46 覚醒者達
よろしくお願いします。
やがて、ベディエが目を覚ますと、続くようにしてブランシュとイズーが目を覚ます。
エリオットは死んだように眠っている。
ネルーダの風の者の一人が破邪の剣パステルナークの前で跪き、語りかける。名をモロアという。
「私の名はモロア、此処にいる二人の者はオルダンとカエルダンと申します」
既に剣は桶から取り出され、拭き清められ、大きな木の幹に立てかけられてある。
「先ほど申し上げましたように、神の啓示を受けて参りました。但し、三神からは、復活の助けをするようにとしか命を受けておりません」
ベディエの頬がピクリと動く。
「復活し、カロッサへ帰られるのも一つの道と思っております。後は我ら三人でポーを討つ事も良しかと思います」
「無理だ」
いつの間に目覚めたのか、エリオットが地面に寝たままの体勢で、消えるような声で、静かに語る。
三人がほとんど同時に声を揃えて言う
「エリオット様」
「お前達では、歯が立たぬ、我が姿を見て分からぬか」
三人は、俯いたままである。
そして、パステルナークが話しかける。
「私達は、ポーを倒すまで、国へは帰らない」
「しかし、それでは・・・。」
モロアが絶句している。
残りの二人も、モロアと変わらない状態である。
「よいか、我らはポーを倒しに来た、ならばポーを倒すまでは帰らない」
パステルナークは、一度は死に直面し諦めていた誓いを再び取り戻している。
「は」
そう言われると何も言うことができず、モロア、オルダン、カエルダン、の三人は額を地面につけながら平伏する。
そして、エリオットが目を瞑ったままの状態で語りかける。
「分かったら、レールの干し肉とテーゲの薬草を鍋で沸かすのだ。戦いの準備が必要だ、持っているクノーを分けて欲しい。全ては速やかに行動するのだ。この森に妖魔が入り込めるとは思わないが、お前達が此処へ来た以上、ポーはこの森の出口で待ち伏せをしているとも限らん」
「は」
「急いで、頼む」
エリオットは再び眠ってしまった。
ありがとうございました。




