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「一度、街に入って道具類を揃えましょうか。
コーラルさんも女性ですから入浴もされたいでしょうし。」
おー!
指揮官!分かってるね!
今までずっと魔王が魔法で私の汚れを取ってくれたりしてたんだけど、やっぱりお風呂には入りたい。
汚れはなくても入浴後のさっぱり感って違うよね。
「生憎、今お部屋は3つしか空いておりませんで、、、」
そう申し訳なさそうに話す宿屋の主人。
「なら、私はコーラルと、」
また意味不明な事を言い出しそうになったので、
「私1人ねっ!」
無理矢理1人部屋をゲットした。
てか、このメンツだったら当然でしょ。
入浴を済ませさっぱりしながら果実酒を(アルコールなし)チビチビ飲んでいた時、外から誰かの声が聞こえた。
「王よ。お戻りください。
我らの軍勢を率いてください。
このままでは、、、!」
「私は今回は存在しないハズの者だ。
よってお前達と行動を共にする事はできない。」
「ですがっ!」
「くどいぞ。」
扉越しで声は少しくぐもってたけど、魔王の一言で騒めき始めた声が一瞬にして黙った。
ただ淡々と発しただけの声なのに。
思わず耳をそばだてちゃったけど、お互い言葉はなく沈黙したままだった。
どのくらい時間が流れたのか、
「分かりました。今回は一旦引きますが、また参ります。」
その言葉と共に気配も消えた。
やっぱり魔王って魔王なんだなぁ。
私自身にもよく分からない事を思っていた。
それからまた暫くしたら、
「コーラルさん、皆さんにお知らせしたい事がありますので、食堂へいらして頂けますか?」
ノックの音と共にそう指揮官が声をかけてきた。
「はーい!
準備したら行きまーす。」
残ってた果実酒を(アルコールなし)飲み干した後、軽く身支度を整えて食堂へ向かった。
指揮官を始めみんな椅子に座って待ってた。
そのミョーにお行儀のよい姿がちょっとツボに入ってニヤけそうになったけど、口元をすぼめて耐えた。
「みなさん、お寛ぎのところ申し訳ありませんでした。
先ほど神殿の位置が大まかですが分かりましたので、お知らせしようかと思いまして。
そろそろ私とコーラルさんも戦いに参加しないと厳しくなってくるでしょうし、
ウラボスに会うまでには少しでもお役に立たなければなりませんしね。」
そんな言葉と共に指揮官は以下の内容を話した。
・神殿はここから西の方向
・ジョブチェンジするにはかなりのゼニがかかるが、神殿の依頼をこなしていけばポイントが貯まり、その分ゼニが割引になる
・ジョブチェンジ制が始まったのはごく最近なので神殿には長蛇の列ができている
・それでも私達が神殿に着く頃には多少列も落ち着いていると思われる(希望的観測)
「ちなみに、その神殿って1つしかないの?
またジョブチェンジしたくなったら戻ってこなきゃいけないの?」
挙手しながら疑問を口にする勇者様。
「いえいえ、数自体はそんなに多くはありませんが、重要拠点にはあるそうですよ。」
そう答える指揮官。
「そもそも勇者、お前なら転移魔法使えるんだから問題なくないか?」
「あ、、、」
魔術師様のツッコミに今気づきましたと言わんばかりの反応を示す勇者様。
転移魔法!
私にも使えるじゃん!
ヒロイン補正で!
すごくいい事思いついたように私はご機嫌になった。
お読みくださりありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ
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