表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/101

いきなりパワーアップするようです。

11/23 ステータスに種族を追加しました。


 目を開いて見えたのは森だった。どうやら僕は森の中に転送されたらしい。

 解析してみると、楠とか紅葉とか日本にあるような木ばかりだ。多少形は違うけどね。

 とりあえず体を動かしてみよっかな。走ろう。

「はやっ!」

「にゃ!?」

 抱えたクロネもびっくりの速さだった。流石10倍。

 次は力を試してみよう。目の前の杉を殴ることにする。VITは20だ。

「ふんっ!」

 バキッと音がしてへし折れた。10超えるだけでこんなに違うのか。

「にゃあ」

 急にクロネが腕の中から飛び出して左の方を向いて威嚇し始めた。

「何かあるの?」

「にゃっ!」

「じゃあ行ってみるか」

「にゃあ」

 走りながらクロネを解析してみた。


------------------------------------------------------

   クロネ

    ケットシー・メス:2歳:Lv.1

 HP:35/35

 MP:60/60

 STR:4

 AGI:15

 VIT:2

 DEX:3

 LUC:1


   『スキル』

「影操作Lv.2」


------------------------------------------------------


 なんかスキル覚えてた。神様が改造し(いじっ)たからかな? まあいっか。

 スキルを解析してみると、スキルのレベルに応じて自分や触れているものの影を操れるみたいだ。

 クロネについていると、金属同士がこすれるような音がしてきた。それに匂いも。その匂いはよく自分の体からしたもので、少し嫌な気分になった。

 木々の間隔が広がって、森を抜けた。先に見える光景が音と匂いのもとだったようだ。

 20人ぐらいのガラの悪い大人がいて、その中心に数台の馬車が止まってた。

 商人が襲われてるのかな? 何人か倒れてて、1番偉そうなデブがわめいてるし。

「にゃあ〜」

「わかってる、助けよう」

「にゃっ!」

 幸いこっちには気づいてないみたいだから奇襲できるだろう。

「クロネ、影操作。近くにいるやつを捕まえて」

「にゃ!」

 クロネの影が伸びて浮き上がり、近くにいた3人に絡まった。驚いた顔をして動かないから殴って気絶させておいた。あ、ステータス奪っとこ。


------------------------------------------------------

   前川 幸人

    人族・男:14歳:Lv.1

 HP:200/200(20)

 MP:197/340(34)

 STR:220(22)

 AGI:200(20)

 VIT:350(35)

 DEX:280(28)

 LUC:150(15)


   『スキル』

「毒・麻痺・睡眠耐性Lv.9」「全ステータス上昇Lv.10」「ステータス操作」「解析眼」「自動翻訳」「自己再生Lv.10」「スティールLv.2」「剣術Lv.1」

------------------------------------------------------


 色々と分かったぞ。ステータスは基本値が上がる。1回強奪する度に消費するMP1。スキルも強奪できるし、重複したらスキルのレベルが上がる。

 奪われた対象はHPとMPは10、他のステータスは1になるみたいだ。

 スティールはLUC値に比例して対象の所有している物を奪えるようだ。剣術は言わずもがな。

 ……ステータスの上昇率やばいじゃん。(元値+奪った値)×10だから、比例どころじゃないね。

「ま、いっか」

「にゃ」

「何してんだてめええっ!」

 おっと、盗賊4人目がかかってきました。

「危ないだろ」

 バキン

「なっ!?」

 持ってた鉈の横腹を殴ったら、あっさりと折れた。220のおかげかな? とりあえず殺そう。

 ズンッ

「がふっ……」

 ありゃありゃ、貫通しちゃったよ。心臓もぺっちゃんこだ。

「うえぇ、汚い……」

「にゃあ……」

 クロネよ、遠ざからないでくれ。

   パッパラ〜

「ん? おお、レベル上がった」

「にゃあ」

「クロネも?」

「にゃ!」

 僕もクロネも一気に4上がった。HPとMPは40ずつ、他のステータスは4ずつ上がった。レベルと同じ分上がるのかな?

