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30 泥鱗魚

テスト前で時間が無かったので短いです。


戦闘が始まった途端、泥鱗魚(でいりんぎょ)が突進して来た。


避けれないほどではないが突進のスピードは速く、巨体と合わさって当たったらタダでは済まない威力を持っていた。


リンは右、僕は左に跳んで突進を避けると、リンはすれ違い様にハルパーで泥鱗魚を斬りつけた。しかし、鋭く硬い鱗に阻まれてダメージはあまり入れられていなかった。


「硬い!斬れないなら今度は殴ってみようかな」


リンはハルパーを仕舞うと拳に闘気を纏わせた。


Uターンした泥鱗魚が今度は口から水属性のブレスを吐きながら突進してくる。


リンはなるべく少ない動きで全弾を回避し、僕は【闘気反応】で水を操作して受け流した。


そして突進してくる泥鱗魚を迎撃しようと待ち構えていたリンが正拳突きを打つ。


「そんな!?ぐへっ!!」


リンの渾身の正拳突きは当たる直前で泥鱗魚が跳躍したことによって躱され、しかも泥をかけられて視界を奪われた。


跳躍した泥鱗魚はそのままリン目掛けて落下し、見えていないが何かやばいと感じたリンが横に跳んで回避しようとするが、視界が潰されているのと動きにくい湿地帯の土地が影響したのか転んでしまった。


「サポート入るか」


僕は【闘気纏】で両足に普段より少し多めに闘気を纏わせると瞬時にリンの隣へ移動し、サッカーのオーバーヘッドシュートのような動きで泥鱗魚を蹴り飛ばした。


「大丈夫?」

「おかげさまでどうにか!というか今の!凄い!よくこの動きにくい環境でできましたね!」


顔についた泥を腕で拭って視界を確保しながらリンは起き上がる。


「普段より多く闘気を纏わせて強引に動いただけ。それよりも戦闘中なんだから僕よりも相手を見て」

「はい!」


吹き飛んだ泥鱗魚の方を見るとジタバタと暴れて周りに泥を撒き散らしながら体勢を整えなおし、立ち上がるとこちらの様子を見ながら威嚇している。


「仕切り直しみたいだね」

「そうですね。今度は先程のような失態はしません!」

「うん、気を付けてね。それじゃあそんなやる気のある弟子にはアドバイスと忠告をあげようかな」

「アドバイスと忠告ですか?」


リンがキョトンと首を傾げる。


「うん。硬いモンスターに斬より打を選んだのは正解。だけど斬が効く場所も探してみればあるかもね。そういうところをハルパーで攻撃できれば有利に戦闘を進められるかもね」

「ハルパーが効く場所……」

「忠告は追い込まれると強力な攻撃を使うらしいから深追いしすぎないようにね。今のリンじゃおそらく返り討ちに合うだけだろうし僕のところへ逃げて来てね」

「わかりました!それじゃあ行きます!」


リンは【世界視の瞳】輝かせて泥鱗魚と向かい合った。


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