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第32話 ばぁばの戦い その2

 

 王城上空には未だ魔法陣が存在を誇示している。

 目を凝らして見て、ばぁばは気付いた。男が持っていた紙切れの魔法陣と王城に顕現するそれが変わりないことに・・・。


 しかし、今その事をゆっくり考えている余裕はない。

 目の前には、見るのを躊躇うほどの気色悪い模様が刻まれた巨大蛇が、ばぁばを食さんと大きく顎を開いていた。




 GYAAAAAAAAAA!!




(デカい図体のくせして、よくも軽々しく動けるもんだ)


 黄色に黒色、赤に青と、秘める毒の強さも誇っている。

 マッドポイズンスネークと呼ばれるフィロデニア大森林に生息する毒蛇の成体だ。天敵がいるから成体を見ることは滅多にない・・・と、ばぁばは昔聞いたことがあった。

(こんな衆人のもとに曝される時点で、その話はお役御免さね)


 大蛇はばぁばを喰らおうとしきりに顎を開けて襲うも、ひらりと躱すばぁばによって乾いた地面しか口に出来ない。

 ばぁばが大蛇に向かって炎と氷のバレットを相互に放つ。

 蛇は体温の変化に弱い生き物だということを知っての攻撃だ。

 だが、分厚い皮がその常識を阻んでいるようで、一向に動きが鈍らない。

 軽く舌打ちをするばぁば。

 しかし、突然背後に気配を感じた―――

 視界に捉えるより先に体が動く。右に躱して雷を落とすも外れた。

 どうやらグランドベアの突進が迫っていたようだ。

 狙いを定めようとしたその時、すぐに背後から殺気を感じた。

 背中あたりに結界魔法の2重掛けで防御した。寸でのところで大蛇の顎がばぁばに届くところだった。


 だが、アイツを忘れていた。

 グランドベアの陰から跳躍してタックルしてくる白い影。フォレストホーンラビットだ。

 全てが間に合わず、ばぁばはタックルをもろに受けてしまった。

「ぐぅううううう!」

 砂埃が舞う中、すかさずグランドベアが鋭利な爪で突き刺そうとモーションをかけた。

 ばぁばはすぐに体を転がして避けた。しかし、フォレストホーンラビットは動きの遅くなったばぁばを放っておかなかった。まるでサッカーボールを蹴るかのごとく、強靭な脚をばぁばの腹めがけて振りぬいた。

 ばぁばは咄嗟に結界魔法を張るも、1枚張る時間しかなく、割れた結界と共にばぁばの体も宙に浮いた。

「・・・ぐふ!」

 意識が飛びそうになるところを気力で留める。回復魔法(大)を5回かけ、ようやく自力で立てるようになった。

 腰のポシェットから大ポーションを取出し、一気に煽った。

 体力が全快するのと合わせ、魔力も全快ではなくとも湧き上がってくるのを感じる。


 さすが大森林の魔物達だ。『食い物』のためなら阿吽の呼吸で攻撃を繰り出す。

 休みを許さない怒涛の攻撃。そして速さ。

 若い頃の自分のやり方を思い出すのに十分な連中だ。ばぁばはニヤリと笑った。


 幸いなことに、マーリンの靴は正常に起動している。

 さらに幸いなことに、魔物達との距離が取れた。

 倒したと思っていた食い物が起き上がったので、少しは警戒しているのだろう。


 ばぁばは魔力循環を強める。

 若いころに一度だけやったことがあるが、管制が利かずに暴走してしまった魔法を発動しようと試みるつもりのようだ。

(あのころは魔法を出すだけ出して放置していたからねぇ)

 若かりし頃の自分を思いだし少し歯がゆくなるも、忘れていたあの頃の輝きを再び取り戻した気分だった。


(そうさね、いま私は気分がいい!)


