四十七話 in病室!
白撫さんが落ち着いてから、僕は時計を見た。針が指し示しているのは、七時前。
「ねえ、僕ってどれくらい寝てた?」
僕がそう聞くと、全員が視線を泳がせた。
「え?それどんな感情……?」
「えーっと、だな。良夜」
苦笑い浮かべながら、翔太は僕の肩をグッと抑えて言った。
「今日、十八だ」
ほーん、十八日か。えーっと、じゅーはち、じゅーはち…………
「十八日!?」
え、明後日……
「じょ、冗談はやめてよね、へへへへ」
「冗談じゃないし笑える状況でもないな」
あーやっべどーしよこれ詰んだねチェックメイトだねはっはっはっはっはぁ……
明後日。つまり、二十日ね?白撫さんのお父さんが模試を設定した日ね?おいおいおいおい…………
「これマズくない?」
いや聞かなくてもわかるけど!めっちゃまずいのだけは分かるけど!
「ちなみに、リハビリとかって……」
「ええ、ありますが」
「それは、家とかで」
「いえ、病院で」
ッスゥー…………
「よし逃げよう」
逃げるが勝ちだっ!
「ダメですね」
ほんとにどうしよう……
「そこらへんはご主人がどうにかしてくれますよ」
そう、敬語で言った相模川さんと言ったら、どこか頼もしいことこの上なかった。
そして、二日後。
どうやら、模試は病室で受けられるらしく、紙類はなぜかひなちゃんせんせーが持ってきてくれた。暇なんだろうか。
後でお礼を言っておこうと思いながら、僕は筆記用具と問題用紙だけ机の上に置き、大きく息を吸った。
「ふぅー…………」
隣に一人、試験官がいる。なんか、一対一ってすごく緊張する……
それから、時計の針が進むのをそわそわしながら待っていた。
試験官は、腕時計を見ている。そして、不意に。
「始め」
そう、呟いた。
僕は、弾かれたように解答用紙––––問題用紙に挟まれている––––を取り出し、シャーペンを走らせた。最初は、英語。
あぁ––––やっぱり、そうだ。前に倒れて数日後……何かのテストがあって、その時もこんな感じだった。自分としては記憶にないのに、スラスラと解答用紙が埋まっていく––––
自然と口角が釣り上がっているのがわかった。なんていうか、楽しい……気がする。
勉強したことを、覚えたことを全部吐き出す。
そうしていると、ふと、白撫さんと勉強し始めたときのことを思い出した。
あ、そういえば最近褒美をもらってない!後で請求してやらねば!そう、頭の中では全く別のことを考えながら、解答を記入していく。
そして気がつくと、解答用紙の枠は全て埋まっていた。僕は、ゆっくりと見直す。しょうもないミスとかで点を落としたくないからね。
「…………よし」
「うあー疲れたーーーー!!」
なんとか、三教科分戦い抜いた。
「おーっすおつかれ」
「うぇーい!」
「失礼します」
そんなゆるい挨拶とともに、翔太、相模川さん、白撫さんが順に入ってきた。
「お疲れ様ー」
僕は倒していた上体をゆっくりと起こす。
「どうだった?」
「はっきり言って、微妙だわー」
僕が聞くと、翔太がヘラヘラ笑いながら答えた。
「いやー、誰かさんが倒れちゃうからさー?心配になっちゃって勉強できなかったなー?」
「ご、ごめんって」
「はは、嘘だよ」
いや、知ってるけど……ちょっと心にくるものがあるよね。
「あの……一ノ瀬君は、どうでしたか?」
白撫さんが、心配そうに聞いてくる。
「ん?ああ、余裕だったかな」
僕がそう答えると、白撫さんは「へ?」と可愛らしい声を発した。
「だろうな」
翔太がうんうんとうなずく。なんだそれ。
「こいつができるとは思えんよなー」
「え、僕そんなふうに思われてたの?」
それ、心外オブザイヤーなんだけど?
と、笑いながら話していると、病室のドアがノックされた。僕は、それに応えるように「はーい」と、一言。
「私だ、白撫 優純だ」
ここまで読んでいただきありがとうございます。
村人Bじゃよ。
さては今日は木曜日ですね?そうでしょ?僕の体内時計は欺けませんよ?……もう木曜日か……
まあ、僕的には木曜日ってところよりも春休みが後25日くらいしかないところの方がびっくりなんですけどね!(´・∀・`)ヘッ
そんな僕ですが、最近(昨日から)ラップにハマってます、はい。フリースタイルってやつでしょうか。即興で語るやつなんですが、よくあそこまで出来るな、と。ボキャも豊富だし何より頭の回転速すぎです。それ利用すれば、めっちゃ早く小説更新できるんじゃないかなって。つまり、ラッパーは作家。はいここ韻踏んだ。
じゃあ、そろそろ終わりにしてやるぜ!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
村人Bでした!ばいばいヾ(・ω・`)
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