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ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜  作者: クズ吉(くずよし)
オフシーズン編その1

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第125話 推しアイドルとピクニック

 2014年12月 静岡


 今日は凛華ちゃんとのデートだ。


 親には友達と静岡に富士山を見に行くと言って家を出てきた。


 急にできた予定だったので、ちょっと訝しんでいたがまぁいいだろう。


 防寒対策もしっかりして静岡に到着。


 駅で待ち合わせなのだが、俺はメガネとマスクをして変装している。


 分かるかな?まぁ身長で分かるよな。


 テレンッ♪


 おっ、LIMEだ。


 「駅に着きました。大雅君は青のジャンパーに白いリュック背負ってる人で合ってますよね?」


 おっ、凛華ちゃんもう着いてたか。


 周りを見渡すとそれらしき人が…


 いない。


 あれ?


 後ろを振り向くと…


 すぐ近くに女性が立っている!


 「り、凛華ちゃんですか?」


 「はい」


 「びっくりしました。結構近い所にいたもんだから」


 「驚いたならよかったです」


 凛華ちゃんはメガネとマスク、ニット帽を装着していて、表情が分かりにくい。


 だがメガネの奥の目は笑っているようだ。


 それにしても分かってはいたが、CM撮影の時と態度が違いすぎて面白いな。


 声色も優しいし。


 「ちょっと早いですけどお昼ご飯をコンビニで買って、移動しましょうか」


 「はい」


 今日の天気は晴れ。


 富士山がよく見える丘があるらしいのでそこでピクニックだ。


 冬のピクニックとは我ながら無謀なものだ。


 だけど俺達は普通のデートをするには有名すぎる。


 カフェや喫茶店でお茶なんかしたらあっという間にネットで拡散されてしまうだろう。


 だからこれはしょうがないのだ。


 俺達はコンビニで温かい飲み物とサンドイッチを購入して丘に向かう。



 ・・・・・・・


 

 「着いたー!ホントに富士山がよく見える!」


 「うん、綺麗。他に人いないし」


 「俺シート持ってきたから敷くね」


 「よろしく」


 凛華ちゃんと丘に来るまで話をして、彼女とはタメ口で話すことにした。


 俺がレジャーシートをリュックから取り出し、広げていると凛華ちゃんがマスクとメガネを外した。


 顔を見るとやっぱり可愛いなぁ。


 レジャーシートを敷き終え俺もメガネとマスクを外す。


 「ねぇ、なんで静岡で会うことにしたの?」


 俺と向かい合って座った凛華ちゃんが俺に聞く。


 「東京で会うとなると人目につくと思ったから、お互いが行きやすそうで程よく田舎な場所を考えたら静岡だった」

  

 「ふーん、私、大雅君がお茶しましょうって言ってたから、連想して静岡が思いついたのかなって考えてた」


 「あぁ、それもあるかも。静岡に来たのに結局ペットボトルのお茶なのが残念だけど」


 俺はそう言ってコンビニの袋から温かい紅茶を取り出す。


 「ふふっ、まぁこの富士山の絶景を見ながら飲むペットボトルのお茶は格別に美味しいと思うよ」


 凛華ちゃんもコンビニの袋から温かいコーヒーを取り出す。


 お茶じゃないんかい。


 コンビニでも思ったけど。

 

 「確かにそうだ。だけど俺は凛華ちゃんと一緒にお茶出来るってだけで凄く嬉しい」


 「なんか…大雅君ってやっぱり大袈裟だよね」


 「そんな事ないって。本当に思ってるから言ってるんだよ。凛華ちゃんは?俺とこうしてお茶するのどう思ってるの?」


 俺は紅茶をひとくち口にする。


 あぁ…寒い中の温かい紅茶が身に染みる。


 「私は…んー…なんだろな。確かに私は大雅君のファンなんだけど、もっと大雅君に熱中してる人を知ってるから…いいのかなって感じかな」


 「それは俺も凛華ちゃんのファンだからこうしているわけだし、いいんじゃない?俺は凛華ちゃんのファンに殺されないか心配だよ」


 「ふふっ、ほんとにね」


 いや、否定してくれよ。


 でも互いに熱狂的なファンを持っていることは確かだ。


 今日二人きりで会ったことは絶対にバレてはいけない。


 「ところでさ今日は普通に受け答えしてくれてるけど、お仕事以外の日は普段凛華ちゃんこんな感じなの?」


 「んー…家族の前だけかな、ちゃんと話すのは。高校とか事務所ではぶっきらぼうに接してるから会話の機会も少ないよ」


 なんと…家族の前以外ではいつもツンケンしてるのか。


 ストレスが溜まりそうだ。


 いやちょっと待てよ?


 「俺とは普通に話してていいの?」


 「いいんじゃない。大雅君が秘密にしてくれるなら」


 「もちろん秘密にする。でも何で家族以外の俺とこうして話をしようと思ったの?」


 うざいかな?でも気になることだ。


 「それは……から…」


 急にモゴモゴと言葉を濁す凛華ちゃん。


 「え?ごめん。聞こえなかった」


 俺は難聴じゃない。凛華ちゃんの声が小さいんだ。 

 

 「大雅君と仲良くなりたかったから!」


 凛華ちゃんは大きな声でそう言うと、ごまかすようにコンビニの袋からサンドイッチを取り出し食べ始めた。 


 もぐもぐしてる凛華ちゃんもかわいい〜。


 写真に撮りたいくらいだ。


 「俺も凛華ちゃんと仲良くなりたかったから凛華ちゃんもそう思ってくれたなら嬉しい。ねぇ今度また予定が合う日に二人で遊ぼうよ」


 「いいけど…どこで会うの?」


 「んー千葉、三重、大阪の何処かの遊園地に凛華ちゃんと行ってみたい。凛華ちゃん遊園地は得意?」


 「遊園地は好きだよ。昔、家族とよく行った。三重の遊園地は行ったことないから行ってみたいな」


 俺達はその後も色んな話をして仲を深めた。


 次は凛華ちゃんと遊園地デート!


 少しずつ、少しずつ距離を詰めよう。


 そして最後は…

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