「クロネ、殺してみて」

「にゃあ」

 喉を噛み切った。3人から声にならない音が出たけど、すぐ死んだ。ステータスしょぼいからね。

   パッパラ〜

「やっぱりレベル上がったね」

「にゃあ!」

 今度は3上がった。HPとMPはレベル×10ずつ、他のステータスは1ずつ上がるみたいだね。

「おいおい、何してくれちゃってんの?ガキが」

 1番偉そうにしてた獣人が大きなバトルアックスを持ってこっちに来た。耳と尻尾の形状からして熊の獣人だろう。解析してみよ。


------------------------------------------------------

   モブ:『賞金首』

    熊人族・オス:34歳:Lv.12

 HP:70/70

 MP:55/55

 STR:20

 AGI:23

 VIT:19

 DEX:7

 LUC:11


   『スキル』

「スティールLv.3」「剣術Lv.2」「斧術Lv.1」「強化魔法Lv.1」

------------------------------------------------------


「ぶっ!!!」

 思わず吹き出してしまった。なんて名前してんだよ。

「何笑ってんだてめえ! ぶっ殺す! 【ブースト】!」

おお?急にステータスが上がったぞ。これが強化魔法の影響なのかな?関係ないけど。

「くそっ! 何で当たらねえんだよ!」

 これが30と260の差ですよ?

 いい加減うざくなってきたし反撃しますか。

 ズンッ!

「ぐふっ……」

 腹を殴ったら、ミチミチと何かが潰れる音がした。血を吐いたし内蔵が傷ついたのかな。あ、ステータス奪っとこ。

「嘘だろ……」

「リーダーが負けた……」

「お、おい逃げようぜ」

「やべえよあのガキ」

 盗賊達が騒ぎ出した。逃げるみたいだけど、逃がす気はさらさらないよ。

「クロネ」

「にゃっ」

 クロネも同じらしく、影操作で残りを捕まえた。

「えらいえらい」

 ナデナデ

「にゃあ〜」

 嬉しそうに目を細めて喉を鳴らした。とりあえずこいつらをどうするか聞かなきゃ。

「あのー、こいつらはどうするんですか?」

 すると、奥の馬車から偉そうな人が出てきた。さっき喚いていたデブちんだ。

「殺してかまわないよ。けど、そいつ(リーダー)だけは生かしておいてくれ」

「分かりました。クロネ」

「にゃあ!」

 盗賊達を捕らえていた影の一部が伸びて心臓に突き刺さった。一突きである。

 死ぬ直前にはちゃんとステータスは奪ったよ。

   パッパラ〜

 またレベルが上がった。今度は7上がった。人数が多かったからかな。

「にゃあ……」

「お疲れ様」

「にゃ」

 どうやらMPが切れて疲れたみたいだから、抱っこしてナデナデした。




こちらが幸人君のステータス。


------------------------------------------------------

   前川 幸人

    人族・男:14歳:Lv.15

 HP:2530/2530(253)

 MP:2470/2470(247)

 STR:2260(260)

 AGI:2710(271)

 VIT:2410(241)

 DEX:2360(236)

 LUC:2250(225)


   『スキル』

「毒・麻痺・睡眠耐性Lv.9」「全ステータス上昇Lv.10」「ステータス操作」「解析眼」「自動翻訳」「自己再生Lv.10」「スティールLv.7」「剣術Lv.5」「斧術Lv.5」「強化魔法Lv.1」「暗殺術Lv.1」

------------------------------------------------------


------------------------------------------------------

   クロネ

    ケットシー・メス:2歳:Lv.15

 HP:35/49

 MP:0/74

 STR:18

 AGI:29

 VIT:16

 DEX:17

 LUC:15


   『スキル』

「影操作Lv.2」


------------------------------------------------------



どんどん強くなりますぜ

ぐへへ(^q^)

誤字・脱字等あれば知らせてください

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