「『龍炎真風・フレイムディザスター』!」


 普段のばぁばなら口にしない魔法名の発語。まだまだ幼く苦い経験も積んだ時分であったとしても、楽しかったこともばぁばは忘れていない。

 ばぁばの面構えが、一瞬だけ若いころのミルキーと重なった。


 ばぁばの背後から、炎の姿を模した龍が現れた。龍は魔物達に迫り、その周囲を猛速で回転し始めた。やがて炎の竜巻が魔物達をあっという間に包み込んでいく。


 逃げ場がない魔物達は、ただただ焼かれるのみ。


 やがて炎が消えた頃には、魔物達は消し炭になっていた・・・。



「ふぅ・・・」

 面構えは、いつものばぁばだった。ため息をついて、念のため張っていた周囲への結界魔法を解く。


 そして、広場の隅にある魔道具に雷を落として破壊。光線が消えた。


 上空の魔法陣に揺らぎとノイズが走っている。

 もう少しで片付く。


 4つ目の光線と魔道具のもとへ向かおうとしたとき、わき腹に鈍痛が響いた。

 そこに手を当てて、苦虫をつぶすばぁば。

(私の回復魔法でも間に合わん。もっと上位の回復魔法が必要のようだ・・・)


 しかしこの王都中を探しても、そんな魔法士はいない。

 そもそもばぁばが上位なのだ。


 もう少し、もう少し持ってくれよ―――


 ばぁばは移動速度を若干は止めて、次の場所へと向かうのだった・・・。




 4つ目、敢え無く破壊。

 何と、見張りが逃げてしまったのだ。

 さきほどの3つ目の魔道具が破壊されたのを確認した時点で。その腹積もりのようだった。

 色々聞きたいことはあったが、追いかけるよりも先に、魔道具の破壊が先決だ。



 5つ目。これも驚いたことに、住民が破壊していた。

 忌避結界の耐性がある者がいたのだろう、誰かは知らないが見事忌避結界内に侵入し、持っていた金属の棒でたたき壊していたのだ。

 住民は灰色のローブを着た男を見ていないようだった。



 6つ目。この魔道具を破壊したところで伸びる光線は消滅し、王城の魔法陣も消滅するだろう。

 6つ目は小さな祠の裏手に位置していた。

 だが、ばぁばはこの祠を見て、かつて感じたことのない怒りに震えていた。


 ばぁばにとっては、思い出の場所だった。


「誰だい、ここに設置した馬鹿者は」


「ははっ、悪いね。それはこの俺だ」


 気配を感じなかった。

 振り返ると、3つ目のところで対峙した男だった。

「さすがミルキーは違うな。魔物じゃあ相手にならねぇな」

「ここまで破壊すればあの魔法陣もおしまいだ。観念して牢獄に行きな」

「いやいや、そんなの無理でしょ」

 男は悪びれもせず、にへらと笑うだけである。

 その態度が余計にばぁばを苛立たせた。

 しかし、すぐにそれを抑え込む。踊らされたのではもしもの事態にすぐに対処できない。

 ばぁばは多くの魔法が使えるから高名なのではない。経験値の高い魔法士だからこそ、敬われているのだ。


「すんなり捕まるような奴には思えなかったが・・・どうしても自首はしないんだね」

「ふふっ、ここでそんなことしたら『あの方』にあわす顔がねぇしな」

「誰なんだい、『あの方』ってのは」

「知る必要もないけどね。でも気になるなら教えてあげてもいいよ」


 ばぁばは魔力循環を強めた。


「この俺を倒せたらなぁああああ!」


 ―――来る!


 ばぁばが放っていたものよりも倍以上の雷が落とされた!ばぁばは自分を中心に広く結界を展開したので、雷は周囲に拡散していった。

 一部の建物が高威力の雷で削られた。

(危なかった。なんという威力だ)

 男は駆けて街中へ逃げる。

 どういうわけだ?魔道具を置いて逃げるなんて―――

 そう思ったばぁばだが、男の意図がすぐに判った。男は街中を掛けながら、右手に魔法で巨大な炎を編んでいた。

 舌打ちしてすぐに男のもとへホバーした。男の足は速い。マーリンの靴の速度もそれに合わせてスピードを上げる。街中の通りのど真ん中を男が駆けると、周囲の人々が吃驚して固まっていた。

(まずい!)

