140 二学期始業式
二学期スタート⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!
夏休みが終わり、二学期が始まった。クラスメイトが久しぶりの再会を果たす中で、俺は早く琥珀の元に行きたい気持ちをなんとか我慢していた。
「よー!暁斗!」
「ああ、川藤か」
「何だよ、暗そうだけど」
「そうか?多分、川藤を見たからテンション下がったのかも」
「酷くね!?」
ただでさえ、琥珀分が足りないのに、むさい川藤を見たらテンションが下がるのも仕方ないだろう。
「今泉くん、夏休みは彼女さんとゆっくり過ごせた?」
「まあね。デートもしたし」
「へー、どこ行ったの?」
クラスメイトの女子と彼女持ちの男子は興味深そうに俺に夏休みのことを聞いてくる。今泉家の本家に琥珀を連れてったことは言わないが、軽くどんなことをしたのかは教えることにする。思ったより、普通の内容に皆が首を傾げていたが……チミ達は何を期待してたのかね?
「海とかは行かなかったの?」
「今年はね。まあ、でも俺は彼女と一緒にのんびり過ごすのが好きだからさ」
「今泉くんらしいかもね」
女子はなんとなく頷いていた。男子は一部には好奇の視線が混じっていたのには気づいたがスルーした。その視線には皆、『エロいことしたのか?』と訊ねているようだったからだ。男とは馬鹿な生き物である。
「でも、今年は今泉くん可哀想だよね。彼女さんと別のクラスだし、林間学校もあんまり一緒には居られないよね」
「まあ、その辺は上手くやるよ」
「そっか、少し早いけど、来年は今泉くん彼女さんと同じクラスになれるといいね」
女子は割と協力的なので有難い。男子も彼女持ちはなんとなく察してくれてる気がする。しかし、川藤を筆頭としたアホ連中は未だに『お前らにゃんにゃんしたのか?』と無言の視線で問いかけてくるので呆れてしまう。
にゃんにゃんって、どこからその語彙が出てきたのやらと思うが、その前にそれを俺が他人に教える必要性が無いのでスルーしておく。
「なあ、暁斗」
「断る」
「いやいや!何故に俺にだけ冷たいの!?」
「どうせ、このタイミングで頼めば断れないだろうと思って、やり忘れた分の夏休みの宿題手伝わせる気だろ?」
「お前、エスパーだろ!」
「悪いけど、そんな不思議な力は無いから。自力でやるか、諦めて担任に怒られておけ」
俺がせっかく、打算ありでも手伝ってやったのに、その後も全くやらずに残してしまったのは完全に本人の責任なのでどうしようもない。まあ、こんなんでも友人なので、助ける時は助けるかもだが、残念ながら今は助けることはしたくなかった。そんな感じで二学期は始まったのだった。




