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ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜  作者: クズ吉(くずよし)
オフシーズン編その1

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第136話 代表監督の去就

 2015年2月 愛知県


 「日本サッカー連盟はハギレウ・アビーネ氏に監督を続行して頂くことを決定致しました」


 パシャッ!パシャッ!パシャッ!


 俺は今オーストラリアから愛知に帰ってきて、日本サッカー連盟の記者会見をテレビで見ている。


 「よかったね大雅君!」


 「うん。とりあえずは安心だ」


 望結の家のソファで彼女と一緒にテレビにかじりついているのだ。


 「理由と致しましてはやはり推定無罪の原則に基づき…」


 「おお!」


 これは…ベストじゃないか?


 「大雅君また有名になっちゃったね。どうせまた『クラウチ大雅』がトレンド入りしてるんじゃない?」


 望結がスマホを片手にそんな事を言った。


 「見てみるか」


 俺はスマホを手にしてTmitterアプリを開く。


 「ほらやっぱり」


 「ほんとだねー」


 「アハハ、『クラウチ大雅の圧力に屈した日本サッカー連盟』とか書かれてる」


 「うーん皆のおかげかなー」


 俺がそう言うと望結は笑う。


 「何?その優等生みたいなの。ふふっ、でもさ世間の皆、大雅君のこと本当に優等生というか好青年だと思ってるみたいだよ」


 「真面目にやってきたからよ♪」


 「どうしてそんなに大きくなっちゃったんですかー?じゃないわ。てかさ大雅君、気をつけたほうがいいよ。

好青年とか優等生ってイメージが世間で肥大化するほど本当の大雅君を知った時に裏切られた!って騒ぐ人が絶対に出てくるから。

今回だって100%アビーネ監督のために動画撮ったわけじゃないんでしょ?」


 「まあねー。今回はさっき連盟のオジサンが言ってた推定無罪の原則を浸透させることが目的だったんだけど、思ったより拡散しちゃった。まさか海外から加勢がこんなにも来るとは」


 俺はスマホでMouTubeアプリを開き自身のチャンネルにある1つの動画をタップした。


 そこには…


 視聴回数:672万回の表記があった。


 投稿してから数日しか経ってないのにこの数字。


 バズり散らかしている。


 動画を投稿した時は日本のサッカーファンに広まればいいなーと思っていたが、海外のニュースにも取り上げられたことで海外からのアクセスも多分にある。


 動画のコメント欄には有志の人がそれぞれの国の言語に動画の内容を翻訳してくれている。


 なので海外の人にも俺の主張は伝わっているようだ。


 アジア杯優勝の翌日に動画をアップロードしたので、日本がアジア王者になった事とともに、日本代表選手全員がアビーネ監督解任に反対である事も世界中のサッカーファンに知れ渡った。


 可哀想なのは日本サッカー連盟だ。


 彼らはここまでアビーネ監督を解任するなんてひと言も言ってない。


 それにも関わらずまるでアビーネ監督を解任する選択をする可能性があると世界中に認識されてしまった。


 あれ?やってもないことをやったかのように見られる。


 この構図どこかで見たような…


 それはさておき、前世では実際にアビーネ監督と契約解除したのだから、世間のその認識は間違ってない。


 前世では日本サッカー連盟はアジア杯早期敗退という結果と、アビーネ監督が検察の捜査や裁判のためにスペインに赴かねばならないこと等を考慮すればよかった。


 だが今世ではアジア杯優勝とアビーネ監督が捜査、裁判に協力する事、日本代表選手23名分の解任反対署名提出という俺のパフォーマンスと俺が撮影した動画の影響。


 考慮するべきことが沢山ある。


 特に日本サッカー連盟への解任反対署名提出は連盟の許可を貰ってから、報道陣を呼んで大々的に報じて貰った。


 そして俺の動画が世界中に見られており、海外のニュースにも取り上げられているということは、世界中が日本サッカー連盟の一挙手一投足を注目しているということである。


 世界からの外圧。


 日本人が最も恐れることの1つではないだろうか。


 そんなこんなで日本サッカー連盟は下手な事は出来ない立場にあったわけだ。


 結果は無事俺の望む通りアビーネ監督継続。


 しかも【推定無罪の原則】を日本サッカー連盟にも日本社会にも浸透させることが出来ただろう。


 これで将来俺が何かやらかしても、有罪判決を受けるほどの事をしでかさなければ、推定無罪の原則バリアが張れる。


 願わくばそのバリアを張る日が来ないことを祈るのみだ。


 


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