると・・・
もっとも、もうじき傭兵部隊に行く身にすれば、関係ないことといえば言えたが・・・
「しかし、キリーに今回も負ける訳には、行かない、頼むぜ青のイレブン」
ローヤルは機体を叩いた。
と、心なしか、目が光ったように思えた。
「まさかな、詰め過ぎかな、」
ローヤルは首を振った。




