クリア特典 -アナタの願いは何ですか?-
「ダメダメダメー!
魔王は私の事好きなんでしょ!
他のヒトなんか見ちゃダメー!」
ウラボスと一緒にこの世界でないどこかへ行こうとした魔王をつかまえる。
当たり前のように私の側にいる魔王。
当たり前のように私だけを護る魔王。
当たり前のように私にアイを囁く魔王。
その当たり前が私の中でマヒしていた。
きっかけはヒロインルートで私の意思がなかったから、と言い訳して。
そうじゃなくて、ヒロインルートに突入した後だって私には意思があった。
はじめて魔王の香りを感じた時、ずっとその香りに包まれていたいと思っていた。
でもヒロインルートだからってずっとずっと言い訳していた。
でもでもだってと理由を並べては自分の気持ちに向き合わなかった。
魔王の気持ちがこっちを向いてるって安心してたから。
そうじゃなくて、ちゃんと魔王と向き合わなきゃいけなかった!
魔王と私、2人しか持ち合わせていないこの瞳が何よりの証し。
強い絆。
我慢できずに、私は魔王に抱きつく。
いつも感じていた香りが私を包む。
「私の妻になってほしい。」
耳元でそう囁く魔王。
私は黒と金を溶かし込んだ瞳を見つめ頷く。
ちょっと恥ずかしくなって思わず下を向いてしまった。
下を向いていたために気づかなかった。
魔王が昏い笑みを浮かべていた事に。
「なぁ、結局、勇者とワルの対決ってない訳?」
「いえ、真のエンドではあるハズなんですが、、、おかしいですねー」
「まぁ、いいんじゃないかな?
誰かが幸せになれるルートが真のエンドだって。」
「なら、妾と幸せのルートに突入するのはどうじゃ?
魔術師とやら」
ウラボスが魔術師様の隣で艶かしい笑みを浮かべながら手を握っている。
口元を盛大に引きつらせている魔術師様。
「あ、いえ、間に合ってますので大丈夫です」
逃げようとする魔術師様の腕をがっしりと掴んで離さない。
「あーあ、なんかオレ達だけのけ者だぜ。
指揮官。アンタ酒イケる口だっけ?
どうよ、男2人で。」
「ああ、いいですねー
それでは行きますか。」
「おう!」
お読みくださりありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ
これで最終話になります。
次の番外編も思いついたのでまたアップしていきたいと思います。
私的には番外編の位置付けなんだけど、ちょっと違う?とか思ったりもしています。
今後ともよろしくお願いします(⌒▽⌒)




