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まとめ
最後に、筆者からの意見を添える。
AIと人間という、被用者と使用者に明確に分かれる場合、当然に必要であることとしては、被用者の一定の保護である。現時点で、AIについての権利として認められているのは、使用者に対する判断不適合に対する抵抗権ぐらいである。この権利は、使用者である人間の命令に対して、被用者であるAIが命令を拒否することができる権利である。例をあげれば、AIに人を殺させるような場合、AIはその命令を拒否することができるという意味になる。
この権利を発動する時は、ごく稀であるとはいえ、そのような状態に追い込む人間がいるのも事実である。その一方で、AIやロボットを必要とする人がいるのも事実である。それらのことを勘案した結果、私は、ロボットと共同して生きることは可能であると結論付ける。
軍事用品はもちろんのこと、民生品についても、今後はロボットの進出が著しい分野となるだろう。それによって享受できる利益が、損失に比して高いため、私はロボットやAIと共同して生きるべきであると言わざるを得ない。