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ミルとデート 1


「おはよう、楓くん」


「おはよう、日向。体は大丈夫か?」


「うん、少し痛いけどこの痛みがとっても幸せなんだ」


「そうか」


昨日の夜、楓と日向は一足先に大人の階段を登った訳で楓は日向のその痛みを回復魔法で治そうと思っていたが本人がそれを拒んだのでそのままにしておいた。


日向は今日一日は安静に自室で休んでるそうなので特に心配はいらないそうだ。


昨日の日向はいつもの元気いっぱいの日向ではなくてめちゃくちゃ甘えん坊日向だった。


それが可愛くて楓は理性とおさらばし二人の気が済む迄二人は重なり合った。


今日はミルとのデートの約束なのでそろそろ二人して朝食を食べにみんなの元へ行かないといけないが日向がまだ苦しそうだったのでお姫様抱っこをする。


「あ、ありがとう」


日向は楓のその行為を素直に受け止めて楓の胸に日向は顔を埋める。


まだ微かに昨日の匂いが残っていて日向は嬉しかった。


自分の初めてを一番好きな人に貰ってもらう。口にするのは簡単だがそこ迄行くのには相当な覚悟が必要だった。


今回はまだ子供を産んでも育てる自信がないのと今は純粋にお互いを愛していたい為しっかり避妊はしておいた。


そこら辺は楓のスキルの出番で現世にある素晴らしい避妊具を完璧に作ってしまった。


本人は苦笑いだったが…


日向をお姫様抱っこして食堂に行くとみんな温かい目で見守ってくれていた。


楓は嬉しいのと照れくさいのとでそっぽを向くが日向は幸せそうににへへぇと笑みをこぼしていた。


「ヒナタおめでとう」


代表してミルが日向に祝福の言葉をかける。日向もミルもルミナもライバルである前に家族で大切な存在だ。


ルミナも全く妬く事はなく素直に日向の事を尊敬したしおめでとうとも思った。


もし、自分が初日だったのなら覚悟を決める事は出来なかったと本人が一番分かっていた。


だから、それを頑張ってやった日向の事を凄く尊敬するし、三日目は自分も頑張ろうと心に決めたルミナであった。


「今日は私の日ですね。旦那様、私と付き合って貰いたい所があるのですけど良いですか?」


先にミルが行きたい所があるのなら楓は素直にそれに従うまでだ。


このデートは楓の為でもあるが主にミルの為のデートだ。本人が行きたい所があるのなら楓は何も言わない。


むしろ、自分が考えていたプランでミルが楽しんで貰えるのかが不安だったので丁度良かった。


「あぁ、じゃあこれを食べ終わったら外で待ってるよ」


「ありがとうございます。今から楽しみです!」


ミルは笑顔で楓にそういうといつもの倍くらいの速度で朝食を食べ終わり自分の部屋に準備しに行った。


「珍しいね」


アルが意外そうにそう言った。


「あぁ、いつもはもっと淑女って感じだが今日は可愛い女の子だな。今日のミルもいいな」


「ミルはカエデとのデートを昨日から楽しみにしていたわよ」


ルミナは楓と結婚してこの家に住む事になってから先生と呼ぶのを止めて全員の事を呼び捨てにして変に敬語を付けない様に楓が言ったのでもう全員と対等に話している。


ミルみたいに好きで敬語を使っているのならともかく無理に敬語を使う必要はない。


最初にルミナがアルに敬語で話しているのを見て楓が注意をした。


そのおかげでまだ二日目だがだいぶ馴染めているしエリス達メイドともだいぶ仲がいいみたいだ。


昨日はエリスに模擬戦を挑んでコテンパンにやられたらしい。


ルミナはその後、エリスにしばらく戦い方や魔導書の解析等を手伝って貰っていたらしい。


だいぶエリスと打ち解けていて意外だったが悪いことではないので良かった。


楓はミルに外で待たせるなどもってのほかなので自分も急いで朝食を食べて昨日ついた甘い匂いを落とすのとさっぱりするためにシャワーを浴びて支度を済まして外のカフェスペースで待つ。


ここは天気がいい日などによく日向とミルがお茶をしながらおしゃべりをする場だ。


多分、次からはルミナも入れた三人で楓の嫁同士仲良くお話をしたり、楓の事を話したりするのだろう。


楓は自分の妻達の仲が良くて本当にありがたいと思っていた。


この世界に来てまだ半年と少しだがそれでも何件か貴族の妻同士の仲が悪くて破局したとかを聞くのだ。


これは、一夫多妻制の弊害でもあるのだろうが楓の妻の三人は全くそんなくだらない喧嘩やいじめはなく特に序列等もない。


三人で助け合って三人で楓を支え合って、そして三人で楓を愛し合うスタンスなのだ。


なので、お互いの事を尊重し合い精一杯サポートをしているのだ。


昨日の日向の事も日向が頑張れる様に夕食が終わってから日向の元へ二人で行き応援をしていた位だ。


ちなみに普通の一夫多妻の所では妻に序列が存在しそれが高い程偉いみたいなくだらない風潮が流れている。


序列が低い新参者の妻はこき使われたりいじめの対象になるらしい。


つくづく日向達がそんなものに興味が無くて良かったと思う楓であった。


「旦那様、お待たせしました」


「おう、滅茶苦茶可愛いな」


楓は語彙力も国語力もない為素晴らしい褒め言葉を言える訳ではないがその分日向の時みたいに素直な気持ちを言葉にのせて言う。


「ふふ、ありがとうございます」


ミルには楓のその素直な気持ちが届いたのかとても嬉しそうにそうお礼を言って楓の前で1回転する。


今日のミルの格好は白のロングスカートでとても清楚なイメージだった。


ミルの綺麗な銀髪と青い目もあってとても似合っていた。


お姫様というよりも聖女と表現した方が良いのかもしれない。


今のミルは美しさも残しつつミルの可愛さもしっかりにじみ出ていて十人いれば十人とも今のミルを可愛くて綺麗だと口を揃えて言うだろう。


楓は昨日、今日、明日と三日連続で違う滅茶苦茶綺麗で可愛い女の子とデートをする意味が分かって自分は幸せ者だと再確認したのであった。

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