表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/101

戦闘継続のようです。

活動報告に載せてたので気付いている人もいると思いますが、今載せている全話を編集しました。ちょいちょい追筆しているのでよかったら見てください。魔獣のこととか冒険者のランクのこととか。

 口の中が切れたらしく、血の味が広がる。ダメージがあったみたい。『慧眼』でやつを見ると、どうやらあっちも『魔闘術』を使っているようだ。

「ハハハ、どうかねこの完全形態(パーフェクトモード)の力は。素晴らしいだろう?」

「大丈夫~?」

 アインがポケットから飛び出して僕の頬を撫でる。

「大丈夫、もう治ったよ。心配してくれてありがとね」

「やあ~ん♪」

 頭をなでると嬉しそうに目を細めた。この子はいつも通りだな。

「もう立てるのか。大した回復力だな。」

「踏み込みが甘かったんじゃない? アイン、ツインバスターソードだ」

「は~い!」

 アインが光り、僕の手元に2本の虹色に光る2m越えの大剣が現れた。普通じゃ重くて持てないから、腕だけ重力を解除して『魔闘術』を使って持っている状態だ。

 1本は肩に担ぎ、もう1本は床スレスレに構える。

「アダマンタイトの大剣か。武装妖精だったとはな。しかし、そんなもの扱えるのか?」

「扱えなかったら使わないさ。ほら、ご覧の通り」

 ニスエルタスの疑問に答えるように大剣を振るう。ピュンピュンと風を切る音がして、虹色の軌跡がいくつも出来る。ニスエルタスが感心したのか、少し唸った。

「ほう、中々だな」

「そういうことだ。じゃ、第2ラウンドとしゃれこもうか。【飛行(フライ)】」

「ぬうん!」

 僕は魔法で、ニスエルタスは背中の翼で飛び、空中で対峙する。

「【グラビテイソード】」

 『グラビテイバレット』と同じ効果を持つ魔法を大剣にかける。70倍だ。

 どちらからというわけでもなく、ほぼ同時に飛び出し、剣と拳がぶつかった。金属が擦れあうような音がして、アインが『むぅ~っ!』と唸る。あれ、『グラビテイソード』が効いてない?

「ほう、やはり時空間魔法を使えるのか。その年で大したものだな。だが、甘い!」

 ニスエルタスが少し拳を引いた。剣に力を加えていた僕はそのせいでバランスを崩してしまい、前のめりになったところでもう片方の拳が顔面にヒットした。『飛行(フライ)』で急制動をかけて、地面を擦るようにして止まる。

「いってえ…… こんなにダメージくらったの久々だよ」

「その割にはそこまでくらってないように見えるが?」

 もう1度同時に飛び出し、さっきよりも激しい音を立ててぶつかり合った。次第にスピードを上げ、音を置き去りにし、衝撃波を発生させて幾度もぶつかりあう。

「はあっ!」

「ぬん!」

 2本を同時に振り下ろすと、ギャリイイイィィィッ!!! と音を立てて両拳とぶつかって、止まった。

「ははっ……」

「何が可笑しい?」

「いや、ちょっとね」

 バックステップをして一旦距離を空ける。右手の大剣を袈裟切りすると、左腕で防がれ、迫る右拳をもう片方の大剣で弾いた。弾き、弾かれ、戦闘が続く。

 ああ、これは中々ーー楽しいな。

 今まで、異世界に来たんだから、マンガみたいなバトルがしたいと思っていた。けど、張り合う相手がいなかった。地球にいたころは喧嘩なんてしたことはなかったし、こっちの世界に来ても、雑魚ばかりで、フレイヤとやっていた訓練はどこか手加減されているという劣等感があった。だから、どこかで張り合う相手を欲していたんだろう。アインスのときは訓練要素があったから別だ。

 それがどうだ。今、ニスエルタスと張り合っている。一進一退の戦闘をしている。これが僕の望んだものならば、今楽しまずしていつ楽しむというんだ。

「あはははははははは!」

 思わず大声で笑ってしまった。訝しんで気が緩んだニスエルタスの少し遅いパンチを避け、右手を手首から切り落とした。真っ赤な血が空中に飛散し、僕のコートに降りかかる。

「ぐおおおおおおお!」

 ニスエルタスが叫び、憤怒の形相で僕を睨む。

「どうした? もうお終いなの?」

「くっ、まだだ!」

 素早く手を再生させて殴りかかってくるが、さっきよりスピードが遅い。魔力切れだ。『魔闘術』が解けかかっている。手の再生にだいぶ使ったんだろう。

「なんだ、つまんないの」

 今度は肘から切り落とす。続いて左もだ。

『怖〜い……』

 白けた目でニスエルタスを見る僕はアインにとって怖いらしい。楽しい戦闘は終わったし、ちゃっちゃを終わらせますか。

 右肩、右膝、左膝、左肩の順に切り飛ばす。痛みにニスエルタスが呻き声をあげた。

「ぐうう……」

「楽しかったよ。じゃあね。」

 ニスエルタスを斬ろうと右の大剣を振りあげる。そして……

「おいおい、大丈夫かよニスエルタス?」

 急に後ろから聞こえた声に悪寒を感じ、体を捻って大剣を振り下ろした。




幸人君はバトルジャンキーになったとかじゃないからね! ないからね!!

『魔力眼』は『慧眼』を取得した時に『慧眼』に組み込まれてます。


感想や質問、誤字・脱字の指摘お待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