大気圏脱出
クリスが言った。
「おのれ」
レスター伯は、ベリアルを引き離すオリオンを見て、歯軋りしていた。
「なんで、あの機に追いつけん。キリーとの試合では、足をもつれさせてたんだぞ。ノーザンはよほど無能者を送り込んできたのか?」
「レスター伯、後5分で大気圏外に出ますが・・・」
「首都防衛第3騎兵隊、間に合いません。」
「大気圏上の首都防衛部隊に迎撃命令を」
「了解」
「フリゲート艦のパルミラ3がいます。それとバッチラ10機を展開します。」
「こちら、首都防衛第3艦隊所属、フリゲート艦パルミラ3.敵オリオン確認」
「パッチラ10機展開終了。これより、攻撃にはいります。」
地上から一直線に飛び上ってきた、オリオン目指し、回りから旋回しながら、パッチラが包囲を狭めていく。
「くっそう」
ローヤルはオリオンを錐もみ状態にしながら、急激に右に左に動かしつつ、攻撃をかわそうとする。
パッチラから放たれたビームライフルが次から次にオリオンを襲う。
包囲の輪が急に狭まりだした。
その時、オリオンの回りに突然5つの光の輪が出来る。
「なんだ?」
パツチラ部隊は一瞬躊躇した。
そこに後ろからホーミングミサイルがパッチラを襲う。
慌てて、展開して、逃げるパツチラ。
「チャンス」
ここぞとばかり、ローヤルはオリオンを最大戦速にした。
更に、すさまじいGがかかる。
何とか、意識を保っていた、スウも、ついに意識を失っていた。
「撃て撃て撃ち落せ」
パルミラ3から、主砲を1射する時には、オリオンはパルミラ3の真横を通り過ぎていた。




