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線路の先  作者: 綿毛
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日常

――せーんろはつづくーよー どーこまーでーもー♪


『間もなく、3番乗り場に20時06分発上り朝日山方面姫鷺行の列車が参ります。危険ですので黄色い線までお下がりください』


 思わず鼻唄を口ずさんでしまうような調子のいいメロディに合わせ、列車の到着を知らせる放送が流れる。電車の車輪が線路の繋ぎ目を通るときに響く「カタンコトン」という気味のいい音が徐々に大きくなる。そして、遠く暗闇の中からカフェオレを連想させる色を纏った電車が姿を表した。その電車はゆっくりとホームに滑り込んで行き、止まった。


 今日一日を終えた社会人、学生達が談笑しながら電車の中へと流れていく。笛の合図がホームに響き、ドアが閉まる。


 カフェオレ色の電車は再び動き始める。


 人々の日常をのせて――。

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