プロローグ
全知全能の存在とは宇宙の全てを用いて生まれる。
「不確定性原理」と「決定論」の先にあるこの█を生み出す為の事実をしかし、
不老不死の魔女でも無い
名も無き少女は気にしていなかった。
少女は戦争から生まれた。
死んだ母体の乳を啜り、死肉を糧として生きて来た。
当然そんな少女に嫌悪を抱く者は少なからず存在した。
けれど少女にとっては自身の「平和」を守れればそれでよかった。
彼女の言う「平和」とは対話を持って成される物であった。
人は会話をする事によってお互いに理解し合える。
戦争も、争いも何もかもが
そのコミニケーションの不和と相互の不理解、
或いは止むに止まれない理由から生まれるものである。
だからこそ、名も無き少女は会話を重視した。
どんな状況でも対話を諦めはしなかった。
それこそが彼女の信念だったからだ。
その為には人を殺したし、
見知らぬ男に股を開いた。
嫌悪を感じる情すら育たない彼女はそれら行為に何の意味も求めなかった。
それを悲劇と嘆く者、喜劇と嘲笑う者、
数多い傍観者が彼女を観測し、定義しようとした。
しかしそれら全てを跳ねのけて彼女は生きて来た。
そうしていつも通り男に股を開き金を得た夜、
土砂降りの雨が降っていた夕暮れの日、
自身の見つけた友情の意味する、
けれど血に塗れた花を元に自身に名を付けた。
フリージアと




