136 お土産と報告
(・ω・* )ドウヨ、サイキン
「……それで、今泉の実家に行ってきたんだ」
「うん、あ、これお祖父様とお祖母様から貰ったお土産。黒華ちゃんの分ね」
今泉家の本家に行ってから数日後、琥珀は沢山貰った野菜や果物をお土産として黒華に届けに来ていた。暁斗は別件で琥珀を送ってからどこかに向かったようで、帰りは一緒に帰ることになっており、今は黒華の部屋に2人でいた。
「ド田舎だって聞いたけど、大丈夫だったの?」
「うんとね、皆凄く優しいし、色んなことして凄く楽しかったよ」
そう言いながら、琥珀は携帯で撮った画像を黒華に見せる。その多くは、暁斗とのツーショットや、隠れて撮ったらしい暁斗の写真だったが、従姉妹達や暁斗の祖母との写真も確かにあった。
「この着物の女の人は?」
「あ、それがお祖母様なの」
「……え?若くない?」
どう見ても、自分の母親と同じくらいか、それ以下にしか見えない見た目に驚く黒華だが、琥珀は嬉しそうに微笑みながら言った。
「お祖母様ね、本当に所作が凄く綺麗だし、お料理も上手で本当に凄かったの!」
「そ、そうなんだ……」
こんな若い人を祖母と呼ぶ暁斗が、ある意味凄いと思いつつも、気にせずに他の画像を見る。すると、暁斗の叔母である多恵の写真を見つけて、琥珀に聞いた。
「……この人は流石に今泉の従姉妹のお姉さんとかだよね?」
「えっとね、叔母さんに当る人だよ?」
「えぇ……」
多恵の見た目的に未成年にしか見えないので、これで暁斗の母とそう変わらない年齢なのだと知ると驚くのは仕方ないだろう。
「それでね、こっちが従姉妹のお姉さん達だよ」
「皆美人ね……琥珀大丈夫?」
「何が?」
「嫉妬とかしないかなって思ってさ」
そんな黒華の質問に、琥珀はくすりと笑って答えた。
「もう、子供じゃないんだから、大丈夫だよー」
「じゃあ、この中の誰かが今泉のこと好きだったらどうす――嘘嘘!ごめんってば!」
若干涙目になる琥珀に慌ててフォローを入れる黒華。まあ、黒華としても、琥珀をあれだけ溺愛してる暁斗が他に行くとは思わないが、従姉妹達が全員かなりの美少女であるので、思わず聞いてしまったのだろう。
「まあ、でも、琥珀が楽しかったなら良かったよ。少し心配してたからさ」
「心配してくれてたの?」
「当たり前でしょ?その……友達、なんだからさ……」
「黒華ちゃん……うん!」
嬉しそうに微笑む琥珀の笑顔に、黒華は思わず笑みを浮かべてしまう。本当は親友と言いたかったが、少し恥ずかしくて遠回しな言い方になってしまったのだった。
そんな黒華の気持ちも分かってるように、琥珀は笑みを浮かべるので、そこには微笑ましい光景が広がっていたのだった。




