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ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜  作者: クズ吉(くずよし)
2015シーズン編

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144/146

第144話 ドイツのテレビ番組

 「ドイツ第二放送からお送りしています。ドイツ代表対日本代表の親善試合です。

試合結果は2-3で日本代表の勝利。解説には元ドイツ代表GKオミザー・カームさんに来て頂いております。

カームさん、今日の試合はどのようにご覧になりましたか?」


 司会者がカーム氏に聞く。


 「ホームで2-3という結果は受け入れがたいよ。とにかく前半で0-2にされたのが頂けないな。3-1-4-2も上手く機能したとは言い難い。

後半の始めから日本は5バックにしていたね。なんとか後半に2-2で追いついたが、0-2のまま終わってもおかしくなかった。

そして日本の3点目、今日のGKが正GKのノウィラー選手だったら防げたんじゃないかな。彼の守備範囲は広いからね。ただ日本の実力も評価しなければならない」


 カーム氏は試合の振り返りをする。 


 「今日の日本代表の3得点は、すべて同じ選手によるものです。クラウチ大雅選手。彼についてはどう思いますか?2014W杯の得点王でまだ16歳の選手です」


 司会者が質問する。


 「信じられないという気持ちが大きいかな。2010W杯でミュナー選手が得点王になった時は20歳だった。

それでも驚いたのに、クラウチ選手は16歳でそれを成し遂げた。それも彼は得点を取るだけじゃないんだ。

今日の試合を見た人なら分かると思うが、ドイツのプレッシャーをものともせず、前線で味方が上がる時間を作ることが出来る」


 カーム氏は身ぶり手ぶりを交えて興奮したように話す。


 「ドイツDFとの駆け引きも巧みに見えました。彼は空いたスペースを見つけるのが上手いし、自分でスペースを作ることもできる」


 司会者もクラウチ大雅の特徴について議論する。


 「身長があって、スピードもフィジカルもそしてテクニックもある!

3得点とも簡単なように見せているが、冷静さと確かな自信がないとドイツ代表にハットトリックなんてできっこない。

16歳でその全てを身につけてるのがおかしいんだ!」


 「ドイツ代表の選手達も口々にクラウチ大雅選手の異常さを伝えてます。インタビュー映像をご覧頂きましょう」


 映像は選手たちが記者から取材を受けるミックスゾーンでのインタビューに移り変わる。



 ・・・・・・・



 「ギュルボアン選手、2-3での敗北。この結果をどう捉えますか」


 インタビュアーがギュルボアン選手に聞く。


 「日本代表は組織としてドイツ代表を上回っていた。後半に追いついたのは良かったが、最後はクラウチ選手に個人技で引き離され、日本の5バックを崩すことが出来なかった。

日本の守備ブロックを崩すアイデアが僕らには足りなかったんだ。

クラウチ選手の3点目については僕らがしっかり攻撃を終わらせることができなかったことで生まれた。正直彼のシュート精度を褒める他ないよ」



 ・・・・・・・


 

 「エディム選手、日本代表戦の準備は完璧だったと思いますか?」


 インタビュアーがエディム選手に聞く。


 「試合結果からして完璧ではなかったんだろうね。日本代表のカウンターは注意するようにチームでは共有していた。

だけど想定以上の速さに僕らは対処できなかった。クラウチ選手にも最大限の警戒をしていたよ。それでも彼を止める事は難しい。

ピッチに立つとよく分かるけど、彼はまるで怪物だ。1人で立ち向かうのではなく、チームとして封じ込める必要があったね」


 「クラウチ選手とユニフォーム交換をしてしばらく話していましたが、何を話されていたのですか?」


 「あぁ、彼がドイツ語でユニフォーム交換を頼んできたから、ドイツに来る予定があるの?って聞いたのさ。

そしたらいつかは来たいと思ってるって言ってたよ。他には試合の事を話していたね」

 

 再び映像はスタジオに戻る。



 ・・・・・・・



 「カームさん、クラウチ選手はドイツ語を喋れてドイツリーグへの意欲もあるとのことですが…」


 「もちろんバイエルンが獲得に乗り出すのだろうが、問題は彼の移籍金だな。2014W杯得点王か。彼の所属クラブはどれだけ懐が潤うことだろう」


 「ドイツ代表相手にハットトリックしたことでまた市場価値が上がるのは間違いないでしょう。日本代表は次はイタリア代表との試合があるそうです。そこでもゴールを決めたら…」


 番組はさらなる議論へと続いていく。

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