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01.十二歳の誕生日

 結婚の話をされた。

 どうやら我らが偉大なご当主様は、さっさとご自分の娘に子どもを産ませたいらしい。


 そりゃ、我が家は七百年続く、ミラ・ブランシェ王国きっての名門辺境伯家。

 国王陛下の覚えもめでたいというか若干目の敵にされているまであるわたくしたちは、シリウス辺境伯領の領主一族として、由緒正しいこの血を継いでいく義務がある。わたくしなら、なおさら。


 でも……というかそもそもの話。


 わたくし、今日十二になったばかりなんですけれど。

 いくらシリウス辺境伯家の唯一の直系とはいえ、成人まであと四年もあるんですけれど。


 お父様ったら、もしかしてもう呆けてしまわれたのかしら。

 呆け防止薬ってあるのかしら? 今度、北の薬屋にでも聞いてみましょう。



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