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つながらない物語  作者: 半信半疑
13/31

13 視線を落とした先に

 今日見たことはすべてまやかしだって、地面に這いつくばる不審者が言ってた。

 でも、あなたが不審者である必要はあったのかしら?


「常々移ろう諭吉の寂しげな横顔」


 価値観は消えゆく。淀みの底に亡者のお手手。


「黄色いハンカチを落としませんでしたか。またの名を幸福と言うのですが……」


 老人の知ったような決め顔に嫌悪感を露わ。

 不自由な鳥の如く、目指すは地に蹲る謙遜の頂き。


「何故山に登るのかって? 君、それは問うべき問題ではないよ」


 そうしたいからそうするのだと、昔のエロい人は言っていた。

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