57 怒濤の如く
よろしくお願いします。
城が一瞬、大きく震えたかのように思えた。
ポーが王の間に現れる。
「キンモ、もう良い、此奴らども、念術が増している。援護しろ、それだけで良いわ」
然し、返す声が聞こえない。
キンモは玉座に座ったままでいる。
首を落として。
玉座の背後からベディエが現れる。
「ポー、誰に援護を頼むつもりか。既に亡くなった者に何を頼むのか」
「ほう、思ったi以上に念術が強くなっているようだが、私を討ち取ることができるかどうか」
ポーは、キンモを討ち取ったベディエの瞬間移動の判断と剣捌きに、驚きも見せず余裕の笑みを浮かべている。
「ポー、復活も出来ないくらいに、その体を切り刻まれよ」
そう言うと、ベディエの姿が玉座の背後から消え、次に現れた時はポーの正面に、宙に浮いた形でポーの眉間寸前に剣の刃を当てている。
一方、ポーも大刀を抜刀してベディエの剣を受けている。
「小癪な、私を何処まで舐めて掛かる気だ」
そう言うとポーは大刀でベディエを勢いよく押し返す。
押し返されたベディは宙に飛ばされるが体制を崩してはいない。
空を舞うようにして何度も回転しながら床に着地すると、
「皆の者、一気に叩き潰そうぞ」
パステルナークが、念通力の中、叫ぶように伝える。
「承知」
そう言ってエリオットが王の間で勢いよく床を蹴る。
ありがとうございました。




