プロローグ⑸
GE2買いました。
バスターでザクザク斬ってます。
なんか知らないスキルが1つついてるんだけど……
問いただしてみると、「どうも君が毒キノコとか食わされたからっぽいんだよねぇ」とあいまいな答えだった。心配だ。
「まあいいんじゃない? 致死性の毒とかもほとんど効かないし」
ならいっか。 ……いいのか?
てか僕MPないじゃん。
「ねえ、なんで僕MPないの?」
「そりゃ地球人だからだよ」
あ、なるほど。
「まあこれからつけるから安心しなよ。 ……ほい」
------------------------------------------------------
前川 幸人
人族・男:14歳:Lv.1
HP:200/200(20)
MP:200/200(20)
STR:30(3)
AGI:30(3)
VIT:80(8)
DEX:60(6)
LUC:10(1)
『スキル』
「毒・麻痺・睡眠耐性Lv.9」「全ステータス上昇Lv.10」「ステータス操作」「解析眼」「自動翻訳」「自己再生Lv.10」
------------------------------------------------------
確かについたな。
「あと、これは餞別だけど魔素って覚えてる?」
「魔力の素だっけ?」
「そうそう。それを操るスキルをあげるよ。使い方は君が好きなように出来るよ」
「ありがと」
「いえいえ。じゃあそろそろ行ってもらえる?」
「わかった。クロネ、おいで」
「にゃあ」
もちろんクロネも連れて行くさ。ここに置いて行くなんてことはしない。
クロネを抱えたら、足元に魔法陣ができた。視界がだんだんと白くなっていく。
「あと少しで君は異世界に旅立つけど、言い残したことはあるかい?」
「なら僕をいじめたやつらに相応の罰を与えておいて」
神様は予想していたかのように微笑んで快諾してくれた。元々そうするつもりだったらしい。
「色々とありがとね」
「こちらこそごめんね。運命を捻じ曲げちゃっ 」
感謝こそすれ、恨んだりはしない。僕に第二の人生を与えてくれたのだから。
いよいよほとんど見えなくなってきた。神様の顔も見えない。
「じゃあね。元気に過ごすんだよ」
それが最後に聞いた言葉だった。
僕の視界は白に染まった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふう、やっと行ってくれたか」
「お疲れ様です、あなた」
「ヘラか。どうも」
神様が肩をゴキゴキ鳴らしていると、何もない空間から女性が出てきた。
腰まで伸びるウェーブした黒髪は何も映さず、金の眼は神々しい。
「でも、よかったのですか?」
「何が?」
「彼とあの世界ですよ。無理に寿命を倍に伸ばしたでしょ? それに思考制御なんてかけて感情が負に向かわないようにしたりして」
「まあね。今度は幸せになるだろうし、あんなに傷ついた子を見捨てることはできないよ」
「あとあそこは生命の樹の苗床にするつもりだったのでしょう? 守護天使達になんと言い訳するのですか?」
「そのままに言うさ。それに僕たちは寿命がないからまた創ればいいんじゃない? どうせ暇だからさ」
ヘラは思わずため息をついた。夫の能天気さには呆れるばかりなのだ。
「わかりました。守護天使達には私から行っておきます」
「ほんと!」
「ただし、今度またケーキをおごってくださいね?あと天照ちゃんが呼んでましたよ」
神様の顔が2度引きつった。
「約束すっぽかしてアテナと遊んだこと怒ってるのかなあ…… イッテキマス」
神様の姿がなくなった後、ヘラは1人「逝ってらっしゃいませ、ゼウス様」と呟いていた。




