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反省点


「反省点があった」


「いきなりだね…」


昨日、バロンの屋敷からアウラを助けるとすぐに自警団がやって来て、楓達はしばらく事情聴取されていた。


近隣からかなり苦情が出てたらしく、楓達に非がないのはすぐに分かったが、それでも結構怒られた。


バロン達はすぐに連れていかれ後日『影を支配するもの』の所にも事情聴取に行くらしい。


楓達もバロン達の事情聴取が終わると、一度顔を出さないといけないらしい。


まぁ、何かあってもこの国の国王であるバルバトスがなんとかしてくれるだろうからさほど心配はしていない。


それで、現在珍しくメイドも含めて全員で朝食を食べ終わり、会議室で昨日の反省会をしていた。


と言うよりいきなり楓が反省会を始めた。


いきなり過ぎて日向が思わず突っ込んでいたがまぁ、それは今必要ないだろう。


「それで、反省点って例えばどんなの?」


ルミナは自分にも至らない所があったかなと思い、楓の話を広げていく。


「そうだな、まず大きかったのは護衛を付けていなかった点だ」


「護衛?」


「そうだ、アウラ達は戦う事が専門じゃない。例えばあの場に日向がいれば確実に対処出来たわけだ」


「そっか、じゃあ私達が代わり番こでみんなを守ればいいの?」


楓の話を真剣に全員が聞いている。今話しているのは楓と日向だ。


日向は楓の話を聞いてその先を予想してくる為、楓も説明し易い。


「いいや、それじゃあ全員でクエストに行けないし第一それでは効率が悪すぎる」


「じゃあどうするの?」


日向は分からないようだが、アルは大体予想がついたのかこれから起こるであろう事に思わず声を出さずに笑っていた。


「俺が召喚魔法を使う」


『マスター自重を忘れないで下さいね?』


俺が召喚魔法を使う。


『さっき聞きました』


俺が召喚魔法を使う。


『今回だけですよ?』


ありがとう、大好きだナビちゃん。


今回、楓ははなから自重しようとは考えていなかった。


身内が危険に晒されてたのだ。ここで自重して再度、こんな事が起こったのでは意味がない。


「なんだろ、楓くんが召喚魔法って嫌な予感しかしないよ」


「偶然ですねヒナタ。私もです」


「そんなにやばいの?」


ルミナは楓の召喚魔法を見た事がない為、そこまでピンと来ていない様だが、何度も見ている日向達は冷や汗をかいていた。


エリス達も心なしか少し苦笑いだった。


「まぁまぁ、そんなに警戒しなくても今回はそんな化け

物は呼ばないって。日向とミルとルミナがいれば対処可能だ」


「ってめっちゃ危ないやつじゃん!」


「ヒナタ、私今回の召喚相手が分かった気がします」


「私も、今もの凄く嫌な予感がするわ」


日向は勢いよく楓に突っ込み、ミルとルミナは楓が召還する相手が分かりため息をつきながらそんな事を言っている。


「お前らどんなのを想像してるんだ?そんなに大した事ないやつだぞ」


楓は日向達の反応を見て呆れながらそう言う。


「え?じゃあ何を召喚するの?」


楓にそう言われ日向は自分の予想が外れたかな?と疑問

に思いながら楓に答えを求める。


「魔王」


「大した事あるじゃん!」


日向は今日で数度目の突っ込みを楓に入れる。


ミルとルミナの予想も当たっていたのか再度大きなため息をつきながら頭を抱えていた。


「と、言ってもこの世界の魔王じゃないけどな」


「そんな事出来るの?」


魔王を召喚すると言われルミナの頭にははてなマークが浮かんでいたが、楓の今の一言で更に2つ程頭の上にはてなマークが浮かぶ。


「あぁ、多分だけどな。この世界の魔王ってあんまり大した事ないからどうせだったらもっと強いの召喚しようと思ってな」


「それって私達だけで対処出来るの?」


「エリス達も混じったら何とかなると思うぞ」


「どれだけ強い魔王を召喚しようとしてるのよ…」


ルミナは自分達が既に普通ではないと自覚している為、それをも超える存在を召喚すると言われ訳が分からなくなっている。


「まぁ、とりあえず外に出てみよう」


楓は他のみんなが楓に呆れた表情と雰囲気を醸し出してきたので全員、外に出るように促す。


『自業自得ですね』


ナビちゃんは楓にざまぁ見ろと言ったトーンでそう言うのであった。




「さて、じゃあやるか」


「久しぶりですね」


「だねー、私楓くんの召喚魔法綺麗だから何だかんだ言って好きなんだよねー」


「綺麗?何言ってるの?それとカエデは何で召喚魔法用のチョークを用意してないの?」


ルミナは学院にいた時に召喚魔法について少し学んでいた為、召喚魔法に必要な道具等も分かっている。


楓が魔法陣すら描かずに召喚を始めようとした為、ルミナは思わず楓に質問する。


「何でか知らんが俺召喚魔法使う時にそう言うの必要無いらしいんだよな」


「は?」


ルミナは楓の言った事が理解出来ず思わず素っ頓狂な声を出してしまう。


「まぁまぁ、カエデは常識が通じないからね。それよりも早くやっちゃおうよ」


ルミナがフリーズしているうちにアルが先を進める様に促してくる。


アルも何だかんだ言って楽しみなのかもしれない。


昨日のアルがキレたのを誤魔化してるとも言うが…


アルもまさか自分があそこ迄キレるとは思っていなかったらしく、今朝から何故かテンションが若干高い。


それに気付いたのは楓だけだが、楓がジト目でアルを見ると若干頰を赤くして恥ずかしそうにしていた。


いつも、クールなのを装っていたから珍しくガチな雰囲気を出した自分が恥ずかしいのだろう。


特に誰も気にしていないが普段楓はアルにからかわれている為、今回は仕返しだと言わんばかりにアルをいじめている。


「そうだな。それじゃあ始めるか」


が、今アルをからかうとなかなか召喚魔法が使えない為、とりあえずアルの提案にのって楓は呪文を唱え始める。


今回は魔王を召喚する予定なので一応楓も慎重に始める。


「うわ!何これとっても綺麗ね!」


楓が召喚魔法を使い始めてかなりの数の虹色の魔法陣が出てくると、ルミナが楓の隣で大はしゃぎして、その声が楓の召喚魔法が成功した証拠となった。

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[一言] 召喚で呼び出したモノを守るために再度召喚で呼び出す? ダメだったら…再度?頭わっる
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