一般兵のようです。
兵士目線。
ゴジラ面白かったよ! 核とか使ってアメリカンなゴジラでした。鳴き声は断然今回のゴジラがかっこよかったけどね!
今度はAll you need is kill を見に行ってきます。
王の命令とかでエルフの女王を捕らえることになった。捕らえた後はどうするのか正式な発表は出ていないが、処刑されるというのが今は1番有力な見方だ。そんなことをしたら世界中のエルフから反乱を買うと分からないのだろうか。
第一、人族至上主義なんて掲げてるのは貴族と王都の住民くらいだ。田舎じゃ普通に亜人はいるし、亜人と結婚してるやつもいる。亜人は大概人族よりも優れているからいたほうが何かと便利だからな。
「おいおい、また嫁さんのことでも考えてんのか? もうそろそろ着くからな」
隣の親友がからかうような態度で話しかけてくる。はいはいと適当に返事を返して前を向くとエルフが住む森が見えた。総隊長がメガホンーー勇者が作ったとされる拡声用の魔道具を使って忠告をしている。あれ、捕らえるのはエルフの女王だけって聞いてたんだけどな。カエデ様と最近よく聞く『氷雷』ってやつも捕らえるんだな。
そんな事をのんきに考えていると、いきなり馬鹿でかい氷のドームが出来た。みんな混乱している。剣でドームを壊そうとしたやつもいるが、傷1つついていない。
「お、落ち着け! こんなに大きな魔法を使うには相当の魔力をつこぎぃる」
一般兵なのに何故か魔法に詳しい親友が大声で喋っていると、ボンッと小さな爆発音がして顎が吹っ飛んで強制送還されてしまった。何を思う暇もなく、次々と爆発音と悲鳴が聞こえてくる。同じように顎を吹き飛ばされてるのかもしれない。
少しして爆発音がやむと、氷のドームの天井部分がパキパキと大きな音を立てて割れた。そこから入ってきたのは、黒髪黒目の少年だ。エメラルドグリーンの線が入った黒いコートと虹色のガントレットを身につけているから、あれが『氷雷』のユキトだろう。
「やあ、僕からのプレゼントはどうだったかな? 何も言わなくていいよ、全員あっちに送り返すから。精霊達よ、力を解放し、世界を統べる竜となれ【12属の竜】」
プレゼントだと……? 憤慨して文句の1つでも言ってやろうとしたら、ユキトが魔法の詠唱をすると、彼の背後に12体のドラゴンが現れた。あれは魔法なのか? だとしたらとてつもなく魔力を使う上に魔法のスキルレベルも半端じゃないはずだ。最も小さいので1,5メルもないように見えるが、大きいのだと5メルは超えているようにも見える。王族に仕える魔法使いならばあれくらいは使えるかもしれないが、1体しか出せないだろう。
「グルルルルルルル……」
「ひっ、ひいぃっ!」
「うわああああ!」
「おい、よせ!」
近くに降り立った空色のドラゴンに怯えた何人かの兵士がドラゴンを攻撃した。けど、ドラゴンには傷1つつけられなかった。鱗は太陽の光をまっすぐに反射してキラキラ輝いている。
すると、ドラゴンが口を開けた。
「竜の息吹だ! 気を付け「グラアアアアア! ……ア」ーーッ」
俺の横を凍てつくような息吹が突き抜けた。振り返ってみると、地面ごと何十人もの兵士が凍って氷像と化していた。息吹に直接当たっていないやつも息吹に近い程重い凍傷を負っている。俺も右腕が凍って焼けるような激しい痛みを感じる。
肝心のドラゴンはというと、「やってしまった」とでも言いたげに間抜けた声をあげて頭をかいている。
「グルゥ……グルル」
少し考える素振りをした後、赤いドラゴンを手招いた。空色のドラゴンが手振り身振りで何かを説明している。おそらくさっきのことだろう。
説明し終わると、赤いドラゴンが尻尾で空色のドラゴンをチョップした。そして説教しているようだ。グルグル言ってるだけだから何を言ってるのかは分からないが。こんな時にのんきなものだな。クソッタレ。
「よく分からんが、今のうちに体制を整えろ。攻撃するぞ。周りにも伝えろ」
「はっ、了解しました!」
中隊長の命令に従って、左の小隊に攻撃の準備をするように伝える。ドラゴン達がこっちを向いていない今がチャンスだと。
ドラゴンはとてつもなく堅い。鱗は鋼鉄はもちろん、魔力を流して硬質化した神銀なんかよりも堅い。それは目や鱗が生えていない腹も例外じゃない。だが、1つだけ例外がある。逆鱗だ。文字通り逆さに生えた鱗で、ドラゴンには1枚だけあるとされる。そこだけは脆く、鉄でも致命傷を与えられる。
逆鱗は個体によって位置が違うから、どこにあるかを探さなければいけない。方法は、まず1度ドラゴンの体全体に攻撃をしかけ、逆鱗を庇うはずだから様子を見て、そして逆鱗を見つけてそこに一斉攻撃を仕掛けるのが一般的なやり方だ。Aランク以上の冒険者はそんな事しなくても亜竜なら1撃で倒せるらしいけどな。
なんてことを考えてるうちに、準備が整ったようだ。2体ドラゴンを囲む弓兵と魔法兵が一斉に攻撃を仕掛ける。さて、逆鱗はどこだ……?
「ーー見つけた! 赤い方は右の翼の付け根、空色の方は首の後ろだ!」
少し遠くにいる兵士が叫ぶ。声につられて見てみると、確かに逆鱗があった。
「グル?」
「グルゥ、グルル」
「グルッ!」
ドラゴン達が何かを話すと、それぞれの逆鱗が火と氷で覆われてしまった。魔法使いじゃない俺にも分かる程の濃密な魔力だ。あれを破るには上級魔法がいるだろう。上級魔法はそれなりに詠唱は長いから発動するのに時間がかかる。あのドラゴン達は逆鱗をカバーしたことから普通のドラゴンよりも聡明なのだろう。魔法の詠唱をしていたら攻撃される可能性もある。さて、どうしたらいいのやら……
……あ、あれ? 何で俺は宙に浮いてるんだ? 地面が近づいてくる。頭から地面に落ちて、俺は意識を失った。
次からはまた幸人君視点で。
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