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つながらない物語  作者: 半信半疑
27/31

27 模倣する獣

 大きさばかりを気にしないで、されど耳から零れる音色。

 草食系の装飾現身。新しきばかりが目につき、妄言の戸惑い。


「趣味の尊厳は塗り潰された」


 猫の目と月の関係性に気づいた博士は論文を書き殴ったのち、狂ってしまわれた。


 箱に詰め込んだオモチャは居場所を失くした。

 店の在庫処分市での一幕、悲しみを詰め込んだ赤い夕日。


 もれなくついて回る子供の勘気。

 至らないことばかりで辟易する。


「冬に願いを求めるのは間違っている」


 ここにないことを探し、マンホールの蓋を外す夢の住人。

 地下に何があろうとも、そこにないはずのものがある。


 群れの中で夢を見る。

 優しい過去の夢。


 羽が抜けて、消えるまでの間。

 飛んでいくしゃぼんの玉を、濁った思い出。


 誰も手を伸ばしはしなかった。

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