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閑話 ユリウスの○○○Part3

今日はこれから友達とカラオケに行く約束があるので、次の更新は明日以降になるかと。

 グレイウルフを倒して一息ついていると、文字が彫られた石がやって来ました。


『お疲れ。ホワイトディアーは湖畔から動いてないぞ。さっきから何かを探してるみたいに地面を嗅ぎまわってる。血の臭いに反応してたけど、そこから動かなかったからよっぽど大事な探し物なんだろうな。

 じゃ、頑張れよ』


 頑張りますよ。というか探し物のほうが気になるですけどね。

 グレイウルフの血の臭いに反応して寄ってくる魔獣がいないとも限らないので、湖畔に向けて走ります。

 光が見えたので一旦立ち止まって茂みからこっそり見てみると、いました。ホワイトディアーです。真っ白な毛の鹿が、ご主人様が言ったように辺りを嗅ぎまわっています。

「クゥ……クゥッ!?」

 探し物が見つからなかったのか、ため息をついて落ち込んだホワイトディアーが私と目が合うと、ビクッと体を竦ませました。気付いていなかったのでしょうか?

「…………」

 シュピッ

「あ、逃げるな! 風よ、我が身を運べ【エアコーティング】!」

 唐突に尻尾を巻いて逃げ出したホワイトディアーを追います。すっごく速いです。『エアコーティング』がなかったら追いつけなかったかもしれません。

「クゥッ!」

「きゃっ!」

 ホワイトディアーが一鳴きして地面を強く踏むと、周囲の木々が私に向けて枝を伸ばし、地面から蔦が生えて転びそうになりました。地面に手をつき、前転して体勢を直してホワイトディアーがいる方向を見ると、何も見えなくなるくらいに枝や蔦が伸びきっていました。木属性魔法ですか!?

「風よ、目前の脅威を消し去れ【ウィンドバレッツ】!」

 弾幕を張って障害を切り払います。1回では無理だったので何回か『ウィンドバレッツ』を使うと、視界は開けました。ですが、当然ホワイトディアーは既にいなくなっていました。ぐぬぬ……

 悔しがっていると、ご主人様が急に目の前に現れました。ビックリです。

「ご主人様、脅かさないでくださいよ」

「んなことはどうでもいいの。さっき、強めに『ウィンドカッター』を使って自分が通れる分だけ開けばよかったじゃん」

 ああ、その手がありましたか。

「思いつかなかった罰だ。今夜はセリア抜き」

「そっ、そんなあああああああ! ご無体をおおおおおお!!!」



☆☆☆幸人side☆☆☆



 泣きながら懇願するセリアを『命令』で引き剥がす。さて、話を進めようか。

「セリア、ホワイトディアーを狩るのは一旦止めだ」

「ぐすっ、えぐっ、止めるのですか?」

「ああ。どうにも気になってしょうがない」

 セリアが森にいる間、ホワイトディアーホワイトディアーを観察していたのだが、異常とも言えるほどに様子がおかしかった。

 あのホワイトディアーがセリアが木を倒した時も、グレイウルフが血を流して死んだときも、ましてや僕の視線にも気付いてはいたのに、せいぜい一瞥するぐらいで全て無視していたのだ。警戒心が強いホワイトディアーが逃げないのはどうにも気になって仕方がない。となると、あいつは自分の命よりも大切な何かを探していたということなのだろう。

 という予想をセリアに説明すると、納得したようで「なるほど」と言いながら頷いた。

「それは分かりましたけど、その探し物って何なのでしょうね?」

「それは本人にでも聞いてみるさ。なあ?」

 セリアの後ろで蔦に雁字搦めにされて吊るされ、口を閉じられているホワイトディアーに視線を向けると、セリアも気付いたのか驚いて1歩下がった。

 もちろんやったのは僕だ。

「ねえ、何を探してたの?」

「フウゥゥゥ……」

 あ、はい。もの凄く警戒されてます。

「別にそれが欲しいわけじゃない。ただの好奇心だよ。警戒心が強いお前が自分の命の安全をないがしろにしてでも探していたものが何なのか知りたいだけさ。

 それにほら、人間(ぼくたち)はたくさんいるから、お前が欲しい物の在り処を知ってるやつもいるかもしれないし」

「フウゥ」

 ホワイトディアーは観念したように一鳴きして、全身の力を抜いた。蔦をほどいて下ろしてあげると、ついて来いとでも言わんばかりに顔を向けて歩き出した。僕達もその後ろを追う。

「ところでセリア、グレイウルフを倒したときだけど、凍らせて血の臭いを流れなくしようとは思わなかったの?」

「……あっ」

 思いつかなかったのね。もう少し考える癖をつけないとな。

 しばらく歩いてると、空気がピリピリし始めた。電気風呂に入ったときのような、微弱な電気を当てられている感じだ。

「クゥ」

「この先か?」

「クゥ」

 不自然に伸びて、僕達の背を軽く超している雑草をホワイトディアーホワイトディアーが木魔法でどかすと、いた。麒麟だ。

 雷を帯びた体に、螺旋を描いている1本の大きな角。真っ白な体毛と焼けるような赤い鬣は所々が青紫に染まっている。病気か?


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   麒麟

    幻獣・オス:108歳:Lv.144

 HP:12,568/569,830

 MP:584,750/584,750

 STR:45,123

 AGI:53,364

 VIT:54,856

 DEX:28,459

 LUC:175


   『スキル』

「魅了・毒・麻痺・睡眠耐性Lv.7」「自己再生Lv.12」「雷魔法Lv.23」「限界突破」「雷霆」


   『状態異常』

「毒LV.9」

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