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ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜  作者: クズ吉(くずよし)
2014シーズン編

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第41話 記者会見

 2014年5月 


 パシャッ!パシャッ!パシャッ!


 「大変お待たせしました。ただいまより名古屋アハト所属クラウチ大雅選手の会見を始めます。まずクラウチ大雅選手よろしくお願いします」


 パシャッ!パシャッ!パシャッ!


 「クラウチ大雅です。この度2014W杯日本代表に選出されました。大変光栄な思いでいっぱいです。本日はよろしくお願いします」


 パシャッ!パシャッ!パシャッ!


 俺は今記者会見の真っ最中。


 今日のお昼に2014W杯日本代表が発表され、なんと最後の最後に俺の名前が呼ばれたのだ。


 今日は練習が午前のみだったので自宅で母さんと一緒にテレビで発表を見ていた。


 勿論俺と母さんは大騒ぎ。久しぶりに母さんとハグをしたほどだ。


 望結を守る為に影響力をつけようと始めたSNS、Tmitterにも発表後数分以内に、「マジか」とだけ呟いておいた。


 そしたらぐんぐん拡散されていわゆるバズリ中の状態だ。


 フォロワー数も伸びて昼には8万だったのが夜には18万になっていた。

 

 ちなみにministudio略してミニスタという写真メインのSNSもやっているが、そちらも今日は更新してないのに5万から8万くらいにフォロワーが増えている。


 俺はW杯日本代表の注目度の高さに驚くと共に、今日一日サッカー日本代表特集をしている各メディアの影響力の強さを改めて知ることとなった。


 望結があれだけ怖がっていたのも分からなくはない。


 その望結からもLIMEで「日本代表選出おめでとう♡大雅君の彼女で幸せだよ♡」と連絡を貰った。


 他にも名古屋アハトの同僚や中学時代のクラスメイトなどが沢山連絡をしてくれて嬉しかった。


 「本日はクラウチ大雅選手のお父上である名古屋アハト所属トーマス・クラウチコーチにも同席して頂きます。コーチお願いします」


 「えー皆さんお集まり頂きありがとうございマス。今回は息子の保護者として同席させて頂きマス。よろしくお願いしマス」


 パシャッ!パシャッ!パシャッ!


 父さんは名古屋アハトの上の人達と会議があったみたいで、今日の帰りはちょっと遅かった。


 その会議の内容は記者会見をどうするかって話で、未成年を1人で記者会見に臨ませるのはいかがなものかということになったそうだ。


 だから今回は俺と父さんの2人で会見に臨んでいる。


 ガタイのいいイケメン親子2人がスーツを着て横並びになっているのは、結構絵になるのではないだろうか。


 「それでは質疑応答に移りたいと思います。質問のある方は挙手をお願いします…ではそちらの方から」


 「大雅選手おめでとうございます。史上最年少でのサッカー日本代表になるわけですが、この記録についてどうお考えですか」


 「はい、史上最年少でのサッカー日本代表選出ということで、皆さん僕の経験が浅いのではないかとご心配されていることでしょう。

ですが僕は名古屋アハトのアカデミー時代から…今もアカデミー所属なのですが、年上の年代のチームに混ざって経験を積んできました」


 俺がこの会見で主張したいこと、それは俺がW杯日本代表にふさわしい理由。


 つまり自己PRだ。


 「特に中学時代は高校生のメンバーで構成された名古屋アハトU-18に所属して、主要大会3つで得点王を取りました。

さらにU-16、U-17日本代表にも選出され、アジアU-16選手権とU-17W杯でも得点王となっています。」


 ここまではユース年代での成績、これを評価してくれる人もいるだろうが、所詮ユース年代の話でしょってなる人も当然いるだろう。というわけで…


「2014シーズンからはNリーグ名古屋アハトのトップチームでリーグ戦を戦っておりまして、13戦15ゴール6アシストで現時点の得点ランキングで1位となっています」

 

 そう、俺は13節終了時点でも、1戦1ゴールペースを保ちながらNリーグを戦ってきている。


 このまま順調にいったら年間30ゴール超えのペースだ。


 この記録を伝えられたら皆黙るしかなくなるだろう。


 「まだNリーグ1年目でプロサッカー選手でもない僕ですが、得点力なら誰にも負けない自信があります。W杯でも絶対に得点してみせます!

年齢なんて関係ありませんし、記録は後から振り返ればいいと考えてます。結果を出して日本の皆さんを喜ばせる事が何よりも大事な事です」


 長々と喋ってしまったが、一問目の質問だったので俺の自己紹介に使わせてもらった。


 正直なところ最年少記録なんてものは他の選手に申し訳なくなるだけだ。


 なんせ俺は人生2回目だからな。


 「では次の方…そちらの方で」


 「大雅選手おめでとうございます。お父様のトーマスコーチに質問です。今息子さんの数々の実績を聞いて、息子さんをどう評価されますか」


 「まだまだデス…とはとてもじゃないが言えないと思いマス。タイガはよくやってるというかヤリすぎ。 

彼が3歳の時からサッカーを教えてマスガ、いつもゴールしているイメージデス。   

たまに自分の現役の時より上手いと思うこともあって、本当に自分の息子か疑う時もありマス。勿論冗談デスガ…」

 

 父さん、だからその冗談は俺に効く。確かに俺は父さんの息子だが、経験は2人分あるんだ。


 私以外私じゃない。


 そんな当たり前はあなたの息子には適応されないのである。


 「続いての質問は…はい、そちらの方」


 「大雅選手おめでとうございます。大雅選手はU-16、U-17とA代表以外にも日本代表を経験されてますが、今回A代表に選ばれて違いなどは感じますか?」

 

 「そうですね。A代表は日本サッカーの顔ですから、注目度も違いますし、その分責任も重くなると思っています。   

これまで沢山の日本代表が日本のサッカーファミリーの為に戦ってくださって、今のNリーグ、名古屋アハト、そして今の自分があります。

今度は自分が日本のサッカーファミリーの為に戦う事が出来ることがたまらなく嬉しいですし、怖くもあります」


 前世では叶わなかった日本代表。


 全サッカー少年少女の憧れであり、日本サッカーファミリーの希望だ。


 それに選ばれて嬉しくないわけがない。


 だが、日本代表が結果を出せなかった時、希望が失望に変わるその感情を俺は前世の2014年に少年として味わったのだ。

 

 今度は自分がW杯という大舞台に立って結果を求められる立場となり、少年少女を失望させてしまわないか。


 俺はそれが怖くてたまらないのだ。


 「次の方…はい、そちらの方」


 「大雅選手おめでとうございます。大雅選手は日本とオーストラリア、2つの国籍をお持ちですよね?

なぜ大雅選手は日本代表を選ばれたのでしょう?日本代表への思いと共にお聞かせください」


 「はい、確かに僕は大人になるまでは日本とオーストラリアの二重国籍です。僕は隣にいる父と祖父母がオーストラリア人なのでオーストラリアが大好きです。  

しかしやはり生まれた土地、育った土地は日本なので、日本に恩返ししたいという思いは強くあります。

数年後には国籍も日本だけになりますし、ずっと日本代表でありたいと思います。

日本代表は僕の小さな頃からの夢であり、希望です。僕が日本代表に希望を感じたように、日本の皆さんに希望を持ってもらえるように精一杯プレーします。よろしくお願いします!」


 これで言いたいことは大体言えた。ぶっちゃけオーストラリアへの愛は日本への愛には負ける。


 俺は半世紀以上日本に住んでるからな。


 パシャッ!パシャッ!


 その後も記者会見は続いていく…

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