135 帰還
エレガント帰宅ヽ(•̀ω•́ )ゝ✧
「それじゃあ、お祖父ちゃん、お祖母ちゃん。俺達も行くよ」
従姉妹達を見送ってから、そう2人に別れを告げる。何故最後なのかと言えば、皆琥珀に見送って欲しいのと、最後まで祖父と父が同じようなやり取りを飽きずにしていたからだろう。
「うぅ……暁斗も琥珀ちゃんも、また来るんじゃぞ!」
「あなた、年末には会えますよ。琥珀さん、大したおもてなしは出来ませんでしたが、次も是非いらしてください」
「い、いいんですか……?」
「はい、琥珀さんはもう、我が家の一員ですから」
我が祖母ながら、ポイントを抑えていて凄いと思う。琥珀めちゃくちゃ嬉しいそうだもん。祖父もこのくらい出来たら……それは、無理か。うん。
「暁斗」
「分かってるよ」
「なら、いいんです。身体に気をつけて頑張りなさい」
俺への言葉は分かりきってるので、わざわざもう一度祖母から聞く必要はないだろう。ただ、人生の先輩として、祖母として、孫が幸せになれるのが望ましいということも今なら、汲み取れるだけだろう。
「では、お元気で」
その祖母の言葉で俺達も車に乗って本家から離れていく。隣に座る琥珀は、少しだけ潤んでいる瞳を俺に向けてきた。
「あっくん」
「何かな?」
「私……あっくんの家族でいいのかな……?」
そんな可愛い台詞に俺は思わずくすりと笑って答えた。
「むしろ、琥珀を誰にも渡さないよ。琥珀はずっと俺の、俺達の家族だよ。だから――」
横からぎゅっと抱きしてめて、俺は優しい声音で言った。
「――ずっと、離さないからね」
「……うん、離れない」
控えめながら抱きついてくる琥珀。その小さな身体があまりにも愛おしすぎて、崩れないように優しく抱きしめる。
俺の大好きで守りたい、大切な人。祖母は成し遂げた。なら、俺だって必ず成し遂げてみせる。どんなことがあっても、琥珀のことを守り抜いてみせる。
今度からは守られる側の……琥珀の守られる時の気持ちも考えるようにしようと思えたのは祖母のお陰だろう。琥珀のことをずっと考えていたようで、どこかで見落としていたその部分、簡単には治らないだろうが、努力することは出来る。
何かある……なんて、思いたくないけど、備えておくことに越したことはない。どんなことでも琥珀のことなら見逃さず、絶対に琥珀を危険な目にはあわせない。
囲い込みとしては、十分すぎるだろうが……腕の中の愛しい存在を見てるだけで、更に囲いたくなるのは、琥珀が可愛すぎるからだろう。結論、琥珀が可愛いと更に分かった里帰りでした。うん、やはり琥珀は可愛い (キリッ)




