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ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜  作者: クズ吉(くずよし)
プロローグ

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第11話 全国へ

 2011年7月


 6月の後半から日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会東海大会が始まった。


 この大会はトーナメント方式で勝ち上がった上位4チームが、8月に行われる日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会本戦への出場権を得る大事な大会となっている。


 ここまで俺達は順調に勝ち上がり、今日はその上位4チームに入れるか試される準々決勝だ。相手はライオネル静岡。


 このチームは静岡で2番手3番手くらいの強豪チームだ。難しい試合になるだろう。


 「大雅、スタートから頼むぞ」


 よし、今日もスタメンか。今年度最初はベンチスタートだったが、最近はスタメンに定着してきた。


 しかも今日も戸田雄大選手と同時起用だ。よっしゃアシストバンバンしてくれ。


 スタメンに選ばれてエネルギーがどんどん湧いてくる。



 名古屋アハトVSライオネル静岡


 試合開始のホイッスルが鳴る。


 ピーッ!


 KICK OFF!


 名古屋ボールで始まった。ボールをCBに預けて陣形を広げていく。


 こちらのフォーメーションはいつも通り4-4-2だ。



 ・・・・・



 前半10分頃


 味方MFのパスが相手にハーフウェイライン付近でインターセプトされた。


 ボールをカットした相手MFは素早く右WG(ウイング)にボールを展開する!


 相手の右WGはペナルティーエリア内へと斜めから細かいタッチのドリブルで侵入。


 「まずい!」


 その右の後ろから相手右SB(サイドバック)がオーバーラップ。相手右WGはシンプルに相手右SBにパスを出す。


 味方左SBは相手右SBに追いつこうとするが追いつけない。


 そのまま相手右SBは素早いダイレクトクロスを中央に送る!


 ペナルティーエリア内に侵入してきた相手MFがそのクロスに飛び込んだ!!



 ドンッ!



 パサッ…



 GOAL!


 名古屋アハト0-1ライオネル静岡


 「よっしゃあああ!」


 「ナイスゴール!」


 …相手に先制ゴールを許してしまった。


 味方GKがボールをピッチの中央付近まで蹴飛ばした。 


 「もっと声出して連携しよう!」

  

 「切り替えていくよ!」


 名古屋アハトの選手それぞれが声を出すことで、気持ちを切り替えて味方を鼓舞している。


 よし、俺もFWとして点を取り返さないとな。


 「まだ時間あるよ!落ち着いていこー!」




 ・・・・・




 前半30分頃


 名古屋のコーナーキック。


 キッカーは戸田雄大選手。

  

 俺は相手DFと駆け引きをしあいながらボールを待つ。


 ボンッ!


 戸田選手がグルグルとゴール方向へ曲がるクロスを上げた!


 ペナルティエリア中央に位置していた俺にめがけて飛んでくるボール。


 来たっ!


 ドンッ!


 俺はジャンプしてそのボールに頭を合わせる!


 …が、俺のヘディングシュートは枠を捉えることが出来ず、ゴールの上に飛んでいった。


 「クソっ!」


 「ナイシュー!切り替え!切り替え!」



・・・・・



 結局俺たちは前半のうちに得点を取れず0-1のまま後半を迎えることとなった。


 「チャンスはこっちが多く作っている!後は決めるだけだ!」


 「落ち着いていけば必ず勝てる!焦るなよ!」


 コーチ陣の声掛けと監督からの細かい修正の指示を受けて俺達は再びピッチに戻る。


 そして後半開始の笛が鳴った。


 ピーッ!


 後半KICK OFF!



  ・・・・・


 後半5分頃


 名古屋は左サイドから右サイドへとサイドチェンジを行う。 


 右SHは戸田選手、ドリブルで敵陣深くまでボールを運ぶ。


 ここだ!


 俺はペナルティエリア内でポスト役となり相手を背負いながら戸田選手のパスを待つ。


 その一瞬を見逃さなかった戸田選手がベストタイミングで俺にパスを出す!


 俺はそのパスを受けて溜めを作ってから、戸田選手と隣り合ってすれ違うように彼の進行方向へとパスを返す!


 戸田選手は少しドリブルで運んで相手DFをかわしシュートを放った!



 ボンッ!





 パサッ…


 

 



 GOAL!



 名古屋アハト1-1ライオネル静岡


 後半の立ち上がりの内に同点に追いついた。


 相変わらず凄まじいシュートだ。


 

 「うっし!もう一点!このままもう一点いこう!」


 「雄大ナイシュー!」


 俺達はゴールの中にあるボールを拾い自陣へと素早く戻っていく。


 相手は項垂れている。これはチャンスだ!




・・・・・・



 後半15分頃


 ゴールから右斜40m程離れた位置で名古屋がフリーキックを獲得する。


 キッカーは再び戸田雄大選手。


 ピーッ!


 笛がなると戸田選手は手を上げ、ペナルティエリア中央に向かってボールを蹴り上げる!


 このボールは相手DFのヘディングによって弾かれた。


 しかし弾いた方向には再び戸田選手がいる!


 戸田選手はそのボールをトラップすると、プレスをかけに来た相手をかわし、もう一度クロスを上げる!!


 このクロスに味方の長身CBが合わせ、ゴール左隅にヘディングシュート!


 しかしこれも相手GKに弾かれる。



 だが弾いた先には…俺がいる!!!


 左足で押し込むだけ!


 ドンッ!


 

 バサッ…!


 

 GOAL!


 名古屋アハト2-1ライオネル静岡


 よしっ!逆転に成功したぞっ!


 「うっしゃああ!」


 「よく決めた!」


 「ナイスゴール!」


 恒例の頭ポンポンタイムが行われる。


 「あざっすあざっす!」

 

 ・・・・・・


 ピッ、ピッ、ピーッ


 試合終了のホイッスルが鳴った。


 最終スコアは… 


 名古屋アハト3-1ライオネル静岡


 何とか勝てた。


 俺達はその後も準決勝、決勝と勝ち進み東海地区のライバル清水ランゲルスを倒した。


 これで日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会東海大会を1位で終えることができた。


 順調だ!

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