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三十六話 二日目朝

 二日目。

 昨日は、お風呂を出たあとに卓球台を見つけたのでやろうか、という話になったけど、朝移動したこともあって疲れているだろうからまた今度、ということでそのあとは何もせずに布団に入った。


 そして、朝。


『ぴぴぴぴ!ぴぴぴぴ!ぴぴ』


 カチャ。

 僕は目覚まし時計のアラームを切り、寝ぼけ眼を擦りながら起き上がる。


「お、起きたか」


「…………はよ」


 声がした方を見ると、翔太は机に向かって教材を広げていた。…………こういうところで、差がつくんかなぁ。

 僕がじーっと見ていると、その視線に気づいたのか、翔太がこっちに顔を向けた。


「……とりあえず顔洗ってきたらどうだ?髪もハリセンボンみたいになってるし、目も半分しか開いてねえぞ」


「ん……」


 翔太の言う通り、洗面所に向かう。そして、ぱしゃぱしゃ。

 さっぱりしてから鏡を見ると、案の定ボッサボサだった。

 白撫さんたちに見られなかったのを喜ぶべきか、翔太に見られたのを悔やむべきか……どっちでもいいや。

と、思考を放棄する。うん、頭回ってないや。


 ボーッとしながら髪を整えて洗面所を出る。


「あ、そうだ良夜、今日はどうすんだ?」


部屋に戻ると、翔太がノートに顔を向けたまま、聞いてきた。

 ……どうすんだ、とは?

 僕が首を傾げると、翔太は少し驚いたようにこっちを見た。


「いや……お前、一日中勉強する気かよ」


「え?だって、勉強しにきたわけだし……」


「急に真面目かよ。ま、とにかく。お前のことだ、一日中勉強なんてのを続けてみろ、近いうちに死ぬわ。だから、勉強は午前と夜食って風呂入ってからくらいにしとくんだよ」


 なるほどね。


「ま、白撫さんに聞いてみないとわかんねえけどな」


 そりゃそうだ。なんていうか、白撫さんの一存って感じがあるもんね。

 それから着替えてゲームにログインし、翔太の勉強するところを見ていた。僕はしなかったけどね。頭回ってなかったし、したところで今はないだろう。確証はないけれど。

 そして翔太が勉強しているところを見ている途中で、コンコンとノックの音がした。


「へいへーい」


 僕はすすすとすり足で歩き––––歩いてるのかな?––––ドアを開けた。


「おはよう、良夜くん」


 正面にいたのは、お姉さん。


「あ、お、おはようございます」


 僕が挨拶を返すと、お姉さんは僕の隣を通って行き……あ、崩れ落ちた。


「ど、どうしたんですか?」


「…………お布団は?良夜くんのお布団は?わたしの良夜くんのお布団は?」


「お姉さん何言ってんですか」


 そりゃ片付けるよ。っていうか、なんか三段活用してんだけど。


「いやぁわたしりょ」


 お姉さんがジタバタし始めたところで、翔太が手で口を塞ぎ、バチンッ!とおでこにデコピンをした。うっわ痛そ…………

 それを見てから、僕は振り返る。


「おはようございます」


「ぁよ……」


「うん、おはよう」


 ハキハキとした白撫さんのおはようと、もはや何を言っているのかわからない相模川さんのおはよう。全くの対極である。こう、同時に聴くとゲシュタルト崩壊を起こしそうな感じだ。ゲシュタルト崩壊が何かは知らないけどね。


 そのまま二人も招き入れ、二人と三人に分かれて机の両側に座る。二人の方に、僕と良夜だ。


「で、なんだっけ」


「なんだっけじゃねえよ、いつ勉強するかの話だよ」


 翔太がそう言うと、白撫さんが

「それについてなんですが」

と、口を開いた。


「一日中勉強するって言うのはさすがに未亜の頭が持たないので、お昼前から夜ご飯までは勉強は無しにしませんか?」


「あ、それさっきこっちで言ってたのと一緒だね」


 そう言うと、


「あしゃのべんきょはむりやよ……」


相模川さんがむにゃむにゃ言いながら机に突っ伏したままべしべしと机を叩きながら言った。舌が回っていなくて、ちょっと可愛い。って違う違う。

 まあ、相模川さんが言うこともわからんでもない。


「大丈夫です、ご飯食べてからやればいいんですから」


「ゔぇんぎょぅしたぐなぁ〜〜い……んんん……」


 なんとも寝言のような文句の言い方である。


「文句言わないでください……」


 白撫さんが相模川さんの髪を優しく撫でる。いやそれ絶対寝るやつ。

 相模川さんのまぶたが陥落しそうになったところで、翔太がぱん、と手を叩いた。


「んじゃ、そう言うことでいいな?俺、すげえ腹減ったから、朝食べに行こうぜ」




 一度下に降りてみたものの、まだお店が開いていなかったのでロビーでお願いしてから部屋に戻り、そのまま部屋で朝食をとった。


「んで、どうする?」


 ご飯が終わって歯を磨いた後、再び部屋に集まった。


「んー……私、近くを歩いてみたいかな」


 ご飯を食べて完全に目が覚めた相模川さん。


「ですね、まだまだここにいるのですし、一度見ておきたい気はします」


「私は良夜くんと一緒ならどこでもいいよー」


 トイレとかは困るけどね。


「良夜は?」


 そう言われてもな……勉強する気で来たし……


「みんなに任せるよ」


「それ一番困るやつじゃねえか」


 それは申し訳ない。

 そう思いつつも、やっぱりお任せする。

 結果、翔太とお姉さんの案内でとりあえずぶらぶらしてみることになった。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

お久しぶりです、村人Bです。


最近、忙しいです。ゲームが。

後、本をたくさん読むようになったんですよね。p■qω・´)

いや、今まで読んでなかったわけじゃないんですけど、お金があればラノベに全てつぎ込むようになってしまいました。

まあ、本を買うので無駄遣いというわけじゃないはず……大丈夫でしょう。

最近ラブコメがアツイようなので、見かけたら手に取っています。吟味?知らない子ですね(-ω-?)


次に、さっきのことです。

これを書く前、動画……というよりスライドショーを作ってたんですよ。画像を描いて、それを流す、みたいな。

MVを作ってました。

ただ、ここで一つ問題が。

0.5秒間隔で画像を変えられず、そして画像毎で秒数が変えられない!!

重大な欠陥ですよこれはぁ!ヽ(#`Д´)ノ

いくらiPhoneで使ってるからとはいえ、これはぁ!ヽ(#`Д´)ノ


なーんてことがありましたよっと。


ではでは、いつも通り本編とは関係ないことを書いたところで。

ばいばいヾ(・ω・`)

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