百話 緊急会議!
「緊急会議っっっっ!」
「馳せ参じたっ!」
「…………よろしくお願いします」
私の部屋に集まった、私を含める三人。
「では、議題を」
「はい」
真剣な面持ちで、吾野君が返事をします。
「『"私の"一ノ瀬君が小鳥遊さんとイチャイチャしているのを引き剥がし、私がイチャイチャしたい』です」
「そっ、そこまでは!言ってないで……いっ、言ってな……言っ……たかもしれ……言ったし、思ってますけどぉっ……!」
2人ともその生暖かい視線を向けないでくださいっ!
「へぇ〜?やっぱり、"わ・た・し・の"一ノ瀬君なんだね」
「なっ……あっ……うぅ」
なんなんですか!いじめに来たんですかっ!うりうりじゃない!肘でつつかないでください!
「じゃ、作戦会議、開始!」
楽しそうに未亜が高らかにそう言い、吾野君が腕を上げます。
「まずまどか!」
「は、はい!」
「お前が悪いッッ!」
「しゅ、しゅみましぇん!」
なんで怒られているのでしょう!?
「もっとグイグイいけ!なんだヘタレが!小鳥遊さんと比較して良夜といる時間が短すぎる!遊びじゃねえんだぞ!」
「ご、ごめんなさい!」
「ほら、さっさと連絡して約束取り付ける!」
「は、はいっ!」
私はスマホを取り出し、一ノ瀬君に連絡します。
「明日!」
「はい!」
えーと、『明日、お時間ありますか』、と……
「ちっがう!」
「はえっ!?」
「明日、朝10時に駅前の時計台集合!以上!」
「え、で、でも」
「うるせえっ!」
「はいいっ!」
「おーい未亜、キャラ壊れてんぞ……」
「…………ごめん」
「俺に謝ってどうすんだ」
未亜に言われた通り、『明日朝10時に駅前の時計台で集合しましょう』と送っておきます。
「……あ」
「どうしたの?」
「いえ、小鳥遊さんから何か––––ッ!」
『一歩リード♡』
送られてきたのは、頬を寄せ合っている2人の写真。これは、近くのレストランでしょうか。
「…………聞いて」
「はい?」
「今日良夜に何してもらったのか、全部聞いて!明日それをやらせなさい!いいねっ!」
「は、はい」
『ちなみに、他にはどんなことをしたんですか?』
『服選んでもらったり、10万人の前でイチャイチャしたよ<( ¯﹀¯ )>』
「じゅ、10万……!?」
な、なぜそんな数が……!
「あーあれか、ラジオか」
「ラジオ?」
「あれ?まどか知らない?小鳥遊さんがMCで生放送のラジオ番組始まったんだって」
「な、なんて……!」
「だから、明日は遅れを取り返してこないとね!」
「はいっ!」
こうして、その、えっと……で、デートが!明日のデートが決まりました!




