小話「第三者たちの会話」
ものすっごくくだらないです。しかも会話文です。
本篇の甘々な雰囲気を台無しにしたくない方は読まれないことをお勧めします。
シリアスに耐えきれなかった作者によるおふざけであります。
従僕「いけっ!坊ちゃん、行くんだ。今なら確実に落とせる!」
メイド「何言ってるんですか!いきなりじゃ女性は引きますよ!まずは外堀から埋めていって、こうじわじわと…!」
執事「ふぉっふぉっふぉ。皆さんお若いですなあ。こういう時は焦りは禁物なのです。じわじわではいけません。じわーりじわーりくらいの鈍さが必要なのです」
メ「何言ってるんですか。キースさん!そんなことしてたら、エドワード様はあっという間におじいちゃんです。大体、ここまでくるのだってどれだけ時間がかかったことか…!」
執「だからこそ焦ってはすべてが台無しになるのです。なーに、早く結婚したいのなら、この爺やが書類の偽造くらいやって差し上げますよ」
従「う~ん。でもやっぱり男としてここは押すべきだろう。今までだって、花贈ったり、食い物贈ったり頑張ってたじゃねえか」
メ「花は萎れてましたけどね」
執「食べ物は、生モノでしたから、翌日には異臭を放っていましたねえ」
従「…………。さすが坊ちゃんとしか言いようがないな。しかもことごとく自分から渡せず、『エド、それなあに?』って相手に気を使わせる結果に終わったとこが、すでにヘタレの域を超えてるな」
メ「キング・オブ・ヘタレですね」
領主「こら、お前たち静かにしてなさい。ほら!いけいけ息子、エドワード!据え膳食わぬは男の恥だ、押し倒せ!」
従「いや、旦那さま。それはどうかと」
奥方「そーよエドワード!何をもたもたしているの。男だったら、そのままいただいちゃいなさい!大丈夫よ、身籠ってしまっても当家が責任を持って、母子共々目いっぱい可愛がりますから」
執「ふぉふぉふぉ。奥さまもお若いころの血が騒いでおりますな」
メ「なんの血ですか?!」
領「ふっ。昔の妻はすごかった。かくいう私も彼女の犬の一匹…」
従「はーいはいはい!R18!!」
メ「むっ!皆さん、エドワード様が自宅に戻られるようです」
奥「あら残念。食べちゃわなかったのね」
メ「ヘタレですから」
従「ヘタレだから」
執「ヘタレですからねえ」
領「それもそうだな。よし、エドワードたちが着く前に戻るぞ」
メ「あ、皆さん。この茂みの中をくぐっていくのが近道ですよー」
エド「ふっ、ふふふ。あいつら、あとで覚えてろよ……!」
ソフィー「ど、どうしたの?エド」
別名「坊ちゃんの頑張り」