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ドッキドキ☆魔法少女ライフ!

荒れ果てた荒野の中で、光がまばゆく輝く。

「しっしっし、ほのか最後はお前が決めるんだ!」

赤みがかった髪色の少女が力なくも笑いながら言う

「ほのかちゃん、ごめん、傷は応急処置しかできなかった、でも、あなたの魔力少しは回復できたから」

ふわふわとした髪質の子が申し訳なさそうに言う。

「大丈夫っすよ。先輩!ほのかは、ほのかはやってくれます」

巨大な敵から放たれる光弾を弾きながら、短髪の女の子が叫ぶ。

「そうだヨ、ほのかは負けないっ」

「ほのかお姉ちゃんは強いんだ」

金髪と銀髪の少女たちが雑魚を蹴散らす。

いくよ!みんな!

「ふっっっっ飛べぇぇええええ!!!!!!」

一筋の光が空を貫いた。


常世から離れし魂よ

巡り巡りて輪廻の果てに

我が使役に応えたもう

畏み畏み申されん


幾重に放たれし魂よ

我が問いかけに応えたもう

赤毛の乙女の魂よ

忘却せし悲しき運命さだめを思い出さん。


森に栄えし魂よ

死してめぐりて盛者の果てに

迷える娘を

導かん


海に眠りし龍神よ

古の夢果たさんがために

犠牲にせしは現世の従者


空に封じし大魔法

鍵を失い彷徨える

雲を纏いて

目覚め待つ


魔法を使いし乙女たち

覇道を極めし魔女を討たん

挑みて散った数千年

討ち滅ぼせたものはなし



魔法少女。それは女の子なら、一度は憧れたであろう夢。ぶっ飛んだ語尾の相棒の魔法生物と一緒に世界の危機に立ち向かう。絶対プライベートでは着れないようなフリフリのドレスを身に付けて、星やらハートがついたステッキを振り回す。魔法を使うみんなの味方の愛の戦士。でも、その秘密は絶対にバレてはいけない。

何を隠そうこの私、宮内ほのかも魔法少女の1人。6人の仲間と一緒に世界の平和を守ってきた。そう守ってきたのだ。あの日までは。


ちょうど一年前・・・・

「大地を駆ける氷狼 魔法少女 かおり!」

「獄炎の不死鳥 魔法少女さくら!」

「少女に迫る魔の者たちよ」

「我らの氷炎受けてみよ」


氷漬けにされた魔物と、若干焦げ付いてボコボコにされた魔物の山が少女の前に築かれていた。


「しっしっしっ!お嬢ちゃん今度一緒に箒に乗って空の旅なんてどうだい?」

若干赤みがかった茶髪の少女がいった。その着ている服は青い布地のミニスカ和服。

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

ふわふわとした髪質の女の子がいった。彼女はピンクのミニスカ和服。

「えっ?あれ?さくらちゃん?!」

助けられた女の子が驚く。

「!!!!さ、さくらじゃないよ」

吹けない口笛を吹こうと口をすぼめる。

「バレてもうたな〜さくら〜おしおきしてやるで〜うぇっへっへ」

意地の悪い笑顔を浮かべた赤色の妖精と

「やめんかボケ!さくらはゆるいがアッパーカットは神クラスなんやで!また泣かされんのはおまえやで」

瓜二つの青色の妖精がふわふわと近づいてきた。

「さくらが助かるためには、あんはんが魔法少女にならなな」

「ちょうどミッキュ はんがパートナー探しとったわ」

え?なに?何を言って?

「ごめんなさい!ごめんなさい!ほのかちゃん」

「しっしっし!ようこそほのか!魔法の世界へ!」


ほのかにかおりたつさくらの季節の物語

私は魔法少女として、デビューした。




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