 ばぁばは結界魔法を通りの家や店、人見える範囲全てに掛けた。

 男は頭上に巨大な炎を打ち上げると、炎が細かく弾けて周囲の建物や人に向かって落ちていった。

 ばぁばは諦めない。動じない。

 炎の小弾を繰り出した結界魔法に閉じ込めて効果を無くした。

 このとき、ハンス孤児院近くを通ったばぁばだが、まったくそれには気が付かなかった。


 男はさらに紙きれを取出し、地面に叩きつけた。

 浮かび上がった魔法陣からはグランドベアが転移して登場。グランドベアはすぐに一番弱そうな街の女性に向かって爪を立てようとした。逃げようとしても足がすくんでしまっている。

 だめだ、あの間合いでは魔法を繰り出しても女性にあたってしまう。

 ばぁばは結界魔法で辛うじてスクリーンを張り、女性は九死に一生を得た。

「早く逃げな!」

 ばぁばの叫びで我に返った女性は、すぐさま逃げ出した。


 その向こうで、男がさらに紙きれを叩きつけ、次の魔物を呼び出していた。

 埒が明かない。ばぁばは男と同じように、魔法で巨大な炎を編みだすと、上空へ放った。火球が男めがけて一直線に突き進む。

 男はそれを予想していたのか、路地に逃げ込もうとした。

 しかし、ばぁばはそれを読み、地面に手を当てた。

 男の目の前に突然くぼ地ができ、男が転がってしまう。水が一気に湧き出てぬかるみになり、脚が取られてしまう。

「くそっ!このまま放っておきゃいいのによ!」

 ぬかるみにとられたまま、男は再度火球を編み、ばぁばの火球に投げつけた。ぶつかり合った火球は、そのまま弾け飛び、周囲の建物に飛び火した。

 ばぁばは急いで水魔法で周囲の火を消火した。


 その隙にぬかるみから出た男がばぁばに雷を放つが、ばぁばの結界魔法は分厚かった、一向にばぁばにダメージを与えられないでいるのが癪に障るらしく、男は苛立っているようだ。


 グランドベアも周囲に人がいなくなったこともあって、ばぁばに狙いを定めて近寄ってきた。

 しかし単独攻撃ならば、ばぁばの敵ではない。ものの一瞬で雷による制裁が下された。


「観念しな」

「繰り出しても繰り出しても結界魔法で防御・・・くそ、まさかここまでの魔法士だったとは・・・」

「降伏しな」

「・・・ばばぁめ・・・」

 男はぎりり、と歯ぎしりをした。

「仕方ねぇな・・・俺の魔力全てをつぎ込んででもお前をブッ倒してやる」

「ふん、往生際が―――」


 悪い―――といいかけたそのとき、ばぁばのわき腹に激痛が走った。


「!!」

 地面に倒れ込み、わき腹を押さえる。

 すぐに回復魔法をかけるが、全く効果がない。

(わたしの魔法じゃ、ここまでかね)

 異変に気が付いた男がばぁばの様子を覗い、にやっと笑った。

「逃げ込もうかと思ったが、俺にも運が回ってきたってことだな」

 男は何らかの魔法を発動させようと、こぶしを握り締め、中腰姿勢で力を込めはじめた。


(いかん、高位魔法を発動する気だ)


 歯を食いしばり、立ち上がろうとするばぁば。

 だが思うように足に力が入らない。そしてわき腹の痛みがますますひどくなる。


(このままではやられちまう)


