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ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜  作者: クズ吉(くずよし)
オフシーズン編その1

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第137話 予感

 アジア杯後、俺は名古屋アハトに約1週間の休みを貰った。


 名古屋アハトのプレシーズンは既に始まっているのだが、2次キャンプ地の沖縄で合流してくれれば良いとのことだ。


 現在はその休みを活かして、望結が学校から帰ってきた時間に彼女の家にお邪魔しているわけだ。


 「望結ー?今スマホで何見てる?」


 「んー?Tmitterのトレンドから『クラウチ大雅』についての皆の呟きを見てるよー。彼氏が皆に褒められてるとニヤニヤしちゃうよね」


 「そっか。皆なんて言ってる?」


 「えーっとねー、


 『クラウチ大雅君みたいな高身長ハーフ美男子の彼氏ほしー』


 『クラウチ大雅の動画もう600万再生超えってマジ?』


 『連盟最初から解任するつもりなかったとか言ってるけど、絶対嘘wwwクラウチ大雅が動かなかったらどうなってたことやら』


 『どこの局もクラウチ大雅VS日本サッカー連盟みたいに報じてるけどいいのかね一応16歳なんだけど彼』


 『クラウチ大雅は将来政治家でも目指してんのかな。署名提出とか完全に政治パフォーマンスやん』


 こんな感じかなー…ん?ちょっと待って」


 望結がスマホの画面をスライドしていた指を止める。


 「なんか…


 『昨日志摩のテーマパーク行ったらすごい大きい男の人いて、クラウチ大雅じゃね?って友達と笑ってたんだけど、なんか本当にそうかもと思えてきた。デート中っぽかったから声かけられなかったのが悔やまれる』


 って呟きがあるんだけど昨日志摩行った?」


 望結は視線を俺の方に向ける。


 ぎくっ!


 「行ったかも」


 「茉那ちゃんと?」


 俺は首を横に振って望結の質問に否定を示す。


 「じゃあ誰と?」


 「新名凛華ちゃん」


 「はぁ!?あのアイドルの?」


 「うん…」


 望結は大きくため息を吐いて呆れた様子を俺に見せた。


 「ねぇ迂闊すぎない?なんで日本中から注目されてる時にトップアイドルとデートなんかするのよ」


 「いや、お互いの休みが被る日なんてそんなにないよなと思って…」


 「大雅君ってさ!本当に自分の欲望に忠実だよね!新名凛華なんかとデートしたら、私や茉那ちゃんと親しげにしてる所を週刊誌に撮られてすぐ三股してることバレるよ!」


 「あー…と、望結ちゃん今…その…四股…」


 俺がそう言うと望結は今度はプンプンと怒る。


 「はぁ?まだいるの?その人も有名人とか言わないよね」


 「あの〜二山夕梨って知ってる?」


 「・・・・・」


 「望結…?」











 「破滅するよ」








 ぼそっと望結が何かを言った。


 「ごめんなんて言った?」


 「うんうん?何でもない。それよりさ、大雅君今度一人暮らし始めるんでしょ?セキュリティは大丈夫なの?」


 「あぁ…一応オートロック付きのマンションだから…」


 「そう、ならまぁ安心かな。それにしてもさぁ…アイドルと女子アナって…はぁ…」


 望結は大きくため息をつく。


 「なにさ?言いたいことがあるなら言ってごらん」


 「いや、また私が置いてきぼりになる感覚がしただけ」


 「置いてきぼり?」


 「うん。大雅君はどんどんサッカーで実績を積んで、女の子も有名な美人さんを彼女にする。一方で私はただの女子高生。分かる?言いたいこと」


 なんか前も似たようなことで悩んでいたな望結は。


 「望結には望結の良さがあるよ」


 「じゃあ私の事一番好き?」


 「んー俺は彼女には優劣や順位はつけない主義なんだ」


 「…私はどれだけ繕ったって人って他人に優劣をつけるもんだと思うよ。同じ人が2人いたり、よく似た双子でもない限り。

じゃないと君が女子アナやアイドルに手を出す理由ないじゃん。彼女達は私よりも有名で人気がある。そこに価値を感じたんでしょ?」


 痛いところを突かれた気がした。


 確かに俺は茉那や望結に飽き足らず、夕梨さんや凛華ちゃんに手を伸ばした。


 それは優劣をつけている証拠なのだろうか。


 「それは…そうかもしれないけど…」


 「別にそれは…優劣をつけることは悪いことじゃないと思うよ。大雅君が優劣をつけないように意識づけようとしてるのも。だけどどうせ優劣をつけるのが人間の本能なら、私はその中で優れている存在でありたいし、一番でありたい。伝わる?」


 「んー分かるような分からないような」


 「はぁ…大雅君はそれでいいと思うよ。君が何人もの女の子を好きになってしまうのは最初から分かってた。

それでも私は大雅君が好きだからこれはきっと私の中で処理すべき感情なんだ。だからね…」


 ちゅ…


 俺にキスをする望結。


 「大雅君は変わらず私を愛してくれればいいや♡」


 望結が言ってることはよく分からなかった。


 でも望結も分からなくていいと言ってくれたし、今は考えなくていいか。


 その後も俺達は二人でイチャイチャと愛し合ったのだった。

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