表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

93/169

九十三話 ラジオ②

「え、僕?」

「そう、りょーくん」


 どう答えるのが正解だ?もしかすると白撫さん達も聞いてるかもしれないし、変なこと言えないぞ……!


「えーっと……」


 コメントを見ると『言え!いけ!』『なーちゃんダルォ!?』『末長くお幸せに!』ともはや背中を押すようなコメントばかり。なんでこうなってんだ?普通のリスナーってもうちょい反発しない?


「うりうりー、どうなんだよー!」


 小鳥遊さんは僕の隣に移動してきて、肘でつついてくる。


「ど、どうって言われても……」


 どうとも言えなくない?


「もーりょーくんたら恥ずかしがり屋さんなんだから」


 小鳥遊さんは正面に戻り、別の葉書を取り出した。


「じゃあつぎのおたより!えーっと、ラジオネームりょーやさんからいただきました」

「え、また僕!?」

「ううん、今回は本当のりょーやさんだよ、ほら」

「あ、本当だ」


 今回"は"ってことはさっきは捏造かよ。アドリブ強いね。


「えーと、『同じ名前のりょーやさんに質問です』だって、りょーくん」

「う、うん」


 なんだ?今日のパンツの色は覚えてないぞ?


「『今日のパンツの色を教えてください』」

「超能力者か何かかな!?丁度今そんなようなこと考えてたよ!」

「……りょーくん、日中にパンツの色を考えてたの?」

「ごめんこれは僕が悪いだがしかし誤解だ信じてくれ」

「………………ふーん?」

「ねえほんとごめんって」

「じゃ、読むよー!」

「スルーするんですね」


 なんだか、小鳥遊さんの手のひらの上でコロコロ転がされてる気がする。ここらで反撃したいところだ。


「『同じ名前のりょーやさんに質問です』」


 そこは同じなのか。


「『なーちゃんに一つだけなんでもできるなら、どんなことをしますか』だって!ふふ、私になにさせるの?」


 そうだな…………エプロンつけさせて『ご飯?お風呂?それとも……』とか、小鳥遊さんも頭いいし、赤縁メガネにタイトスカートで手取り足取り腰取り教えてもらっても……


「りょーくん、顔」

「…………失礼」

「で、なにして欲しい?」

「そうだなぁ……案外合いそうだし、ミニスカナースで看病してもらいたいかな」

「……えっち」

「なんで!?…………いや、ごめん」

「まあ、りょーくんが言うなら、やぶさかでもないと言いますか……」

「え」


 口では謝るものの、内心真逆で、コメントと同じ。『Fooooo!』『やるやん』『天才』など、どうやら正解を引いたようだ。と、そんなことを考えている間に小鳥遊さんがすごいこと言ってた。え、なに?やってくれるの?


「さ、さあ、そろそろ次のコーナーに行こっか!」


 台本(A4の紙一枚の手抜き)によると、次はゲストとのコーナー、つまり––––


「『奈夢とりょーやの、かっぷるふりーとーく!』!」

「スタッフさん、めちゃくちゃ悪意ある名前つけてくれやがりましたね?後でちょっとお話ししましょうか」

「…………我ながら恥ずかしいセンスかも」

「小鳥遊さんが考えたのかよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