「精々後悔するんだなぁ!」

 男が力いっぱい両手を上空に伸ばすと、低く垂れこんだ雲の上が急に赤黒い色に発色した。

 ばぁばは怪訝そうにそれを見やるが、ハッとした顔つきで男を睨んだ。

「あんた、まさか・・・」

「そう、俺の取って置きだ!受け取りやがれ!」


 赤黒い光と共に雲を突き抜けてきたのは、炎を纏った巨大な『隕石』だった。


 男はもはや周囲の被害など気にしていない。

 目の前に横たわる老人を消しさえすればそれでよかったのだ。


 ばぁばは必死に思考を連ねる。

 この速度なら確かに避けられるが、いまの体の状態では到底間に合わない。

 間に合ったところで、周囲の被害はただ事では済まない。人命にも関わる忌々しき事態だ。


(くそ、何かないかね!何か!)

 ばぁばあ自分の繰り出す魔法のあれこれについて巡らすが、『隕石』はどうしようもできない。結界魔法でも―――

(受け止めて・・・)

 ばぁばの中で、何かが閃いた。

(これしかないね!)

 もう隕石は目の前だ。

 ばぁばは片手を前に差し出した。


「ひゃははは!死ね!ばばぁ!」

 愉快そうに顔をくしゃくしゃにして、男が笑った。

 だが、すぐにその顔が笑ったまま固まった。

「な、なんだ、あの魔法陣は・・・」

 ばぁばの目の前に巨大な魔法陣が浮かんでいたのだ。そしてその魔法陣は3つに重なるように浮かび、それぞれが不規則に回転している。

 まるで金庫の鍵を開けるかのように・・・。


 男は思った。ばぁばの目の前に何かが起きている・・・。何を出そうというのか・・・。

 目の前に迫った隕石に全く動じもせず、ただ片手を突き出しているだけにすぎない、力弱く倒れている老人になにができるというのか・・・。


 そして、もうすぐばぁばに『隕石』が到達する、その時―――


 魔法陣が赤く輝きだした。そして同時にそれが『揺らぎ』はじめた。


「間に合った!」


『隕石』は確かにばぁばのもとへ到達した。

 しかし、ばぁばの目の前ですぅっと消えてなくなってしまった・・・。


「ふん、何とか間に合ったようだね」

 ふぅうう、と大きく息をつくばぁば。

 男は開いた口がふさがらない。

 一体何が起きたのか。

 老人に当たらずに、目の前で消して見せた。あの魔法陣が揺らいで・・・。

 ハッ、と気付いた男。

「なっ・・・まさか・・・空間魔法だと・・・」


 しかし、ばぁばはやっとの思いで立ち上がり、今度は両手を伸ばした


 先ほどと同じように魔法円陣が出現するが、2重円しか描かれていない。そこへばぁばがごにょごにょと呟くと、その円陣に文字が徐々に刻まれていく。

 その魔法陣の青の美しさに、男すらも一瞬心を奪われるが、気を取り直したのか首を横に振って、這う這うの体で逃げようとばぁばに背を向けた。

 ばぁばの云う高位魔法の発動のせいで魔力枯渇が起きているのか、男はフラフラだった。


「さぁ、この『隕石』はお返しするよ。私の『空間』にこんな物騒なものを入れておきたくないものでね!『隕石よ、魔法陣に描かれた理と共に彼方へ飛べ!』」


 そういうと、ばぁばの言う『空間』から『隕石』がにょっきり顔を出したと思ったら、描かれた魔法陣に触れた途端、男が発動した時よりも数倍速い速度で男へと突き進む。


 その様子を背中に感じながらも逃げる男に『隕石』が迫る。


 男はそれでも避けた・・・つもりだった。


 しかし、男の右耳と右腕が隕石に擦れて消し飛んだ。


「ぎゃああああああああああ!!」

「大人しくしていればいいものを・・・」

 ばぁばが少し呆れ顔で言い放った。

 隕石はそのまま関数グラフの弧を描くかように、雲を突き抜け、空の彼方へ消えてしまった。


 男が腕を押さえて悶えていたが、しばらくしてすっくと立ちあがった。


「はぁっ、はぁっはぁっ!」

