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15歳の誕生日に家出する

おひさしぶりです、また懲りもせずに始めたいと思いますので宜しければお付き合いくださいw


向かい側のソファーに座る男がニヤニヤしながら口を開く。


「デュフフフ・・・・もう少しで君と一緒になれるねぇ」


目の前でニヤニヤしながらそう言って来る肉団子・・・違った!ちょっとふっくらとした男は私の婚約者であるフトマル・ルシーラで彼と初めて会ったのは6年前・・・親がいきなり『婚約者が決まったぞ、今から会いに行く』といきなり言われ会いに行き初めて顔合わせをした。

フトマルは伯爵家の3男で丁度婚約者となるものを探していた時に私の父がその話を聞き私を売り込み・・・そして私は婚約者となった。


それから暫くは親が決めた事だから従わなければならないと考えていたが3度目の面会交流の時にフトマルが『お前に俺のおもちゃを見せてやるからついてこい』と得意げに言ってきて来たので後をついて向った先の部屋には鎖に繋がれた私と同じくらいの歳の女の子と男の子がいて私達を怯えた目で見て来た。


「これが俺のおもちゃだ!イライラした時にここにある鞭で叩くといい声で泣くんだ、それを聞くとスッキリするんだぜ」


それを聞いて最初は何を言ってるのかが分からなかったけど少しして意味を理解し、そしてこの人と結婚し共に過ごす中でその鞭が私に向けられる未来を想像しフトマルに嫌悪感を抱いたけどか何とか顔には出さずに家に帰る事が出来た。


「父上・・・フトマル様との婚約を解消してもらえませんか?」


帰ってすぐにルシーラ家であった事を話しそう言うと父が私を睨む。


「そんな事が出来る訳ないだろう!!ルシーラ家には我がロードル家に多額の支援をしてもらう事になっておるのだ!我が子爵家を潰すつもりか?お前が我慢すればいいだけの話だ!!」


父の隣で母や兄も父の言葉に頷いている。

私はそれを聞き子供ながらに衝撃を受けた・・・。つまり私はルシーラ家へ婚約者と言う言葉を使って生贄として差し出されたのだ、しかも娘の身や命が危ういかも知れないのに家の存続のほうを大事にしている・・・・・。それを聞き私は思った・・・・・・。この家には家族はいなかった・・・と。


その日の夜部屋に閉じこもりどうすればいいかを考え・・・そして行きついた答えが『家出をしよう』ということだった。


「何だ簡単じゃない」


確かに簡単な問題だったが現実的に今家出をしても2、3日で見つけられて家に連れ戻されるか外でのたれ死にするかのどちらだと思う。命がかかってるので何とかなる!なんてお気楽な考えは出来ない。


「さてどうしようかしら・・・」


ベッドの横になりながらしばらく考えて結婚をする年まで身を守りながら知識と能力を身につけよう!と幾つかのプランをあげた後にそのまま眠りについた。



「どうしたルーファ?」


過去を思い出して現実逃避していたら向かい側に座っているフトマルが怪訝な目をしながらそう言って来たので私は自然に見えるように微笑む。


「フトマル様が言うようにようやくだな・・・と思いまして」


そう言うとフトマルがニヤニヤしながら何度も頷く。


「其方もそう思っておったか、たっぷりとかわいがってやるぞ」


ニヤニヤしながらそう言われた言葉に私は鳥肌が立ったけどそれを表情には出さずにさらに微笑む。

『可愛がる』・・・ねぇ・・それはどういう風に『可愛がる』のかしら?貴方が攫って来た孤児たちを鎖につなぎ動けなくして暴力を振るうような事?それとも外に出た時に綺麗な平民の女性を見つけ無理矢理家に連れて帰り無理矢理犯したような事を私にする?まあでもその気持ち悪い願いは叶わないんだけどね。

ええやっと・・・やっと家を出る準備が整ったのだから・・。ああ・・・長かった!!


9歳の時に命の危機を感じてから6年・・・。様々な準備を終えて15歳の誕生日に家出する。



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この作品でのお金は1セリン1円と考えています。

1セリン硬貨・100セリン硬貨・1000セリン硬貨・10000セリン硬貨の4種類の硬貨があります。

あと大きさや長さや時間は現実世界と同じ表現を使いたいと思いますのでよろしくお願いします。

                                         日の丸


【読者の皆様へお願い】


作品を読んで『面白かった』や『更新がんばってるな』と思われた方は下にある【☆☆☆☆☆】からポイントを入れて応援して頂けると嬉しいです。


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