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腕試しするようです。

高校生最後になるであろうカラオケに行ってきました。楽しかったです。


前話で加護を省いたのを書き忘れてました。文字稼ぎと思われそうだったんで。すいません。

 街に訓練場があるらしいからそこに行くことになった。この街の兵隊専用かと思ってたけど、そうでもないようだ。冒険者も結構いる。ま、いるのはエルフが大半だけどね。

 僕と兵隊長がいるのは直径50メルぐらいの円型の広場だ。周りや少し離れた場所にある弓と魔法の訓練施設にいる人達がこちらに注目している。エルフと冒険者が兵隊長と僕のことをバラしたのか、勝敗で賭けまで始まっている。ちょ、プレクラーラ様金貨5枚も僕に賭けなくていいですから。みんな驚いてるじゃないですか。

「腕試し程度で重傷を負うわけにもいかんからな。ここにあるのを使うといい」

 兵隊長が指したのは、木剣や木槍等に白くて柔らかい布を巻きつけた練習用の武器が乱雑に入れられている箱だ。兵隊長は既に木剣を取り出していた。弓じゃないんだ。僕は……これにするか。

 僕が取り出したのは何かの革で作られた手甲と脚甲だ。

「それでいいのか?」

「はい。自分の体ほど扱いやすい武器はありませんから」

「それもそうか。ではルールを確認させてもらおう。最初に手にした武器のみを使う。魔法は有り。制限時間は2鈴。どちらかが重傷を負った場合、傷を負わせたほうが負けとする」

「質問。重傷の基準は? あと勝敗の意味は?」

「そうだな、重傷は眩暈がする程の出血、骨折、あとは四肢の欠損だな。勝敗の意味は特にない。お主がどれほどの実力者なのかを知りたいだけだ」

「なるほど。では、いきます」

「水よ、敵をーーっ!」

 チンタラ詠唱をしていたからとりあえず懐に入ると、慌てて詠唱を中断して後ろに下がりながら剣を振り下ろしてきた。剣を右手の甲で弾き、腹を殴ろうとすると人がすっぽり隠れるぐらいの大きな土の盾が現れた。兵隊長が契約した精霊が使った魔法のようだけど、関係ないね。

「ハッ!」

 左手を手刀にして、魔力を込めて土の盾を貫く。そのまま腕を振るうと魔力が伸びて土の盾をブッた切った。上体をエビ反りにして魔力を避けた兵隊長が見える。

「うっそ~!」

「馬鹿な!」

 口では驚きながらも上体をエビ反りにしたまま蹴りを放ってくる。何も考えていない、反射的に放った蹴りだ。こういうのは経験だな。

「【サンダー】」

 蹴りを受け止めて軽く電流を兵隊長に流す。狙い通り痙攣して動きが一瞬止まったから地面についてる方の足を払って転ばせる。頭が地面についた瞬間、手刀を首に添える。キィィ……と魔力が振動する小さな音が響いた。

「……まいった。ユキト殿は本当に強いな」

「まだまだ技術は遠く及びませんけどね」

 魔力を霧散させて兵隊長に手を貸して起こす。

「その歳で技術まで追い抜かれたらたまった者じゃないな」

 はっはっはと朗らかに笑いながら僕の背中を叩いてくる。そりゃそうか。この人は軽く500年は生きてるはずだ。

「とりあえず、ワシはお主が1人で戦うのに賛成だな。魔力のあのステータスならば問題はあるまい。突かかってくるやつもいるだろうが、遠慮せずに返り討ちにしていいぞ」

「はあ、分かりました」

 その日のうちにやけに高慢ちきな若いエルフが何人かいちゃもんをつけてきたから、言われた通りに首から下を地面に埋めたり蔦で簀巻きにしたり埋めたり埋めたりしといた。寝てる間にも襲ってきたんだよね。しつこいことで。ま、ファイ達が返り討ちにしたみたいだけど。全員捕まえて兵隊長に引き渡した。


「んじゃ、行ってきます」

「ご主人様、ご健闘を」

「死ぬんじゃないわよ」

「が、頑張ってください!」

「にゃあ。頑張ってにゃ」

「朗報を待ってるわよ~」

「早く帰ってきてくださいね?」

 あっちが到着するのが昼過ぎなのもあって、のんびりしてから森を出た。アインにガントレットになってもらい、地平線をポケ~と眺めていると、これから王都に強制送還させる人達がやって来た。先頭の人がメガホンみたいな魔道具ーーというかそのまんまメガホンーーを持っている。

エルフ(森の引き籠り)共に告ぐ! 冒険者ユキト・マエカワ、元第一夫人カエデ・ミヤザキ他2名をーーなっ!?」

 何の前触れもなく全ての兵を囲めるほどの大きな氷のドームが出来たのを見て驚いた。やったの僕なんだけどね。

「お、落ち着け! こんなに大きな魔法を使うには相当の魔力をつこぎぃる」

 とりあえず見せしめとして喋ってた魔法使いっぽい恰好をした兵の口の中に小さな爆発を起こして顎を吹っ飛ばす。するとそいつが着てたローブが光って消えた。聞いてた通りあの鎧と同じ効果を持ってるようだ。

 別に殺したっていいんだけど、カエデさんからなるべく殺さないでって言われたからな。殺すだけならちょっと大きめの隕石を1つ落として終わりだ。あと、体も動かしたいしね。

 指を鳴らしてファイとレイムと一緒にランダムに狙いをつけて同じ魔法を使う。『視覚共有』と『千里眼』を使ってるし、2人には優先して魔力をあげてるから嬉々として魔法を使って顎を吹っ飛ばしてる。

 兵士全員が視認したのを確認して、魔法をやめさせる。ドームの天井辺りに穴を開けてそこから入る。わざと大きめに音を立てて穴を開けたから全員こっちを向いた。

「やあ、僕からのプレゼントはどうだったかな? 何も言わなくていいよ、全員あっちに送り返すから。精霊達よ、力を解放し、世界を統べる竜となれ【12属の竜トゥウェル・ドラゴンズ】」

 大小様々な、それでいて色がそれぞれ違う竜が12体僕の後ろに出現し、雄叫びをあげて兵達に襲いかかった。

   ピロリン --称号『竜を統べる者』を取得しましたーー

 あいつら竜って言えんのかね?




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