179 文化祭の準備
球技大会、クラスマッチも終わり学校は来月に迫ってきた文化祭の準備へと空気を変える。水面下では生徒会などが夏休み頃から動いていたそうだが、クラスマッチが終わりいよいよ本格的に準備に入る。
うちの中学の文化祭は基本的に模擬店などはない。高校みたいなああいう自由な感じのではなく、その前の予備段階みたいなもので、クラス展示とステージ発表だけのものとなる。文化祭の期間は二日間。外部からお客さんも来ないので内輪で楽しむだけのものだが、イベントとなると盛り上がるのは学生の特権だろう。
出し物にも条件があり、一年はクラス展示固定で二年からステージでの出し物と選べるようになる。部活でも文化系は展示をするらしいけど、琥珀の所属する料理部と書道部も展示があると聞いてる。それ程大きなものは出来ないだろうけど琥珀のやることは全て楽しみ勢なので凄く楽しみ。
「終わる気しねー!」
そんな中でうちのクラスは空き缶を集めて大きなものを作ることになったのだが、放課後などの空いてる時間に有志で集まってやってるが中々に時間がかかる。一月で間に合うかこれ?部活などもあって集まりもそれ程良くないし結構ギリだな。
「なあ、今泉。川藤のアホは?」
「とっくの昔に部活に行ったよ」
「あのクソッタレめ。次会ったら焼肉以上にむしってやる」
いつもは率先して面白い事の先頭を走る友人の川藤だか、ちまちました展示など興味すら湧かないから来る訳もなく、真面目に来てる生徒にかなり恨まれてた。自業自得だよなぁ。俺?俺は琥珀が部活の方で忙しいから一緒に帰るために待ってる間を有効活用してテニス部とこちらを行き来してる。テニス部は出し物ないけど、練習は顔を出しておく必要あるしね。
「今泉くん。こっちよく来てくれるけど彼女さん大丈夫なの?」
「琥珀も琥珀で部活の出し物あるからね。その待ち時間に手伝ってるだけだよ」
「今泉くんらしいね」
前の時とは違ってアホな男子連中よりも、クラスメイトの女子や彼女持ちと和やかにやれてる。やっぱり最初の時は川藤のせいで悪の道に行ってただけだな。そう思いながらか琥珀を迎えに行く時間まで作業をする。そこまでこういう作業は得意な方ではなかったけど考えて動けるようになると意外となんとかなるものだね。
ていうか、前の時の一年のクラスの展示ってこれだったけ?前の時は興味無さすぎて内容全く覚えてないんだよね。琥珀のクラスは割と手軽なものだから作業時間を取られてなさそうだけど、琥珀は頑張り屋だから部活とかで無理しないように気をつけないとね。そんな感じで琥珀のことを思う時間が続く。いつも通りだね。