「さぁ、観念しな!」

「くそおおおおおおおおおおお!!」


 男は懐からすべての紙きれを宙にばら撒いた。ひらひらと地面に紙切れが落ちるたびに、魔法陣が次々に出現。魔物が転移された。

「また魔物かね!いい加減におし!」

「へ・・・へへへ・・・」


 男が颯爽と去ってしまった・・・。




 それから30分ほど経ったのち、魔物の群れはばぁばによってすべて倒された。

 だが幾度か体を殴られたためか、まともにはたてない。それに脇腹の痛みも治まらない。


 そして6つ目の魔道具を破壊。

 光線は消え、頭上の魔法陣も立ち消えた。



 ・・・・・



 家路につくばぁばは、マーリンの靴のおかげで小道前までやっとたどり着くことができた。

 これであとはジンイチローの帰宅を待つのみだ。


 小道を行くと、不意に後ろから声を掛けられた。

「ミルキー様」

 振り返ったその刹那、さっきまで感じていた殺気がそこにあった。


 あの男―――!


 間に合わなかった。男の持っていた短剣が、ばぁばの腹を貫いていた。

「う・・・ぐうう・・・」

「いひひひひひ!ばかめ!こんなに簡単に引っかかりやがって!いひひひひ!」

 愉快そうに天を仰いで笑う男。そして、倒れ込むばぁばに、容赦なく蹴りを施す。

「よくも俺に!俺に!」

 男はもはやただの復讐の鬼となっているにすぎない。

 崇高な使命もへったくれもない。

 小道の終わりに差し掛かり、男はもっと強い力でばぁばを蹴り上げた。

 ばぁばは玄関の前まで転がり、うずくまったまま動かない。


 男が短剣をもって近づく。

「贐だ。せめて楽に死なせてやるぜ」

 元よりばぁばは回復魔法をすでに何回もかけていた。出血は止まったものの、血が流れ過ぎて、うまく立ち上がれない。


 男はばぁばの横に立ち、剣を降ろそうと構えた。


 ・・・しかし、その時、男は背後に強烈な殺気を感じた。


 振り返ってみるが、誰もいない。

 気のせいか・・・

 もう一度剣を突き刺そうと腕を持ち上げた。

 すると、今度はよりはっきりと背後の気配と殺気を感じた。


「!」


 男は咄嗟に振り返ったが、時すでに遅し。

 男がこの世で見た最後の風景は、この家の番犬ならぬ番植物の、ハエトリグサに似せたマンイーターの大きな口だった。



 バヒュン!!!



 男の上半身はマンイーターの口に閉じ込められ、その一瞬で骨も何もかも砕かれてしまった。下半身だけが痙攣を起こして震えていた。


 全てを見ていたばぁばは、マンイーターに微笑んだ。


「ありがとう、イーちゃん」



 ギュルン!



 マンイーターは、いつもの場所にモシャモシャ音を立てて戻っていった・・・。



 ・・・

 ・・

 ・



「とまぁ、そんな感じだったのさ。一番のお手柄は、小道にいるマンイーターのイーちゃんというお話というわけさ」


 イーちゃんって・・・。おいしいところをもっていった感じだな。


 っていうか、マンイーターがいたのかよ・・・。歩けるのかよ・・・。

 でもさすがはばぁば。飼いならしている辺りですごすぎる。

 それに、マンイーターの件もすごいけど、ばぁばが一瞬で幾重にもわたる魔法を繰り出すこともすごいことだ。


「帰った後は回復魔法で徐々に回復させていったんだが、疲れもあったんだろうね。回復がさほど効かなくて突っ伏して寝ていた、というわけさ。だが、ジンイチローの回復魔法で明らかに復活していく自分の体を感じて驚いたよ」


 ばぁばが元気になってくれて本当に良かった。

 でも俺はその時、アニーの顔が曇っていることに何も気づかなかった・・・。




8/7 ばぁばと男の戦いの中での、修正加筆、内容変更等改稿しました

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