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三十一話 どうしろと?

 僕はすぐさま周囲を見渡す。おそらく、どこかにカメラが仕掛けられているに違いないっ!


 だってそうでしょ!?僕が一目惚れされるなんてのはありえないんだからっ!


 だが、どこにもカメラを仕掛けられている様子はない。


「なにやってんだよ」


 翔太が僕を訝しむように言った。


「え?ドッキリなんだろ?僕はお前なんかに騙されないからな?」


「あーダメだこいつ、末期だ末期、人として末期だよ」


「え?」


 そう言った翔太は、「姉ちゃんスマホ」と言って、お姉さんからスマホを奪い取った。


「あっちょっ!ロック解除できないでしょ、返して!」


「あーうるせえうるせえ」


 左手でお姉さんの顔を掴んで距離を取りながら、翔太は慣れた手つきでロックを解除した。


 うわぁ、指がめり込んでるよ……あれ絶対痛いやつだよ……


「ほれ、見ろ」


 翔太がスマホの画面を僕に向ける。そこには、ホーム画面が表示されていた。表示されてたんだけど……


「なんで僕!?」


 壁紙として、僕の写真が設定されていた。


「いやー!見ないでぇ!私が変な人に思われちゃう!やめて、見せないでぇ!」


 その反応を見た相模川さんが、


「うわぁ、鬼畜……見てよまどか、翔太の顔。あれ、絶対楽しんでるよ……」

と、一言。


「ほんとですね……外道です」


「いやどこからどう見たらそう見えるんだよ……」


 翔太が少し寂しそうに言うけど。


「ごめん、そんなにニコニコしてる時点で三百六十度どっからどう見てもそうとしか見えないよね」


「んなわけ」


 ……自覚はないらしい。


「……で、とりあえずだ。こっちも見ろ」


「いやあ見せないでぇ!」


 うるさくしているお姉さんは放っておいて、僕はスマホを覗きこむ。すると、ナインのチャット履歴が表示された。翔太とお姉さんのチャットのようだ。

内容は、こうだった。


姉『どう?今日の収穫は』

翔太『人の友達を収穫っていうなよ』

姉『早くして、マイエンジェルを早く召喚して!』

翔太『うわ、気持ちわり笑』

(僕の写真四枚)

姉『ありがと!明日もよろしくね!』


姉『今日はどうだった!?』

翔太『おう、今日は遊びに行ってきた』

姉『私服姿早く!』

翔太『あいよ』

(僕の写真十枚ほど)

姉『全部出しなさい!』

翔太『さてはあんた今日大学で全く意識してない男からまた告白されたな?』

姉『うるさい!早く!』

(僕の写真……何枚あるんだよこれ……)

姉『ご苦労!また遊んできてね!』


と、この調子がずっと続いていた。


「で、こっち」


 さらに見せられたのは、写真フォルダ。


「だっだめっ、そこだけはダメっ!」


 表示されていた数字は、九が四つにプラスの記号。これは、一万枚以上あることを示している。


 そして、フォルダ名が『神界』だった。


「えっ……ってちょっと待って!?えっ、この写真いつ撮ったんだよ!こっちも!え、これは財布の中身ぶちまけたときの!こっちは野良猫になぜか追いかけられたときの!なんで!?!?」


 もう訳がわからない。


「……ってことだ」


「うわー良夜、モッテモテー!」


「うう、もうお嫁さんにしてもらえない……」


「……なんでしょう、このかんじ……まるで失敗して泣きじゃくる幼稚園児を見ているような……」


 翔太は満面の笑み、相模川さんはひゅーひゅーと茶化してくるし、お姉さんは泣いている。そしてその隣で白撫さんがお姉さんを慰めている。どんな構図だよ!


「でさ、翔太?」


「ん?」


「君は僕にどんな反応を期待していたんだい?」


「いや、姉ちゃんが泣くところを見たかっただけ」


「この鬼畜、外道、ドS、変態、ロリコン!」


 お姉さんが持てる全てを使って翔太を罵る。


「待てやコラ!俺はロリコンじゃねえ!ってかそこにロリコンを混ぜるな!ロリコンは悪いもんじゃねえ!」


 えっこれ、僕はどうすればいいの?


「だいたい、こっちのことも考えてみろよ!良夜が俺といると表の顔しか出さないかもって、俺にギリースーツ着せて隠し撮りさせるとか!お陰で一時期近所の人からやべえやつだと思われてたからな!?」


「あー、うん。翔太も大変だったんだねー。でもさ……今僕がいっちばん困惑してんだよ!どう反応しろっていうんだよ!?もうやだ誰か助けてぇ!」


「わかったお姉さんが助けてあげる!」


「おい待て今から勉強すんだ、姉ちゃんは今掴んだ良夜の手を離してから何処かに行け!」


「いいぞーもっとやれー!」


「……私は先に勉強してますね」


……あぁ、家で勉強したい……こんな大変だなんて聞いてないよ……

ここまで読んでいただきありがとうございます。


一週間ぶりです。投稿頻度は上がっていません、村人Bです。僕も綺麗なお姉さんにストーキングされたい人生でした。


というわけでお久しぶりです、いえい。ロリコンは悪くありません。


最近はめっきり寒くなくなりましたね()

日差しがとても暑いです。

この季節にはミルクレープが食べたくなりますね。

と言っても、僕は百均で売ってるやつしか食べたことないんですけどね。あれ美味しい。

他にも、ポテチやチョコパイ、グミやアイスなんかも旬の季節ですよねー。いやいや、いい季節だ。


さて、話は変わりまして、テスト結果が返ってきました。前より上がっていたんですが……なんとも微妙でした、現実逃避します。っていうか、テストなんて無くなればいいんですよ。いや、もはや学力で社会における序列が決まるのがおかしいんです。そんなものさえなければ、僕は一日中ゲームできるってのに……


と、無い物ねだりをしたところで、今回はおしまいです。


しーゆーねくすとたーいむ!



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